『歓待』
2014年4月。@ 元町映画館。
傑作過ぎた!参った!
美しい撮影。
軋む人間模様。
唸る構図、展開。
何だ、こりゃ!?
にしても、あの面白さは何なんだろう?
何度も何度も大っきい声出して笑ったし、その怒涛の展開には唸りっぱなしやった。
危ない、危ない、観逃しちゃうとこやった!
日本的な家屋と、今な家族の姿と、世間体。
その見せ掛けの安泰と、内実の軋み。
が、ある“異物”の侵入によってその均衡を崩して行く様は、大いに凡ゆるイマジネーションを刺激する。
役者陣が皆頗る良い訳ですが、古館寛治さんが、まさに古館寛治さん!な適役で、その胡散臭さは剥き出しで以って、スクリーン狭しとその残り香をそこかしこに染み付けて行く。
プロデュースもされてる杉野希妃さんは、今迄観た作品の中ではこれが一番キュートだなぁ。
あの張り子の虎感あるいじらしさよ…
オープニングの、あの壁沿いを、喪服姿の四人が歩く画からして息を呑み、これは只事でない傑作である!な気配はビンビンしてたよね。
あそこの構図、光、カメラがまぁ、素晴らしいんだぁ。
あの、モノトーンな面々が、やがて色付き…
そこからもう、これしかないっしょ!な図が満載で、そもそも、あの印刷屋を見付けた時点で監督他ガッツポーズした筈。
ズルいよね、あの印刷屋。
あの位置に建ち、そしてその部屋割り。
あそこに風呂って(笑)!
二回のトイレもさぁ~。
洗濯物干すとこも。
最早あの印刷屋自体が主人公やろ。
見上げたら加川さんの妻が…な図の、あの間とか完璧やったよね。
いや、初登場のあの風呂から出て来るところからヤバかった!
考えたら、アナベルさん出てるとこは全て完璧な笑が構築されていた気がする。
そして、あのラストの逃走劇!
は、溜まりに溜まった澱みが一気に凡ゆる方向に放出されて行く感じで、すんげぇー興奮した!!!
あれこそ映画の、映画館のパワーだよなぁ。
あの、巧みな会話の戦術。
百戦錬磨だもんなぁー
情報の出し・引きも、その順番、情報量、何処まで計算尽くなんよ!だ。
だってさ、あんなに迷惑掛けられた主人公、ラストには“友達だ”だなんて…
そんで、エンディングは素晴らしいの一言。
音楽がねぇ、『ほとりの朔子』同様、センス抜群!
やぶくみこさんと片岡祐介さんが担当されてるのかぁ。
あのピアノ曲の、日々の泡が浮いては消え行く如き音響、残響、余韻…
サントラ欲しいっす。
