さて、シネマ窟の初回である。
姫路シネマクラブに入会して間もないけれど、激変中の様ですね、本当。面白いです。
さて、栄えある第一回目に選ばれたのは月世界旅行社であります。
そう言えば姫路シネマクラブに入会するきっかけはtwitterだったんだけれど、月世界旅行社を知ったのもtwitterだったっけ。
こんなに早く作品に触れれるとはね~
両者の情熱とフットワークの軽さに感謝です。
で、上映場所は風羅堂でありました。
万全な体制ですな。
まぁ、初回と言う事でバタバタ感ありましたが・・・
現役大学生の自主映画作品なんて中々観る機会も無いですし(後々に有名になった監督の過去作品としては触れる機会ありますが)、何と言っても全く前情報無しの状態だったので、期待と不安が綯い交ぜになるのは当然でした。が・・・
結果は面白かった!
会場にも駆けつけてくれていた片岡大樹監督(イケメンな上に温和で真摯!)の『まごころの会』。
ホームレスへの夜回りでの支援を行う主人公大学生と、それを手伝った彼女が遭遇する奇妙な出来事。
偽善?疑念?それぞれの想いの掛け違いが、日常に潜む闇を焙り出す。
ホラー映画の様な強かな演出が、また巧だ。
何とも掴み所なさそうな(片岡監督以外の3人はスカイプで参加してくれました)柴田有麿監督の『Yの日に』では、就職した会社で中々軌道に乗らない主人公の焦燥と戸惑いが思わぬ形に突き抜ける。
“Y”とは分岐点?若しくは・・・
キュートなルックスと会場が沸いた都原亜実監督の『傘』は、これが膝を打つ美しさで、好きだな。
駅のホームで毎朝顔を合わせる男女。雨。傘。初めて交わされる言葉。
積み重なるささやかな想いが、日常を明日へと動かしている。
そして、何だか解らないけど凄まじい才気をビシビシ感じた藤本啓太監督の『ゆびきりげんまん』は、ヤクザな世界に生きる主人公と、その家に突然訪ねて来た母親の遣り取りから漏れる家族のドラマ。
もうね、この母子のリアルな掛け合いが見事で、様々な小ネタ(“白竜”と“仁志”!)も込みで会場は爆笑の渦でありました。
と、上映作品は月世界旅行社に所属する4人の監督さんのそれぞれの個性が読み取れる様な(他を観ていないので断言は出来ませぬが)4本。
それぞれの作品を影ながら支えているのがあのイ・チャンドン監督(『ペパーミント・キャンディー』や『オアシス』の!)だと言うのも解る人には納得であるし、そこに大いなる希望と未来を感じさせる。
しっかし、考えたら皆一回りも下の世代なんだよな~
カメラや編集の機材の進歩もあるのだろうけれど、それだけじゃ補い切れない確かな技術と、“今”を感じさせる感性。
そしてその活動から溢れる情熱と愛。
月世界旅行社。
これからも、その旅路を追い続けたいな。