しばらくぶりにDVDを見た

図書館で借りた『幸せのレシピ』
タイトルだけは、どこかで聞いたことがある…
ストーリーの解説を読んで惹かれ、借りてきた

主演のキャサリン.ゼナ-ジョーンズの美しいこと…



シェフを演じる彼女が、洗練されたトータルコーディネートファッションに身を包み、颯爽と街を歩く姿は、釘付けになった
玄関先にいつも用意されている、黒いコートと、帽子と、手袋、そして、煉瓦色のマフラーは、
上質でありながら、けして上品さをひけらかさず、それでいて優雅に纏われ、
彼女の素晴らしいスタイルを、なお一層素敵に引き立てた

ネックラインの開いたトップスからさりげなく覗かせる、白シャツのお洒落さ、
仕事柄まとめあげている髪に、見とれるほど似合う帽子のかぶりかた、、、
ねまきにガウンを羽織る姿まで
ぽーっとしてしまうほど
美しくて、憧れたてしまった



ストーリーにももちろん引き込まれたけど
あの街並みの美しさは何処なのだろう…と思っていたら、
解説には ニューヨークと、、、
私は正直、ニューヨークというと、夜の危ない街の印象しかなく、
まさかここがニューヨークだったなんて、、、と、驚いてしまった
キャサリン演じるケイトが住んでいるマンションの周りの風景が、何度も映し出される、、、
スクリーン一杯に広がる、その風景は
カーキ色に染まった街並みと、街路樹、黄色や赤の車も、外灯も、街行く人が散歩している犬も、、、
すべてが美しくお洒落で、それでいて、自然が織り成す癒しの空気を帯びていた、、、
けっして、喧騒のなかの殺伐とした街並み等ではなく、
私の中にあった 『ニューヨーク』
という街のイメージを覆した作品だった
ストーリーは、見てのお楽しみにと、敢えてここは割愛するけど、
かつて、離婚して、仕事と育児と家事と、その他にも、ある場所で重要な役割を担っていた私の生活の中にあった
必死さや、あまりの忙しさ、それを感じたり癒したりするほどの余裕などどこにもなかった
あの頃の私が、ちょっと重なった、、、
ストーリーの中で彼女は言われる
「時には人を信じてもいいんじゃないか」と、、、
誰も信じなかった彼女は
信じても裏切られることを前提に考えていて
人を信じる怖さを知っていた、、、
それで、大切な人が去ってしまったあとに
彼は、信じるに値する人だったと知る、、、
やり直せないはずの二人を
亡くなった姉の娘
姪が引き合わせる形になる、、、
私にも
その言葉が届いた、、、
そう、、、
信じてみる事を選ぶ、、、
そんな言葉が、、、

頑張っている全ての女性に
「そんなに頑張らなくてもいいよ」と言っているような映画だと
解説にはあった
頑張っていたあの頃には
きっとみられなかったかもしれない
頑張って
頑張りすぎて
こわれて
動けなくなって
そこから始まった
私の今があるから
支えてくれた
たくさんの人がいて
成り立っている
私の命と生活だから
甘えることも
頼ることも
苦手でできなかった私が
今では
ありとあらゆる人にお世話になって
日々を過ごしている

だから、
ありがたくて
幸せで
感謝がたくさん生まれて、、、
そんないまのわたし私だから
この映画をみて
いつの間にか 涙を流しているのかもしれない
キャサリン演じるケイトは、
職業柄、化粧も薄く、そのぶん、内面の美しさやちょっとした仕草がとても良く出ていた
ストーリーの後付けにあった、映画が出来るまでの会見に出てきたキャサリン本人は、映画とは別人のように、
くっきりとしたメイクと、アカデミー女優の貫禄を表していて、
えいがとのギャップに驚いた
でも、あれがキャサリン本人であるならなおのこと
ケイトを演じていた彼女は素晴らしい女優なのだろうと素人ながらに感心した
映画上で見せる、彼女の美しさは、元々の彼女が持つ美しさから生まれたのだから、、、
顔も、スタイルも、、、
あんな女性になりたいという
またひとつ大きな目標と楽しみができた

海外のものはやはりいい、、、
私の世界を豊かにしてくれる

日本を好きなことはいうまでもないけどね


しばらくぶりに素敵な時間を過ごせました

