私、先日(と言っても一ヵ月前になりますが...)8月の末から9月の頭まで一週間、アメリカはカリフォルニアに行ってまいりました!
人生初の海外という事で何をもっていくのかも分からず、出発前夜にバックを買ってきたりとバタバタと準備をして、いざ成田空港へ

という事で、遅れてはまずいなぁなんて思いながら電車に乗っていたらある事に気が付きました

携帯電話は持ってきたが、充電器を持ってくるのを忘れた

とりあえず空港に着き、挨拶もそこそこに搭乗手続きをしていざ、アメリカへ!
そして9時間のフライトの末、初の海外!初のアメリカ!!
サン・フランシスコ空港に到着しました。

しばらくすると移動の車が登場しました!

ツアー参加の人たちみんなで『カッコイー!』なんて言いながらはしゃぎまくってそのまま出発進行!!
しかし出発してすぐにみんなの顔に?が...
アメリカってこんなに道が悪いのか?ってぐらいにメチャクチャ揺れるんです!
楽しそうに話していた人も、だんだん顔色が悪くなって...

ゴールデンゲートブリッジに皆さん興奮してましたが、アメリカの観光名所を知らないワタクシ飲んだくれは「名前は聞いた事がある」程度のレベルなので、ただ海が見えるぜぐらいにしか感じませんでした

そして空港から海岸沿いを車で走らせること3時間以上、ようやくこの日宿泊するモーテルに到着。
荷物を置いて、ワイナリー『フリーストーン』へ出発。
何時間車に乗らなきゃいけないの?って思うぐらいまたまた長いこと車で移動

ツアーのメンバーも気持ち悪いという人が続出する始末。
ようやくフリーストーンのスタッフがいるレストランに到着。
みんな気持ち悪くて食事はいらないよって人が多い中、ワタクシ飲んだくれはお腹がすいていたのでひたすら食べてました


食事に一緒に飲ませていただいたフリーストーンのシャルドネ。
メチャクチャ美味い!!
キレイなミネラルや酸味が一瞬ソーヴィニヨン?と思えるぐらい強く、でも、ほんのり感じる樽のニュアンスであるロースト香などバランスよく調和されていて『もっと飲みたいなー』って思っていたら、赤ワインも来ました。

コレはもっと衝撃的でした!
一応ピノ好きを自称していましたが、久々の衝撃!
前に飲んだフラワーズのキャンプ・ミーティング・リッジやミューラー・エミリーズ・キュヴェを飲んだ時と同じぐらいの衝撃でした

メーカーさんとの食事の後はようやくワイナリーへ

なんていうか、メチャクチャ乾燥していて畑を歩くと靴がホコリで真っ白に

ぶどうの木には穴の開いたホースがついていて、そこから水が少しづつぶどうの木にあげてる状態でした。

これはピノ・ノワールで、この畝はスワン・ピノ・ノワールというクローンで普通のピノ・ノワールより小さくて粒同士がくっついているので、ワインになる量もすくなくて病気にもなりやすいクローンだそうです。
病気になりやすいクローンだからだと思いますが、今は非常に少ないクローンですが10数年前まではこのクローンが主流だったそうです。

シャルドネも近くに植えてありました。
このワイナリーもそうですが、カリフォルニアは基本的に暑いので北向きの斜面の畑が多いそうです。

日が当たる側のぶどうの木には葉っぱがたくさん残してあってブドウの房を隠してり、その反対側のぶどうの木は葉っぱが少なくなってたりと色々工夫をされていました。
そして醸造所の中に入って最初に発酵タンクがあり、ここでは大きいタンクと小さいタンク、そして樽の3種類を使って発酵を行うそうです。

そして樽で熟成させますが、産地の違う樽やローストを強めや弱め、新樽や古樽。いろいろな樽で熟成させてそれをブレンドする頃で単一品種ながらも複雑な味わいに仕上げているそうです。
ちなみに樽に入っているワインも飲ませて頂きました。
新樽でロースト強めだと香ばしいニュアンスが強かったり、古樽で熟成させてるものは果実味が前面に感じたりと、普段出来ない体験が出来ました


その後はテイスティングルームでお話を聞きながら今度はぶどうの食べ比べをさせて頂きました

奥がスワン・クローンで手前がカレラ・クローンのピノ・ノワール
カレラ??
カレラとはアメリカのロマネ・コンティと呼ばれるワイナリーで、ロマネ・コンティからもってきた苗木でワインをつくっている。と一般にはいわれています。
そこのカレラの苗木のクローンなので、コレは言い換えればロマネ・コンティのクローンか?
なんて話になって盛り上がってきた所で
『コレはもう既にカリフォルニアのピノのクローンだ!』とピシャリ!
どういった意味かというと、本当にカレラがロマネ・コンティからの苗木だとしても、その苗木からいい状態の苗木だけを選別して残して増やしていく(いわいるマス・セレクションというやつ)
その段階でカリフォルニアのあったクローンが残っていくので、もはやロマネ・コンティのクローンでなく、カレラのクローンなのです、との事でした。
実際食べ比べるとスワンの方が酸を感じ、カレラの方が甘みを感じました。
これらをブレンドする事によってより複雑味が出るんだと感じさせられました。
ちなみに帰り際にシャルドネはどこのクローン?という質問があり、フランスはブルゴーニュのコルトン当りのクローンの苗木を使っているそうです。
そんなんこんなでワイナリーを出て、モーテルに戻りひと休み

眠いのか眠くないのか分からない状態、これが時差ぼけか

そんなこんなで長かった1日目がようやく終わりました。
2日目はまた後日アップします。お楽しみに
