Band Name:
Fallen
Album Title:
A Tragedy's Bitter End
Track List:
1. Gravdans
2. Weary and Wretched
3. To the Fallen
4. Morphia
5. Now That I Die
6. The Funeral
Band Members:
Kjetil Ottersen (Male Vocals, Keyboards, Piano)
Christian Loos (Electric Guitars)
Anders Eek (Drums)
Website:
CD Review:
ノルウェー、ドランメン出身、フューネラル・ドゥーム・メタル・バンドであるFallenが2004年にリリースした、1stフル・アルバムにあたる『A Tragedy's Bitter End』。
ノルウェー出身のゴシック・メタル・バンドであるOmitに男性ギタリストとキーボーディストの兼任者として在籍するKjetil Ottersen、ノルウェー出身のドゥーム・メタル・バンドであるFuneralに男性ギタリストとして在籍したChristian Loos、男性ドラマーとして在籍したAnders Eekという、三人の男性を中心に結成された、ノルウェー産のダーク・メタル界のスーパー・グループです。
現在は、Kjetil Ottersenはバンドから脱退し、Christian Loosは2006年にご死去されてしまい、バンド・メンバーはAnders Eekの一人となってしまっているようです。
その音楽性は、低音域から中音域にかけての、まるで詠唱のような男性ヴォーカルをフロントに迎え、エレクトリック・ギター、ドラム、キーボード、ピアノなどといった生楽器を配した、非常にシンフォニックの要素の強い、ゴシカルな、耽美的なフューネラル・ドゥーム・メタルが一枚のCDアルバムの全編に渡り展開されています。
似たバンドといえば、男性ギタリストとして在籍するChristian Loos、男性ドラマーとして在籍するAnders Eekの本家であったと思われる、Funeralが真っ先に思い浮かびます。
フューネラル・ドゥーム・メタルに接近したFuneralといっても過言では無いのかも知れませんが、Funeralは好きだけれどこのFallenというバンドは好きになる事が出来ないと仰る何名かの人物を知っているので、そう感じるのはこの私だけなのかも知れません。
フューネラル・ドゥーム・メタルとは銘打っても、このFallenというバンドの場合は、男性ヴォーカリストによる世にも美しいクリーン・ヴォイスを主体としているため、非常に聴きやすい部類にあたり、ゴシック・メタルとしても聴く事が出来ると思います。
その反面、フューネラル・ドゥーム・メタル・バンドに極端な絶望感を求める音楽リスナーには物足りなさを感じてしまうのかも知れません。
あくまでも私としては、このFallenというバンドには絶望的な音像を求めてはいけないと思います。
イタリア出身のゴシック・ドゥーム・メタル。バンドであるThe Foreshadowingに共通する、理解する事が容易な耽美性を楽しむためのバンドなのではないでしょうか。
私は宗教家ではありませんが、教会でのバック・グランド・ミュージックとして最適な音楽性を奏でるバンドだと思いました。
ヘヴィな音像の合間に収録された、ネオ・クラシカル調のインストゥルメンタルは本当に美しく、感動を誘います。
ベーシストが不在の状態で楽曲を制作しているようで、エレクトリック・ギターもドラムも非常に重厚ではあるのですが、良くも悪くも、何処か隙間を感じさせる音作りである点が、唯一の難点でしょうか。
本作にあたる『A Tragedy's Bitter End』は十分な完成度を誇る一枚ではありますが、ベーシストを加入させる事により、今ではこのFallenというバンドの個性の一つとして受け取る事が出来るようになりましたが、より一層のヘヴィな音像を生み出す事が出来たのかも知れないなどと思うと、このメンバー編成が悔やまれます。
一番短いインストゥルメンタルでの楽曲が3分、それ以外の楽曲は7分から10分、17分、そして一枚のCDアルバムをトータルすると全6曲57分という、圧倒的な大作志向の元、楽曲を制作されているバンドのようです。
微妙なテンポ・チェンジにより、微妙に楽曲の一つ一つにメリハリを付けた作風は、男性ヴォーカリストとして在籍するKjetil Ottersenによる本家であると思われるOmitに共通していますが、音質が洗練されている分、このFallenというバンドの方が遥かに聴きやすい部類にあたると思います。

