シューベルト ピアノトリオ第二番 | ERI`sLeaf

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ピアニスト・黒田映李のBlogです。


久しぶりに充電期間を設け、
ほんの少し、ピアノから離れる生活を送っておりました。

トリオ本番の音源はじっくり聴いて、
反省や次への課題など見出しているところです。


砥部で演奏した、シューベルトのトリオ第二番。死の前年に書かれた作品です。
今回は、自筆譜で書かれていたのに出版の時に削除されていた部分も演奏しての完全版、50分近く弾きました。

ワープをこらえて弾いた一か所目は特に、のぼりつめて悲愴に達するまでの道のりが長くなり、耐久性を帯びた臨場感には胸が苦しくなるばかりでした。
二か所目のポイントは、末期の幻聴にさいなまれてるんじゃないかという二つの旋律のおかしな錯誤が連なりに連なり…  

省略して弾いた4月の演奏よりも、シューベルトの死相感、31歳の生涯により迫れたような…そんな気がしています。


精神的にも体力的にも大変な作品。
ヴァイオリニストとチェリストにたくさん助けられ、インスピレーションを頂き、弾き切れて本当に幸せでした。しかも、数カ月置いて、三回目として。

次は60歳になったら弾こうと言っていたメンバー意見が、40歳になったら・・・と早まりをみせたのが、地味に嬉しい。

ピアニストは、今回見出した課題点をもって、もうもう一度弾きたいです。w




当日、ブラームスでプロ―ベ始め。
初めての空間で、トリオでのちょうどよい音のバランスを作るのに苦戦したのですが、シューベルトを弾くとさくっと即、腑に落ちました。
室内楽の響きとしても、すばらしいバランスを秘めた作品かもしれません。


ピアノトリオ第一番も、30代トリオで演奏してみたいと思っております。
名曲、メンデルスゾーンの第一番も(^_^)v


最後に・・・



名プロデューサーがとってくれていた、プロ―ベ中の手とか… w
Yさん、いつもありがとうございます。反省会&打ち上げは来週です!