日曜日、終演いたしました。
寒くて雨の中おこし下さった皆様、
メッセージ頂いた皆様、ありがとうございました。
萬翆荘。
以前演奏させて頂いた時も感じましたが、
建物から安心感、ファンタジーがわき出ているような、
演奏しながらいろんなインスピレーションを頂く不思議な空間です。
前半のシューベルトは弾き始める前、悲報を目や耳にすることが多く、とにかく切な悲しい心持でした。
特に第二曲はその儚さから、読み始めた夏から弾いては悲しむことがよくありましたが、同時に曲に癒される瞬間がたくさんありました。
集中力に危機が訪れた瞬間もありましたが、大好きな曲を演奏できて幸せでした。
後半は前半とは対比的に、パワー系の曲目がならびました。
感覚を完全に破壊爆発しないよう中心を保ち、一つ一つ丁寧に曲の世界観を出して行くことを心がけました。
この一年は心も体もバラバラ、ピアノを前に何か違和感を持ったまま自分が自分で扱えないようなことが多かったのですが、この日は温かいお客様と建物の中で、本当に久しぶりに自分が自分として存在し、心から素直に音に興していけた場だった様に思います。
この数年間、故郷愛媛ではいろんな場で弾かせて頂き学んだことがたくさんあり、
本当に感謝しています。
まだまだ進化途中ですが、しっかり精進します。
ありがとうございました。