Off Course
中学の頃
たまたま友達と出掛けた街の図書館の地下駐車場で放映されていた
オフコースの解散コンサートの映像だった
コンクリートに映し出される
オフコースの姿と
音楽に
圧倒された
こんなひとたちがいるんだ
こんな音楽があるんだ
いなか生まれで、マッチやキャンディーズが大好きだったわたしには
転校した先の街でみた
こんな光景が
映像の大きさと
音の迫力で
ものすごい…
あとから思えば
カルチャーショックだったのだろう…
特に
『Yes-No』のでだしのシンセサイザーの音は
すさまじいエネルギーで私を貫いた。
どうしたらこんな音楽が生まれるんだろう…
奇跡を体験しているかのようだった
Yes-Yes-YesのLPをレンタルして、兄にラジカセでとってもらったテープを
毎日毎日聴いていた
懐かしい言葉だ…LP...ラジカセ、、、

そのなかでも
わたしが好きだったのは
『秋の気配』

先日、図書館に行ったときに
ふらっとCDコーナーを見て回った
ゴンチチを借りた、
そのときに
たまたま目に入った
オフコースのアルバム
今まで聴いたことのある曲たちが
懐かしく収まっていた…
曲順からして
今まで聴いたことのないアルバムだったので
借りてみた
洗い物をしながらBGMをかけるのが好きだ

そうだ オフコースかけてみよう…


『秋の気配』真っ只中だし、、、

懐かしいメロディーが流れ
よみがえるさまざまな記憶や思い出、、、
洗いのもをしながら
数十年の時に触れる
10代に聴いていたアルバムと
20代に聴いていたアルバムと
30代に聴いていたアルバムとが
混じりあったような
それでいて
大好きでお気に入りがたくさん入っているて
知らない曲も入っている
このアルバムは
懐かしくて
新しい
過去と今を
シンクロしながら
私のなかを流れていった…
大好きだったオフコース
大好きだったからこそ
大切だったからこそ
中途半端になれなくて
触れなくなった オフコース…
時が過ぎて
今やっと
本来のものに
近づけた気がする…
やっと やっと
ホームに帰ってきたような
そんな気持ちになった…
古くて新しい オフコース
懐かしくて 始めての オフコース
私はやっぱり
五人のときのオフコースが
一番好きだな…

すべてが『今』だよ、
と
語りかけてるようだ


