前回表題のラムで四十路酒の
航海をスタートしたワタクシ。
今回はその続きを~。
で、今回の長~いタイトルには
3つの

まずはアグリコール・ラム

一般的にはあまり聞き慣れない言葉。
ラム酒とはさとうきびを原料に造られた
スピリッツ(蒸留酒)のことです。
ただ、現在知られているほとんどのものは
さとうきびから砂糖を作る搾り汁を
取り出した後の「糖みつ」で造られています。
(←インダストリアル・ラムと呼ばれ、
全生産の95%以上を占めています。)
これに対し、さとうきびの搾り汁のみを
100%使用するものをアグリコール・ラムと呼び、
その風味は素材感の活きた濃密なものなのです。

※緑濃いラオスのさとうきびで造られます!
じゃあなんでラオス


てなコトですが…
ここに人知れぬロマンが潜んでいたのです。
タイからメコン川を挟んだ反対に位置するラオス。
社会主義国であり、人々は心温かい敬虔な仏教徒。
主だった産業もなく、まるで戦前の日本を見るかのような
本当にのどかなトコロだそう。

※工場の一部。後ろの「薪」が見えますでしょうか?
ここに昭和22年生まれの都立高校の
同級生仲間3人が降り立ちます。
その当時話題となっていたバイオ燃料。
そこに目をつけた3人は、メコン川の対岸が
タイの有数なサトウキビ産地である、ビエンチャンの
ナーソン村に自力でサトウキビ畑を開墾します。
ところが、バイオ燃料を精製する工場は
億単位のお金が必要であることが後から判り
さあたいへん!
あーでもないこーでもないと話し合う中、
今度はまったくド素人である酒造りを始めたのです!
とまあ…ここまで聞いて、
フツーは買いませんよね(笑)
ところがコレが美味しいの!(前回のブログ参照♪)
更に聞けば、いろいろと勉強されているんです。
・通常70~80%を搾り汁として摘出する
トコロを青臭さを抑える為に50%程で
止める贅沢な造り方をしていたり、
・発酵には日本の焼酎酵母を使用していたり、
・減圧蒸留を用いることによって
クセのない味わいを実現したり、と
実によく勉強されてます。
その甲斐あって、現在では少しずつ日本でも
雑誌や新聞に取り上げられてきていて
ココ浅草でも販売開始に至るわけですね。

※工場全景。すてきな工場ですよね♪
退職金を全て夢につぎ込み、今もって
ロマンの追求をしている真っ只中の
おっちゃん達にエールを送りたいですね。

ラオディ アグリコールラム 40°700ml ¥2980
最後にLAODIさんに一言お願いすると
「男のロマン、女の不満」
・・・
そんなこんなでワタクシの四十路酒の
船出に選ばせて頂いた訳です(笑)
※LAODIさんとのお話を元に製作しました。
若干のデフォルメはお許しを~(汗)
※一部写真はLAODI HPより抜粋させていただきました。