今回の渡欧は、色んな方々にご挨拶させていただきにいこう!という形で、急遽思い立ったものでした。
思えば三年ほど、全くヨーロッパには戻れておらず、在住時の荷物も預かっていただいていたまま時間が止まっていました。
帰国して四年。
日本で活動を積むにつれ、本当にいろんな方に出会わせていただき、感謝ばかりでした。
対して自分と音楽の関係性に関しては、どんどんと枯渇していくような心の飢えがある時があったり、じゃあこれから何をモチベーションに何をしようと色々悩むことがあったり、10周年リサイタルを終えてからは特に、音楽を紡ぎ続けることの難しさをとてもとても実感する日々でした。
渡欧中は、ヨーロッパで引き続き音楽をする友人知人先生方にはたくさんの刺激を頂き、音楽についてとことん話したり、助言や、ああここは共通の気持ちなんだと安心を得たり、お互いに頑張ろうねと励ましあったり、一つ一つ、心の蓋が取れていくような感覚を得ました。
10年弱過ごしたヨーロッパでできているアイデンティティーはどうしても自分の中にあって、日本的な雰囲気で外側を包んでいる現状。それがあなたよ!という友人たちの言葉は糧となりました。ここからまた、感動と共に努力を積んでいきたいです。
来秋のウィーンでのコンサート演奏も楽しみだし、ヨーロッパはまた定期的に、深呼吸に向かいます。
今回お会いできなかった方々とも、再会したいです。
ニュルンベルクでの、大学からの友人と語った言葉
「音楽を味わおう。
これからも、良い音楽をしよう!」
皆様、素敵な年越しをお迎えください。