子どもを甘やかすとだらしなくなり、勉強もしない子になると思いますか?
Yes or No
正解はーーーーーーーーー
No!です。
雑誌の東大合格者のアンケートで、「小学生の頃、親に勉強しろと言われなかった」という回答が多数なので、「勉強しなさい」と言わない方がいいようです。
皆さんも子どもの頃を振り返ったら、「勉強しろ」と言われると、やる気が失せたり反発したりしませんでしたか?
命令されると反抗したくなるものです。
また、しょっちゅうそう言われていると、言われるまでやらない子になります。
つまり、自主的に勉強する姿勢が身につかず、促されてやる習い性ができてしまいます。
人間の行動は9割が習慣から成り立っていると思いますので、これは悪い習慣ですね。
通勤・通学の経路や乗るバスや電車の時間、乗る車両も大体いつも同じじゃありませんか?
習慣に従っていると、いわば自動運転の車と同じで楽なんですよね。
ですから、言葉がけをして促さなくても勉強する子に育ってほしいですよね。
どうしたら、いいのでしょうか。
何も言わないで放任しておけば、勝手にやりだすのでしょうか。
確かに、全く何も言われないと、本人が不安になってやり出す場合もあるでしょう。
でも、現代は他に面白いことがいくらでもある、誘惑の多い時代。
ほったらかしにしたら、スマホやゲームに使う時間が増えるだけでしょう。
テスト前の勉強をさぼって、良い成績が取れなかったとします。
どんな子どもでも、結果にはがっかりするでしょう。
その後で差が付きます。
「ああ、テスト勉強をさぼってゲームばっかりしていた。ぼくはダメだな。ママにも『ちゃんとやらないからよ。反省しなさい』と言われたな。ああ、ほんと嫌になる」
このようにしっかり反省すると、次のテスト前に勉強するようになると思いますよね。
ところが、そうではないようです。
自己嫌悪で自分を責めるマイナス思考を持つと、次回のテスト前にも行動が改まらない方が多いのです。
「勉強しなかったのだから、この点数は当然だよね。テスト勉強すればもっといい成績がとれるはずだから、次は頑張ろう」
このように、前向きに考えられる子どもの方が、次のテストでは勉強する割合が増えるのだとか。
自分を許さなければ次に向かう気持ちが起きにくく、だからまた同じ失敗を繰り返してしまうのです。
だから、周囲のおとなも、結果を責めるのではなく、励ましや慰めの言葉をかける方がいいのです。
自分が後悔してしまうような行動をした際に、励ましの言葉をかけられた人たちは、そうでなかった人たちよりも、次回の行動で後悔しない方法を選ぶ率がずっと高いという実験があるそうです。
勉強しないで悪い成績を取った子には、
「だから言ったじゃないの」
「勉強しないからこんな点数取るのよ」
などと言わずに
「今回は残念だったね。次は頑張ろうね」
と温かい言葉を送ってやりましょう!(羊)