松山市が窓口の「義援金」については、募金箱の設置は続けますが、
店舗の売り上げの10%を募金する先については、「福島県いわき市小名浜」とすることにしました。
ここでは、古着の循環による環境活動の草分け的存在の「NPO法人ザ・ピープル」があります。
前から代表の吉田さんにお会いしたいと思っていたのが、大阪で会うことができ、
そこから、衣類の循環が全国に広まるよう連携をしようと盛り上がり、3月24日に福島に行く予定となっていました。
その矢先の震災で、状況はすべて一転しました。
そんな中、ザ・ピープルでは、チャーターしたマイクロバスを使って、市にストックされている救援物資を、避難所に届け、行政ではまかないきれない、被災者の方のニーズを探り、サポートしています。
その活動を少しでも支援というかお手伝いしたいわけです。
当団体の支援と言っても、売り上げの10%も知れていますし、大きな団体や企業のようなことはできません。
ただ、これから、だんだんと日常化するにつれて、人々の関心も薄れ、義援金も減っていくのではないかと思います。
でも、本当は、被災者の方々が、仮設住宅に入るまでがゴールではなく、そこから生活のための闘いが始まるのだと思います。
特に福島は、原発の実質的な被害と風評被害により、地域コミュニティ崩壊の危機にあります。
仮説住宅に入って、その生活を支えるのは、地域コミュニティです。
そういう長期的なサポートが必要な中、私たちにできることは、息の長い支援だと思います。
自分たちが、その場にいない以上、そこで実際に活動してくださっている活動者の方を支援することこそ必要なことだと思います。
店舗で募金活動をする中、共感をいただくご意見だけではなく、否定的なご意見も伺います。
募金活動は、さまざまなところでされており、その多くは任意ですが、中には、半強制的なものもあります。
動機は善意であれ、強制的になった時点で、そのことに嫌悪感を感じる方は少なくありません。
決して、裕福とばかりは言えない中、日日の生活費を切り詰めている中、ひとつひとつはわずかな金額でも、その回数により、結構な負担にはなっていると思います。
また、使われ方に対しての具体的な説明もありません。
e-cycleでの募金は、お客様からは、1円もいただかず、お客様の代わりに、店舗の売り上げを募金箱に入れているのですが、その説明をしても、「募金」ということばに拒否反応されるかたもあります。
思えば、震災以来、テレビからも世の中からも、イベントや楽しみごとはすべて消え(中止され)、日本全土で「喪に服した」状態でした。
頭ではわかっていても、それは、お客様のストレスとなっているようです。
最初は、人々の無関心に対しての啓発のつもりではじめた、「スポンサード募金(目の前募金)」で、当団体でも、良かれと思ってしてきた「募金」ですが、公開せず、売り上げの10%を黙って寄付に回す方が良いのかもしれません。
せめて、お客様には、店舗に来ている間くらい、一時、楽しんでもらいたいと思います。
そして、いつか落ち着いたときに、10円でも20円でも、募金箱に入れていたたけたらと思います。
<問い合わせ先>
ユーズドショップ e-cycle
〒791-8061 松山市三津三丁目5番40号 ピコア21内
電話 080-2987-1129 または 090-9557-7594(衣サイクル研究会)
<場所>