胸騒ぎのマイ・マザー | Electronic Dolphin Eats Noise

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空論上の九龍城

2014年4月。@ 元町映画館。


先ずは、矢張り昨年末の元町映画館での

わたしはロランス

の感想である。

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あの、スタッフからお客さん迄を巻き込んだ騒乱の上映よ…

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さて、1989年生まれのグザヴィエ・ドラン。
初監督作『マイ・マザー』は2009年の公開。
『胸騒ぎの恋人』は翌2010年公開。
『わたしはロランス』が2012年公開だ。
しかも、既に4作目を撮り上げてる上に、5作目にも着手中!?


父親が役者、本人も子役を経験、と、映画の世界が近かったとは言え、撮れる環境・撮れてしまう才能だけで片付けられぬその才気は何だ!?
確信持ったカメラ、色彩感覚。音楽のセンス。美術や詩へもフラットに及ぶ感性の柔軟さ。 

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ドランのさぁ、あれ好きなのよ。
背面の壁の空間たっぷり取ってる画。
あれで、こいつに背負わしてるモノの重圧を感じさせるんだよなぁー
それと、あれも好き。
後頭部からカメラでガシガシ歩いてるのをスローで追うとこ。
困難へと向かう決意を僕らにもシェアさせちゃう。


あと、ドラン初期三部作には共通したキャストが結構いるんですが、あぁ、この人に次作でこれ演らしちゃう!?のムフフ感!


マイ・マザー

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想定以上。

才能異常。
っーか、この時点で語り口もカメラも殆ど出来上がってる。
し、色彩感覚や音楽のセンスは当然抜群だ。
更には皮肉もユーモアも効いている。
欲張りな初作。 


しかし、あの母と息子の姿には、他人事でない苦笑と苦味が溢れてた。
あんな喧嘩、ホントそのまんまうちにも当て嵌ってた面あったしさ、あの寄宿学校へと送る際のやりとりの互いの複雑な表情・内面なんて、胸痛かったよ。


ユベールの恋人の部屋に飾ってるポスターにクリムト風の絵があったよね?
あと、ジャクソン・ポロックね。
あぁ言うのが日常の景色に当たり前にあるのが羨ましい。


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『マイ・マザー』観てしまったら、もう既に完成されちゃってて、何だかつまんない(逆説的にね)訳ですが、『胸騒ぎの恋人』には純粋な一作目にはない野心や挑発的なスタンスもあって安心。あぁ、人の子なんだと。
にしても、そりゃ、この先で『わたしはロランス』撮っちゃ筈なんだけど、ペース早っ!

しかし、ニコラのあの天使の佇まい。そしてあの一瞬の悪魔の微笑みよ。

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マリーとフランシスの、可笑しくもやがて哀しき競り合いが、奇妙な共闘へと連なる様は、同情しつつも…やっぱおもろい! 

あのマシュマロの使い方は最高やなぁー
マシュマロスノーなシーン最高!
“降り注ぐ”もドランの重要なモティーフだ。

Sheilaの「Bang Bang
『胸騒ぎの恋人』観たら、絶対頭にこびりついて離れない訳ですが、ポンチはんと帰り際話してて、オゾンの「サマードレス」でも流れてたよねと指摘されて、鮮やかに記憶蘇った。
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そうなんだよね、『わたしはロランス』観てて、あのロランスのドレス姿にサマードレスを想起してたのだ。
メルヴィル・プポー出てるからだけではないのだ。 


『胸騒ぎの恋人』、あのインサートされるインタヴュー群がまた独特のグルーヴ醸し出し、本編の“恋の渦”をしっちゃかめっちゃかに掻き乱すのだ。
最初何であんなにカメラのズーム忙しなく動かすの?って疑問はしかし、本編の流れの中で成る程な、と身体で理解出来る筈だ。


さて、明日からの元町映画館では、何とドラン初期三部作を一日で堪能出来ちゃうのだ!

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しかも、内四日間は順を追ってその才能を追えるとな!
集え!!!