Netflixのドラマ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』の第9話では韓国の小学生の塾事情が描かれていました。
授業が始まったら終わるまで教室の外に出られない「鍵クラス」と呼ばれる塾に通っていた小学生の送迎バスを、塾長の息子がバスジャックします。
子ども達を山へ連れて行って「子どもは遊ばなくちゃいけない」と言って思いっきり遊ばせます。
出発前に降りたい子は降りるように2度言っていましたが、彼は警察に捕まって未成年者略取誘拐の疑いで検挙されてしまいます。
その弁護をヒロインのウ・ヨンウのチームがします。
その中で被害者とされる子ども達を調べに塾の最寄りのコンビニによると、午後9時過ぎにどっと小中学生が入店してきて大急ぎでカップ麺やパンなどを買ったり店内で食べたりします。
コンビニ店員は「この子達はいい家庭の子どもで将来いい大学に行くために今から夜遅くまで勉強している。お金があっても子どもが食べているのは揚げ物やカップ麺といった体にいいとは言えないものばかり。しかも睡眠時間が短いからみんな成長ホルモンが出ずに背が小さいから、見ただけでわかる。」と言います。
被害者の親たちは塾長を相手に損害賠償の民事訴訟も辞さない構え。
裁判の中で被告は子どもを大人の圧力から解放するためにしたことで、まったく間違ったことはしていないと主張します。
どちらが子どものことを本当に考えているのかという問題提起がドラマではなされていました。
日本ではふつう塾で食事を取る時間は一応あり、わが家の子羊たちはお弁当を持参で塾に通っていました。
仕出し弁当を注文できる塾もありましたっけ。
しかしドラマほどではなくても、日本でも夜遅くに電車で帰宅する小学生を見かけますね。
自分の子も通わせながらも、これは本来の子どもの姿ではないと感じていたのを思い出します。
なるべく通う時間を短くしたり、入塾する時期を送らせたりする、追加講習を言われるままに全部は取らないなどしましたが、親の罪悪感を減らすためなのかもしれません。
令和5年4月入学の私立中学入試もあらかた結果が出たと思います。
これから塾に通い始めようとするご家庭もこの時期に多いはず。
お子さんの性質や体力と相談して、過度の負担にならないようにしていただけたらと思います。(羊)