カリフォルニアの4日目は『ジョセフ・フェルプス』に行きました。

車で移動する事1時間以上。カリフォルニアって車がないと生活できないでトコですね。

ワイナリーの裏にブドウ畑になっていました。

カベルネ・ソーヴィニヨンが植えてありました。
もう収穫も始まっていましたが、残っているブドウを食べましたがやっぱり甘いです。

ワイナリーの中も見学しました。

過去に飲んだワインの空き瓶がズラッと並んでました。
中にはスゴイワインの空き瓶も...
今、ジョセフ・フェりプスは醸造所を改装していてタンクやら樽とかは移動した後で、何もありませんでした


ひと通り見学した後はワイン畑を見ながら昼食


オリーブオイルもつくっているそうで食事の時にいっしょに出していただきました。

食べ終わって上を向いたらビックリ!!
案山子替りだそうです

そして食事の後はこのワイナリーのフラッグシップワインであるインシグニアのヴァーティカル・テイスティング。
ヴァーティカル・テイスティングというのは同じワインでヴィンテージ(年)の違うワインを飲み比べる事。
前もって聞いていましたが、ちょっと憂鬱


2005年から2010年までの6ヴィンテージ
黙々とテイスティング。勉強になるし貴重な体験をさせていただきましたが、僕にとっては苦行でした


ひと通りテイスティングした後、ヴィンテージについて説明をしてもらいました。
2005年はブドウの収量はいつもの1.5から2倍の多さに。収穫も畑によって出来にバラツキがあり全て終わるのに11月までかかってしまった。
インシグニア用のブドウはいつもより厳選して特に生産本数を減らした。なので下のレンジのワインの本数はすごく増えたそうです。
味わいは少し熟成のニュアンスが出てきたかな?って感じですが、でもまだフレッシュなニュアンスが強く若い感じがしました。
2006年は大雨の年でナパ川が洪水だったそうです。
4月まで雨が多く、5月6月は普通の天候になり、7月には熱波がきてメルローがダメになったけどカベルネ・ソーヴィニヨンはよく出来た。
なので2006年のインシグニアはカベルネが多いワインになったそうです。
味わいは2005年より滑らかで複雑味のあるワインでした。雨が多かった事が熟成を早くさせたのでしょう。
2007年は天候がとてもよく、今回の試飲のワインの中で一番バランスが良いのではとのこと。
ちなみに2013年は2007年に非常に天候が似ていて、すごくいい年になりそうだとのコト。
個人的にはタンニンが強くまだまだ飲み頃には遠いかな?って感じですが、バランスの良さや時間が経つにつれ果実味も出てきてよくなってきた感じはします。
2008年に温かい年。春に霜が降りて使えないブドウもでた。
2007年と2008年はよく似たヴィンテージ。2007年の前評判がよく2008年はその陰に隠れてしまった。2007年の方が少し滑らか。
個人的には2008年は2007年に比べよりタンニンが強く酸お強め。バナナの様なフレッシュな果実味もあり、やはり若々しい感じでした。
2009年は涼しい年でカベルネ・ソーヴィニヨンの使用量が少なく、生産量も3番目に少なかった。普段よりマルベックの比率が高い年。
味わいは果実味が出てきているが、コクというかアルコールの強さが前面に出てる気がしました。果実味も感じるのですが、長期熟成って感じでもないのかな?と感じました。
2010年も涼しい年でこの年はカベルネが熟すまで収穫を待った。しかし収穫中に雨が降り始めたのでフリーストーンのスタッフも呼んで一気に収穫をしたそうです。
味わいはフレッシュで若々しく果実味の少し感じる小ぶりな感じでした。

ちなみに95年からプティ・ヴェルドをブレンドするようになり、渋みや濃い色合いをプティ・ヴェルドから表現されているそうです。
メルローは入れたり入れなかったりするそうで、柔らかさや滑らかさを与えているそうです。
そしてこのあとサプライズが!?
僕たちが訪れる前日にアメリカの有名ワイン評論家のロバート・パーカJrがインシグニアの全ヴィンテージをテイスティングで来ていたそうで、その残ったワインを飲ませていただきました。
ヴィンテージは2001年と2002年。そして1995年の3ヴィンテージ。
2001年や2002年はまだ若いニュアンスがありながらも熟成したまろやかさや華やかさがありました。
そして1995年はもはや違うワインだと思ってしまうほど、キレイに熟成された華やかなワインになっていました。
最初に飲んだワインも熟成するとこんな風になるのかと思うと、やっぱりワインって楽しいなと思いました。
そして再びケークブレット・セラーズのゲストハウスに戻って来ましたが、せっかくなので近くの別のワイナリーに行かないか?という事になったので一緒について行きました。

ロバート・モンダヴィに行っちゃいました

歩くこと30分。車がたくさん通るだけで人や自転車も走っていませんでした。

とりあえずワイントレインが走る線路の上を歩いて行きました。

ワイントレインは1日に2回しか通らないので線路の上を歩いていっちゃいました。
気分はスタンド・バイ・ミー?でも日差しが暑くて結構きつかったです。

そしてロバート・モンダヴィに到着!

有名な?銅像もあり少し興奮気味で入って行きました。
アポなしでいったので説明とかはなく一般の観光客が見れるぐらいの所を見てきました。

中庭もあってギターの演奏などがあり、とても雰囲気が良い所でした。
そして汗だくになりながら戻り、着替えて夕食へ。

カリフォルニアの有名レストランのビルトロ・ドン・ジョヴァンニというお店にジョセフ・フィリプスのスタッフと一緒に行きました。

料理が美味しいのはもちろんですが、飲ませてもらったワインも美味しかったです。

最初はフランスの有名なワインのロゼ。
バンドール・ロゼですが、ジョセフ・フィリプスの人がこのワインを飲んでこの様な美味しいロゼをつくりたいと思った思い出のロゼワインだそうです。

そして次にまたもインシグニア、しかも2004年!
みんな興奮して飲んでいたところにもう一本!
それがこのワイナリーがもってるカルトワインのバッカス・ヴィンヤードです。
インシグニアにもブレンドしない、独自の味わいのあるワインです。
これこそみんなチョ―興奮しながらアーだコーだ感想を言いながら飲んでました。
インシグニアはチームプレーで出来たワインで、バッカスはシングルプレイヤーな味だと誰かがいていましたが、確かにそれはいい喩だと思いました。
バッカスの個性的な味わいをインシグニアにいれすと多分バランスが崩れるんだろうなという事はみんな一致していました。

そして最後に『アメリカと言えばやっぱりハンバーグ』という事で、男性陣みんなで最後にハンバーガーを食べましたが、意外と上品な味わいでした。
食後はみんなが食べ過ぎてつらそうでした。
ゲストハウスに戻ってからはツアー参加者全員でテラスで夜空を見上げながら飲んでました。