今回は自宅テイスティング・レポ

そのお酒は、ゆず梅酒や和宝五柑などの和りきゅーるで人気の和歌山・中野BCの本醸造「長久(ちょうきゅう)」

雑誌「dancyu」3月号の日本酒特集で取り上げられていたようなので、東京には出回っていないこの「長久」を無理いって送ってもらいました



※dancyu掲載ページです。
中野BC「長久」本醸造 【限定入荷】 1800ml ¥1995
では家に帰り、
「たらの芽の味噌バターソテー、チーズ乗せ」

「肉焼売」

「胡瓜の漬物」

の3品と共に試飲です。
まずはお酒だけでテイスティング。
上立ち香は吟醸香ではなく、素材由来の乳化したようなまろやかな香りがします。
しかし口に含むと、アタックは意外にも粒子の細やかなイメージ。
ウイスキーや樽貯蔵ものの麦焼酎などを想わせるやや鋭角的なフレイバー。
その感じは飲み込んだ後まで続きますが、途中から甘みや丸いコクが徐々に突出し、余韻は両者が相乗する感じ。
総じて旨味やコクはあるがサバケは良く、「飲み会にあって、そつなくリードするちょい固めのまとめ役」(?)といった印象ですかね。
合わせた酒肴では「たらの芽の味噌バターソテー、チーズ乗せ」が相性良かったです。
山菜特有のほろ苦さと味噌&チーズのコクがお酒と楽しくマッチしました

ポン酢などの酸味を伴うものは口中でややケンカがありました。(因みに焼売に付けるポン酢ですが

しかし同じく酸味のある胡瓜の漬物とは違和感が感じられない。
恐らく古酒のブレンド比率が高く見受けられるので、フレッシュな酸より、こなれた酸との相性が良いのだと思います。
今回は常温でしたが、間違いなくお燗も美味しいお酒です!
やや濃い目の味付けや、調理に油を用いる家庭料理全般と相性の良い、気軽に楽しめる食中酒ですね。
初回入荷は完売してしまいました
