生徒達に「図を描きなさい」と指導してきたので、とりあえずは図を描くようになりました。
けれども視算(目で見て計算)ができる図を描ける子とそうでない子がいます。
例えばつぎの問題。
アンパン3ことジャムパン2こを買うと230円、アンパン2ことジャムパン1こを買うと140円です。
アンパンとジャムパンはそれぞれいくらですか?
次のような図を描く生徒がいます。
アンパン×3 ジャムパン×2 230円 アンパン×2 ジャムパン1 140円
×3や×2がイメージできていれば、それでも構わないのですが、そこから先に進みません。
別な生徒はこんな図を。
○○○ ●● 230円
○○ ● 140円
眺めていると上と下を比べて金額の違いは○●だとわかります。
○●の金額は230-140で90円
すると○○●と比べると○1こ残るので、○は140-90で50円
●は90-50で40円
アンパン50円、ジャムパン40円
このように違いが目に見えれば、簡単な計算で答えが求まります。
せっかく図を描くのなら、なるべく具体的に描く方が、考える助けになります。
もちろん、消去算をマスターしてしまえば、前者の図でも同じ解き方はできますが。
幼児や1年生に、問題中のカエルやひよこの絵を描かせるのはそのためです。(羊)
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