17才 | Electronic Dolphin Eats Noise

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空論上の九龍城

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あの『シベールの日曜日』のセルジュ・ブールギニョン監督が、佐倉しおり主演で撮った1985年の日仏合作『17才』!


“少女はセーラー服を脱ぎ捨てた…。”

“危険な美少女の怪しい謎。
ヨーロッパの男は東洋の巫女にひざまづく” 

等々の言葉が並ぶ、この昔のソフトAVみたいなパッケージは結構ズルで、内容的にはエロティックな要素は全くない。


ストーリーの方は、カメラマンのヨーロッパ人青年マークが、ギリシアの神殿で出会った日本から旅行中の女子高生サクラに心囚われてしまい、思わず彼女をその次の滞在先迄追い掛けてしまったところから動き出す。

マークに追い掛けられたサクラは、無謀にも国に帰るのも忘れ、彼と行動を共にし始める…

そしてマークの家族に出会う。
と言った、まぁ、ベタベタなエキゾロマンス。 


の筈が、ロマンスはほんの入り口だけで、中盤からは青年の家族達と過ごす様になったサクラが、その不思議な魅力で周りの心を少し変えて行くって展開。 


一応サクラが過去に受けた心の傷が伏線として張られてりするんですが、ホントに『シベールの日曜日』の監督作!?ってぐらいに薄っぺらい描写。
残念ながらシベールにあった詩情は微塵もないっす。 


劇中には何とその『シベールの日曜日』をTVで見ながら語り合うシーンなんかもあるんだけど、何だか自虐的な引用。

一応仄かに薫らす、年の差離れたロマンスとも絡めてたり、サクラのトラウマの描かれ方にも“らしさ”漂うのですが…


しかし、今作、日仏合作なんだけど、どんな経緯で作られたのだろう?

そもそも、この作品自体なかった事にされている感はあって、情報が余りに少ないし、DVD化も実現しないだろう。

オープニングの侍カンパニーってロゴに、シベールと同じモーリス・ジャールが手掛ける“和”な音楽が被った時はズッコケそうになったけど、合作だからか後半の日本でのロケーションは割とまともな作り。


寅さんで知られる下条正巳さんがサクラのお爺さん役でちょろっと出てます。

佐倉しおりさんは、前年に『瀬戸内少年野球団』で注目されたばかりでの、この大役。1971年生まれって事は、この撮影の時点ではまだ13歳!?

その翳りのあるエキゾチックな美貌はヨーロッパのロケでなかなか映えてましたね。