『ほとりの朔子』
『ほとりの朔子』は“響き”の映画だった。
あの、劇場が静寂に呑み込まれて行くかの様な水紋。
空間に漂う想いそのものを音像化したかの様な音楽。
言葉を届ける・想いを伝える、その為に、先ずは響かす方法を探らねばならない時がある。
何よりJo Keitaさんの音楽が素晴らしい。
是非サントラ化して欲しい。
あの駆け落ち先で寄ったレストランでの想いと音楽とが響き合い溶け合う様は絶品。
電車の音や水音、歌を取り込んだエンドロールの音楽の流れには陶酔。
観る迄殆ど前情報入れずに臨んだので、ここに詰められている情報量の思いの外の多さに少し驚いたのですが、そんな成分の物語の空間に朔子が浸かった瞬間、それら雑念を呑み込んで行く水紋が劇場内に拡がり、結果静寂に包まれると。
あの、まんま“ほとりの朔子”なシーンの美しさは、観る前から随分響いて着てたので、構えて観ちゃってたんですが、割にあっさりと訪れるのね。
それが良いし、狙ってないからこその奇跡なのだろう。
あそこのExtended Editionあったら浸かりたい。
鶴田真由さん程好く灰汁が抜け絶妙な塩梅の柔らかい美しさに萌える!
古舘寛治さんは、もう、彼しかあの寂れ感出せんだろ!
そして、太賀くん!えーっと、どっかで観たよなぁ~と思ってたら、桐島のか!!!あの軽妙さは器デカイぞ!
プロデュースから“こんにちは赤ちゃん”、そして出演迄こなした杉野希妃さんのあの破壊力もなかなかのものでしたな(笑)。
何だろ?スタンダードサイズから食み出る規格外の才気。
平手スゲーの。
そして、何より二階堂ふみちゃんの無防備な魅力を存分に堪能できた。
彼女がスクリーン横切る度に、艶やかな夏の彩りと、残暑の名残りおしき香りが元映劇場内に溢れた。
何着持って行ってんねん!な水着コレクションもあります。

