問題がちょっと難しいと、直ぐに投げ出す子がいます。
これをそのままにしておいたら、大成できません。
粘り強さは生まれつきの性質だと思って、「しょうがない」と思っていませんか?
忍耐力は鍛えることができるのです。
キレやすいおとなにしないためにも、我慢強さを養いたいものです。
忍耐力と言うと、精神的なものなので、鍛えるのが難しそうに感じます。
赤ちゃんであれば、泣いたからと言って直ぐに、不快の状態を解消してやらないというのもいいそうですが、その時期を過ぎてしまったらどうしたらよいのでしょうか。
赤ちゃんでなくても、少々の不快はすぐに取り除くのではなく、感じさせることが大事かも。
例えば、少しぐらいの雨なら傘をささずに濡れてみるとか。
もっとも実行しやすいのが「歩くこと」です。
長い距離を歩ける子どもは、粘り強さがあることが知られています。
同時に、運動を通じた忍耐力の養成は効果が高いそうです。
確かに、児童を連れて遠出をするときに、歩き始めて直ぐに、「喉が乾いた」「休みたい」「疲れた」という子が必ずいます。
勉強においても、集中力が続かず粘り強さがない子です。
文句を言わずに長い距離を歩き続けられる子どもは、他のすべてのことで忍耐力があります。
ですから、お出かけしても交通機関を使うだけでなく、出先で長い距離を歩くことです。
親子一緒に歩き続けられる距離をだんだん長くしていけばよいのです。
実は、今思いついたのですが、羊家では意図せずにこれを実践していました。
母羊は家族旅行に行くと、行った先でとにかく歩くのです。
ずんずん歩く。あるいは長距離のサイクリングをします。
10kmくらい歩くのは普通。
しかも、早く歩くので、子どもたちはたいへんです。
ベビーカーは2歳すぎる頃には使わないので、その頃から歩きます。
さすがに、その年では10kmも歩きませんが。
でも、近所の散歩でも2~3kmは普通に歩きました。
そのおかげで、以前住んでいた家からピアノの教室まで、幼児用の自転車で片道8kmを往復することができました。年長の時です。
そのせいか、羊家では切れやすい子はいませんし、忍耐力がある子に育ったと思います。
忍耐力をつける別の方法は次の記事に書きましたので、そちらも御覧ください。(羊)