CIRCLE ’12 | Electronic Dolphin Eats Noise

Electronic Dolphin Eats Noise

空論上の九龍城

学んだ事。博多ぐらいまでなら日帰りでフェス行けるのだなーと。
http://circle.jpn.com/
さて、“CIRCLE ’12”でありました。
その成立と経緯はこちらに。
http://ameblo.jp/e-dp/entry-11248661923.html
まぁね、フェスなんて、まだまだ初心者だけれど、それでもここまで好きな人ばかりが固まってるのは嘗て見た事も聞いた事もなかったよ。

開催の直前に知って、そんでもって何も考えずにフェスや新幹線のチケット取ってみたはいいものの、怖ろしくハードなスケジュールになってしまった!
ってかさ、一泊でもすれば良かっただけの話なんですが(苦笑)。
だってさ、始発で行けば充分開演に間に合い、終演までいてもギリギリ最終に乗って帰って来れる奇跡のタイムラインだったもん。そりゃ、無理もするでしょ。

しかも前日は会社の呑み会。翌日は午前の内には神戸に映画観に行ってたもんなー。我ながら呆れる。

にしても、丁度開通して一年経った“さくら”はセクシーだったぞ!



なんて、脱線はこれぐらいにして本線。

“CIRCLE ’12”の会場は福岡の海の中道海浜公園の野外劇場。
博多駅からバスに揺られる事30分程。
いや~、随分と街並みが違うねー。当然だけれど。
我が街のせせこましいさ、窮屈さとは雲泥の差だ。
また、この公園が広い・広い・広い・・・無駄にね(笑)。
でも、心地良かった~

野外劇場も本当に野外劇場で、えっ?ってぐらいに小さく、簡素。
まぁ、でも、その劇場を囲む様に緩やかな坂が一面を覆っていて、その向こうには果てしない緑と風と空・・・しかも観覧車まであって!って最高じゃん!!!

劇場前に辿り着いたのは、開演も差し迫った30分前だったかな。
まだまだ、お客さん疎らではあったけれど、そっからジワジワと集客して、最終的には随分な人数だったもんね。
遥か後ろの方にはテント張ってるお客さんなんてのも。

で、遂に始まった訳ですよ。

一組目。
レキシ。
唯一あまり詳しくなかったアーティストでした。が、勿論スーパー・バター・ドッグは知っていたし、彼が関わっているアーティストは好きな人が多い。
そうそう、安藤裕子姉やんとデュエット&ダンシングした「林檎殺人事件」のカヴァーは忘れられない。
いや~どんなステージなんだろう?と未知数でしたが・・・もう最高!
まぁ、上げる・上げる・上げる!
隙間あったらネタ挟み込むしさ、(良い意味で)プライドないんか!ってぐらいの他アーティストの楽曲の引用具合。
ゴージャスでスウィ~ティ~なキラキラチューンの数々。(ファンにはお馴染みなんだろうけれど)激烈に御馬鹿で、猛烈に楽しかったあの全員での振り付け。
一気に場を持って行っちゃいましたね。
お見事。

二組目。
レキシとの交流も深い星野源くん。
特別ファンでもないけれど、これで彼のステージ観るの3回目。
自慢じゃないが、彼のソロでの初ステージを観ている(奇しくも2010年のSPRINGFIELDSの大阪公演だ)。
あれから2年でここまで売れっ子になっちゃうとはね・・・
実際彼目当てであろうご年配の方々&お子さんが大挙してステージ前に押し寄せてた。
が、そんな盛り上がりどこ吹く風。な、いつもの彼だったな。
彼の曲とかCDで持ってる訳じゃないのに、どれもこれも知っていた。って浸透具合も凄い。
こんな時代にそれはとてもラディカルだ。
MCも全然気張ってないしさ。
そうそう、レキシと共謀しての“アネッサ”ネタは笑った。実際天気は一日曇り気味だったのに、次の日こんがりと日焼けしてましたっけ。
残念ながらアネッサのCM曲はリリースまで披露しない方針らしく一瞬しか歌ってくれなかったですが、売れちゃうんだろうな~。でも、変わらないんだろう、星野くんは。
中盤高田蓮さんのサポートもあり。

そんで、暫しのお昼休憩を挟んでの三組目。
salyu x salyu。
てっきり昨年一杯で一段落したプロジェクトだと思ってたので、これは素直に嬉しいサプライズ。
ここも今回で観るの3回目だ。
徹底して作り込まれた音とパフォーマンスなんで野外の、それも短いステージは不利である筈なんだけれど、そんなの一切物ともしない。
ずらりと並んだsalyu x salyuシスターズ。
バックにはバッファロー大野さんとASA-CHANGと、首謀者のCORNELIUSこと小山田くん。
過去2回観た時より、更に挑戦的に、ますます洗練された、その一挙手一投足、そして音。
初見であろう方々のその衝撃の受け様ときたら・・・痛快!
まぁ、こりゃ、世界を獲れるな。

四組目。
UA。
野外でUA。もう、最強過ぎるシュチエーション。
彼女もそうだ、3回目。しかも毎回野外だな。
と、期待にはち切れそうな想いを鷲掴む“まいど!”の挨拶でした。
が、ちょっと今回のステージは異質だったな。いや、最近の(と言うより震災以後だろうけれど)必然なる変化なんだろうけれど、一切のヒット曲は封印され、メッセージ性強いMC過多な方向性には賛否分かれるとこだろう。
まぁ、歌は、その佇まい共々野性味溢れる生命体としてのエロス満載で最高だったんだけれど、それだけに、もっと歌や音で伝えて欲しかった部分もある。
とは言っても、シリアス一辺倒にならずに、ユーモアを交える姿にはホッとした。

因みにSalyuがまだLily Chou-Chouだった頃に、彼女の事を“母性と言う重力に縛られていないUA”と評してた私でしたが、続け様に観たら、もう全く違う次元だよね、両者共。全然似てないや。

で、五組目。
矢野顕子さん。
あっこちゃんはこれで2回目か。
前回もUAと立て続けに観たんだよな(順番は逆でしたが)。
こちらはピアノ一本。
もう、出てきたその佇まいからして桁違い。
空・風・大地・お客さん・ピアノ・・・そして歌。世界が一瞬にしてその生命力で繋がり悦びで充ちる。
あんな「ひとつだけ」が聴ける。
だから、まだ希望を捨てないでいられるのだ。
ありがとう。
ステージ袖でお子さん抱きかかえて聴き入るUAの姿は幸福そのものだったな。

お昼からのsalyu→UA→あっこちゃんって流れは、“女性シンガー”って激流を一気に味わう一本の映画を観たかの様な醍醐味だった。
※ステージ裏では女子シンガー軍団で随分盛り上がってたそうだ。

そんで、六組目である。
細野晴臣さん。
この素晴らしき“CIRCLE”の中心。今回出演してるどのアーティストも、その足跡を辿れば彼がいる。
前回観た時と同じくスタンダードのナンバーをじっくりと聴かせるスタイルではあるものの、随分と今回は若々しい。
相変らずMCは“眠い”一点張りでしたが(苦笑)。しかも金環日食の日付勘違いしてたし(笑)。
何より「Body Snatchers」が聴けたんだもん!これだけでも来た甲斐があったってもんだ。
しかもコシミハルさんのお姿まで!何だあの若さは!何故カエラがここに!?と思ってしまったのは私だけじゃない筈。
バックバンドには蓮さんも当然いた。
夏のYMOも期待してます!

うんで、いよいよ七組目。
EGO-WRAPPIN' AND THE GOSSIP OF JAXX!
考えたら今まで一回も観てなかったのだ。
スタート前のあのステージ前の混み様。熱気。期待値・・・
実際始まってからのかっちょ良さときたら!!!
そして中納良恵さんのあの登場!!!
そんじょそこらのロックやパンクなんて蹴散らす、豪気で鋭利なビート&スウィング!
あの快楽を越えたコール&レスポンス!
良恵姐さんの客弄りには痺れる処かチビりそうやった!
UAもステージ袖で楽しんでた。
そして、場の盛り上がりがピークに達した時のあの「くちばしのチェリー」のイントロ・・・失神・・・
兎に角終始一貫してステージも会場も異様なテンションで、異例のアンコールまで起こった(当然無理なんですが)!
こりゃ、夏のワーハピも楽しみや!

そんで、そんで、そんでの八組目。
原田郁子ちゃん。
大トリ(一応地元出身者が務める慣わしらしい)。
クラムボンも一回ぐらい観ててそうで、実際は昨年秋まで一度も観た事なかったんだよなー
当然ソロはこれが初めて。
あのエゴの後って事で分が悪そうな気もしましたが、そこはそれ、郁子ちゃん。
飄々と途轍もない巨大な存在。
通常のバンドセットとは異質な組み合わせと、あの歌で、すっかり陽も落ちた場を一気に別次元へと。
スティールパンやコラ(アフリカの楽器)の音色は、長丁場に疲労した耳や身体を心地良く按摩してくれ、そこへふわっと入り込む郁子ちゃんは最早人を越えた“何か”。
しかも今回の為に集められたバンドの面子はUAのステージにも参加してたトンチさん(スティールパン)以外は、前日ボアダムズのライヴで会ったウリチパン群のカメイナホコさん(クラリネット他)と、偶々耳にしたコラの音色に惚れた郁子ちゃんが帰国を引き止めたと言うイギリスの音楽家ウィルさんで、リハもそこそこにほぼ即興!で、あのクオリティ!
スペーシーでダビーなあの空間で戯れる郁子・・・
いや~、いつか音源化して下さい!

と、音に溺れてはいたものの、予定された終演時間をオーヴァー。
そのままいたら明らかにその日の内には帰って来れなかったので、名曲「銀河」をBGMに場を泣く泣く後にしました。
場を離れても離れても結構遠くまで音が聴こえてたのには驚いたな。
何かアンコールで郁子ちゃんが一曲弾き語ってくれたそうで・・・残念。

と、駅に着いたら出発の10分前とかで、バスを一本乗り逃してたら完全にアウトだったな。
あの帰りの新幹線での至福感・・・
コアな音楽好きから、軽~い気持ちで音楽聴きつつ寛ぎたいなんて人達まで、取り込む存分に堪能させちゃう理想郷を垣間見た。
“CIRCLE”が繋ぐもの、継ぐもの。
また、次回、ゆっくりと福岡観光も込みで確認したいものです。





と、ステージは最高だったんだけれど・・・色々と気になった事も。
まず、バスね。某観光会社とフェスの運営とで駅←→会場を行き来する企画してくれてたのはありがたいんだけれど、あまりに素人な仕切で、折角早目に会場に着いておきたかったのに、駅前で30分近く並ばされる事態に・・・。あの道路での大行列は周りにも迷惑で印象悪いしさ。しかも、先行してた取ってたチケットの確認なんてあってなかったから、誰でも乗れちゃえてたんじゃないの?
それと、会場のフードエリアが並ぶに並べない配置で、行列がどう並んでいるのか皆目検討付かない。しかもあの広さなら並んでいる時でも会場観れる様に出来たでしょ。直ぐ食べ物が無くなっちゃったって話も。
決定的なのがトイレだね。嘘だろ!?な少なさ。いくら公園のトイレがあるとは言ってもあれは完全アウトだわ。
他にもステージの押し合いへし合いだとか、カメラで撮影してるのも放置状態だしさ・・・
勿論こちら側のモラルも問われる訳ですが、末永く続いて欲しいフェスなので、最低限の土台は確りと作って貰いたいものです。