2013年9月の梯子。
『共喰い』
@ 神戸国際松竹。『共喰い』は、まぁ、田中裕子さんに心底ビビり、そして惚れました!
終始一貫かっちょえぇやないか!
元々凄い役者さんですが、こことこメーター振り切ってるね!
あれはもう未曾有で未踏な領域。
あの、○○○に行くシーンの後ろ姿!
チビった…
『共喰い』は川の映画でもありました。
オープニングとエンディングで高速で映される川の満ち引きの姿が、観た後では随分と違う印象になるのが素晴らしい。
そして剥き出しにされた別れ道。
『共喰い』でハッとしつつほっこりしたのが、田中裕子さんと岸部一徳さんの絡み。
あの名作を思い出すなぁ…
あと残ったのが、町の狭さね。
何気に子供たちが大活躍する訳ですが、あの子供たちには閉鎖感がない訳です。
でも、町には閉鎖感がある。
安心出来てたからこそのある種の自由さ。
時代は移ろい、今やそこが逆転してしまった。
まるで町そのものが主役かの様な、したたかな主張。
そんで、『恋の渦』
@ KAVCでした。
新長田辺りの某姐さんと、元町辺りの某兄さんも来てはりました。
あんな凄い二人に観られてるなんて!と、いらぬ興奮しておりました。
映画の方は、噂に違わぬ面白さと巧さで大満足。
舞台版観たす。
キャストがとんでもないキャラ立ちで、この面子で第二弾・第三弾と観たいわ~
チラシやパンフレットで確認出来ますが、出てくる男5女4にそれぞれキャッチコピーついてるんだよね。
これが秀逸で、見事なアンサンブル奏でる。
低予算ならではの無名なキャストが見事なまでに機能してるなぁ~(後藤ユウミさんはいますが)。
DQNって、ホント嫌いな言葉だけど、そこはまぁ置いといて、ここで描かれるDQN達を観てると、それぞれに当然それぞれの哲学も正義も仁義もあるんだよなぁ。
別に特別でない。いや、特別視してるのはそうしたかった此方側の色眼鏡そのものだった。って気も。
個人的には潮(塩)ネタが下衆くって笑いました。
昭和の煮詰まりの灰汁が物語に独特の臭みと苦味を与えてた『共喰い』と、平成の煮詰まりの灰汁すらもローションにして愉しんじゃう様な『恋の渦』。
両作とも、男の身勝手なアホさと、女の戦慄すべきしたたかさを、腹はち切れんばかりに堪能出来る。
『共喰い』では町の閉鎖感だったのが、『恋の渦』では部屋すら出ないんだよ!
それで成立するし、何の違和感も感じない。
空恐ろしいですわ。

