
さて今回もワイナリー訪問のレポートですが
佐藤にとってはここが今回の出張の山場

私の大好きなワイナリーのひとつ
ダーレンベルグです
いざマクラレン・ヴェイルに出発


迎えてくれたのはワインメーカーのチェスター・オズボーンと
営業担当のニックです。
ダーレンベルグのオズボーンはオーストラリアでピカイチの
ローヌ品種ワインを造ると有名で造られるワインの特徴は
果実の肉厚さを上手に生かしたシラーズ、グルナッシュ、ムーヴェドル
また白ワインは、華やかな果実味と豊かな酸味がバランス良くキレイ
に仕上げられています。
昨年100周年を迎えその100周年記念パーティには驚くテイスティングが
あったそうです。





100年前の物から99年前98年前..............3年前と
なんだかんだで100種類以上のワインが出たそうです
ちゃんと隠し持ってるんですね・・・・
私も体験してみたかった・・・
話をしているとこのオズボーンが面白い
発想も夢も何もかもが面白い
かなり好きに


ダーレンベルグのワインは、
よく「オーストラリアとヨーロッパの中間の味わい」と言われるそうですが
言われてみると確かに一般的に言われているオーストラリアワインの
“リッチ”で“果実味豊富”で“パワフル”と言う特徴と
“花のような香” “ミネラル感”“長期熟成型”と言った
ヨーロッパ的な印象の、両方の良い部分を持ち合わせている
厚みとゴージャスさと遊び心を感じます。
この人本当に心からこの仕事・ワイン造りを楽しんでいるというのが
良くわかりました。きっと楽しい気持ちでワインを造ると
ワインもそれに応えてくれてこのような
美味しいワインになってくれるのでしょうね

佐藤も日本に帰ったら今まで以上に楽しんで笑って仕事をしようと
思います。
これ以上笑ってて佐藤はいいのか・・・と、怒られそうですが


『ダーレンベルグ』はほとんどのワインの醸造に
1860年製と1940年製の古い木製バスケット・プレス機を使用して
これがここの醸造の最も大きな特徴のひとつ


バスケット・プレスでの搾汁は手間隙がかかるがゆっくりと搾ることができ
果肉がフィルターの役割を果たしたクリーンな果汁が搾れるんですって
その為タンクで静置し大きな澱を沈殿させる手間が省けると言います。
また機械を使いジュースにする時も出来るだけゆっくりと時間をかけて
葡萄のダメージをなくしているそうです
こちらは機械でジュースにしたのちタンクで静置し大きな澱を沈殿させてる様子

これで5日目だそうです
『ダーレンベルグ』のワインは白も赤もリッチでコクがあるが
頑強なとげとげしさがない。それは、このバスケット・プレスによる
ところが大きいそうです。
最近は生産量の拡大とともにプレス機が不足。
新しい物を発注することも考えステンレス製なら壊れにくく
手入れも簡単という事で、ステンレス製のバスケットプレスを
手作りで作ったそうです。
なんてすごい

彼のバスケット・プレスのこだわりはコレだけではなく
白ワイン用のプレスには更なる工夫が。
バスケット・プレスでは搾った果汁が空気に触れ
ある程度酸化が進みます。これが独特の深みを与えていますが
果実味は減少してしまいます。そこでコレを防ぐ為にと考えたのが
大きなビニール袋でプレス機を覆い、ドライアイスで冷却

空気より重いガスを出すことにより酸化を防ごうと
言うものです。
彼はあくまでバスケット・プレスにこだわるんだそうです。
ちなみに、こんなこだわりのバスケット・プレスを使用した
ワインには、ラベルにバスケット・プレス・マークが
印刷されています。

またワインラベルにもこだわり誰が見てもわかるように
『長細形』『正方形』の2つのタイプがあります。
『長細形』のものは熟成の木樽が100%小樽(バリック)での熟成。
『正方形』のものは50%小樽、50%大樽での熟成。だそうです。
またワインラベルのストライプのある物とない物
ダーレンベルグの目印とも言える赤い斜めのストライプ。
実はコレが付いてる物と付いてない物もあり
この付いている物はダーレンベルグのある
マクラーレン・ヴェイル産のブドウを使用したもの
そうでない物については他の地区のブドウがブレンドされています。

この大きなタンクの上にも登らせていただき
マクラーレン・ヴェイルが一望できるほどの高さ
高所恐怖症の佐藤は正直怖かった


このタンク1つでなんと750ミリワインが2万ダース分
だそうです
4ヶ程あったけど前日行ったピータレーマンを思い出したしたが
一体何個あったのか・・・・
ざっと30ヶ以上は間違えなくありましたね・・・
それからもうひとつ特徴的なワインがこちら

ワイナリー施設の近くにある樹が、こちらのもっとも有名な
『デッドアームズ』の樹。
最大で60年の樹齢。
20年置きに根元で樹を切って新しく育てるんだとか。
その方がブドウが長生きするそうで。
もちろん根っこはそのままですよ…。
通常はひとつの木から2つの枝を育て
さらにその一つの枝から2つの枝を育てるそうですが
こちらは一つの木から1本の枝そしてさらにひとつの枝と
枝を切り落としているそうです
その昔そもそも病気でひとつの枝を切り落とさなければ
いけなかったなのが由来だそうです
今では代表的なワインになったという事です
そんなこんなで説明をうけいざテイスティングへ・・・・
続きはまた明日・・・