日本ディスファーリノパシー患者会

日本ディスファーリノパシー患者会

患者会の活動や研究などの報告をしています。

【Dysferlinopathy助成基金について】

Dysferlinopathy助成基金は、Dysferlin異常症を研究している
日本の研究者(研究班)の研究促進を目的に設立致しました。
この基金には、患者やそのご家族の研究の進展と治癒えの強い願いが込められています。
寄付して頂いた基金は、選考委員会にて厳正に審査された後、研究者(研究室)へ交付致します。
ご協力の程宜しくお願い致します。

令和5年3月 現在
Dysferlinopathy研究助成基金 : 17,561円

2023年11月、カナダのアルバータ大学医歯学部 遺伝医療研究科 横田俊文 教授より、「The Dysferlinopathies Conundrum: Clinical Spectra, Disease Mechanism and Genetic Approaches for Treatments(Dysferlinopathyの難題 : 臨床スペクトル、疾患メカニズム、および治療の為の遺伝的アプローチ)」と言う最新のレビュー記事が報告されました。

 

要約: Dysferlinopathyは、筋膜修復に重要なDysferlinタンパク質をコードするDYSF 遺伝子の変異による進行性の筋力低下と変性を特徴とする一連の筋ジストロフィーを構成します。この総説では、Dysferlinの臨床スペクトル、その分子機構および新たな治療戦略のスペクトルを詳しく掘り下げています。 

我々は、Dysferlinopathyの表現型の不均一性を調査し遺伝子型と表現型の相関関係の不完全な理解に焦点を当て、さまざまなDYSF変異の影響について議論します。更に、病気のメカニズムの解明における動物モデルの有用性と病気の進行を軽減する為の対症療法、薬理学的、分子療法、および遺伝子療法の可能性を検討します。 また、Dysferlinopathyの管理における食事と代謝の役割、および治療パラダイムに対する臨床試験の影響も考慮します。

この記事では、Dysferlinopathyに固有の複雑さを極めることで学際的なアプローチの必要性を強調しています。これらの困難な疾患の理解と治療を前進させるために、精密医療および研究と臨床試験の設計における広範な協力を行っています。

 

この記事を読むことで、Dysferlinopathy(Dysferlin遺伝子変異で発症する筋疾患の統一病名)について詳しく学ぶことが出来ます。また、過去と現在注目されている研究以外についても論文と共に読むことで病気を深く知ることが出来ると思います。

是非、PDFをダウンロードしてお読み下さい。

 

 

追伸

1) 筋病理診断で三好型は肢帯型筋ジストロフィーR2/2Bと同じ筋ジストロフィーに区分されますが、現在のところ三好型は遠位筋優位のミオパチーの総称である遠位型ミオパチーに含まれています。ですが、仮に三好型を遠位筋優位とするならば遠位筋優位の筋ジストロフィーの総称である遠位型筋ジストロフィーに三好型を含めなければ筋病理学的にも医学的にも無理があります。

 

2) 筋病理診断では、筋ジストロフィーの変化( 筋線維の壊死、再生、結合組織の増加 )に加えてディスファーリン抗体(Dysferlin)を使って生検筋の免疫組織検査を行いディスファーリン欠損と診断され臨床病状(初期症状)にて診断名が遠位型ミオパチー又は肢帯型筋ジストロフィーでは除外診断になるので、研究・臨床試験・治験に参加することや治療を受けることは出来ません。

 

3) 血液検査(CK値など)・心電図・肺活量・CT検査・MRI検査・筋電図検査・骨密度検査・ 筋病理検査(筋生検)での診断名が三好型筋ジストロイ―・肢帯型筋ジストロイ―R2/2B・Dysferlinopathyだとしても除外診断になるので、研究・臨床試験・治験に参加することや治療を受けることは出来ません。

 

4) 筋病理診断では、筋ジストロフィーの変化( 筋線維の壊死、再生、結合組織の増加 )に加えてディスファーリン抗体(Dysferlin)を使って生検筋の免疫組織検査を行いディスファーリン欠損(dysferlin)と診断され臨床病状(初期症状)にて診断名が三好型筋ジストロイ―又は肢帯型筋ジストロイ―R2/2Bと血縁関係のある兄弟姉妹でも疾患名が異なるケースが有ります。血縁関係のある兄弟姉妹ならば、遺伝学的検査でも原因遺伝子・病的バリアント・治療法・治療薬は同じなので検討が必要だと思います。

 

5) 遺伝学的検査にて原因遺伝子であるディスファーリン(dysferlin)同定していなければ確定診断を受けたことにはなりません。確定診断を受けなければ、ディスファーリノパシー(Dysferlinopathy)の研究・臨床試験・治験に参加することや治療を受けることは出来ません。

 

6) 「平成27年度 第1回 厚生科学審議会 疾病対策部会」では「今度は1回目の指定疾患に入っていた30番の遠位型ミオパチーという中に三好型が入っているわけです。これは、昔、研究費をもらうときに遠位型ミオパチーという名前にしないと、難病にまとめられないということで無理に入れたという経緯もあるのですが、これは遺伝子から言っても、もともと筋ジストロフィーと同じものです。」と報告されています。

即ち、三好型を遠位型ミオパチーに含めた件に関して医学的な根拠は無いと言うことです。

 

7) ディスファーリン遺伝子(dysferlin)が原因で発症する筋疾患は「難病患者に対する医療等に関する法律(難病法)」にて筋ジストロフィーと遠位型ミオパチーに区分されたことにより、三好型筋ジストロイ―と肢帯型筋ジストロイ―R2/2Bは公的研究費(難治性疾患政策研究事業・障害者政策総合研究事業・科学研究費助成事業研究費・難治性疾患実用化研究事業・その他の公的研究費)や医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬、先駆的医薬品等指定制度、臨床試験、治験などの申請は個別にしなければなりません。しかし、元々患者数が少ないので個別に臨床試験・治験を行うことは現実的には困難なのが実情です。

 

8) ディスファーリン遺伝子(dysferlin)が原因で発症する筋疾患は「難病患者に対する医療等に関する法律(難病法)」にて筋ジストロフィーと遠位型ミオパチーに区分されたことにより、血縁関係のある兄弟姉妹でも臨床病状(初期症状)にて三好型筋ジストロイ―と肢帯型筋ジストロイ―R2/2Bと疾患名が異なるだけで臨床試験、治験、治療には共に参加出来ず大きな隔たりが生まれてしまいます。

 

9) ディスファーリン遺伝子(dysferlin)が原因で発症する筋疾患は「難病患者に対する医療等に関する法律(難病法)」にて筋ジストロフィーと遠位型ミオパチーに区分されたことにより、第4条第1項に基づいた「難病の患者に対する医療等の総合的な推進を図るための基本的な方針」での十分な難病対策を受けられません。このままでは、正確な患者数の把握、診断基準や重症度分類等に係る臨床情報や指定難病患者データを適切に収集し指定難病患者データベースを有効活用することは不可能です。その為、全てのディスファーリン遺伝子異常の患者さんを対象にした研究の促進や難病対策、早期の治療法や治療薬の確立を望むことは出来ません。

 

10) 2017年、本会の要望が日本医学会医学用語管理委員会にて審議され以下の疾患名が採用されました。しかし、ディスファーリン遺伝子(dysferlin)が原因で発症する筋疾患は「難病患者に対する医療等に関する法律(難病法)」にて、筋ジストロフィーと遠位型ミオパチーに区分されたことにより、医師が記載発行する診断書、電子カルテシステム、医療保険請求システムなどの情報の整合性は取れず迅速かつ正確な事務処理をすることは困難で、患者さんに正しい疾患名や医学情報を伝えることは困難です。

「一般財団法人医療情報システム開発センター 標準病名マスター作業班」

1.ディスファーリノパシー  2.三好型筋ジストロフィー

「診療報酬情報提供サービス 傷病名マスター」

1.ディスファーリノパシー  2.三好型筋ジストロフィー

「日本医学会 医学用語辞典」

1.英語名:Dysferlinopathy   2.日本語名: ディスファーリノパシー

 

 

日本ディスファーリノパシー患者会

2023/7/1 (土) 正会員向けに、海外におけるディスファーリノパシー(Dysferlinopathy)に関する研究についてご報告致しました。今回は、肢帯型筋ジストロフィーR2/2B(LGMD2B/R2)の患者さん2名に対する臨床試験(遺伝子治療試験)の報告になります。

 

日本では、遺伝学的検査を済ませ確定診断を受けていない患者さんは多いと思われます。

臨床試験・治験・治療に参加する為には、遺伝学的検査を済ませ病的バリアントを特定しておかなければなりません。

本会では、以下の内容に関する活動をしています。

1.診断書の確認(遺伝学的検査の未済)

2.遺伝学的検査の現状把握と推進

3.病的バリアント(ミスセンス変異・ナンセンス変異・その他)の同定

 

上記の項目を希望する方は、以下の項目にご協力をお願い致します。

1.「本会への入会」

2.「ディスファーリノパシーについての実態調査(1)(2)」

正会員には、研究に関する情報の共有・研究講演会や同病の方との歓談会などへの参加が可能になります。また、英語や他の国の言葉を話せる方の協力を必要としていますのでよろしくお願いします。

 

追伸

1) 筋病理診断で三好型は肢帯型筋ジストロフィーR2/2Bと同じ筋ジストロフィーに区分されますが、現在のところ三好型は遠位筋優位のミオパチーの総称である遠位型ミオパチーに含まれています。ですが、仮に三好型を遠位筋優位とするならば遠位筋優位の筋ジストロフィーの総称である遠位型筋ジストロフィーに三好型を含めなければ筋病理学的にも医学的にも無理があります。

 

2) 筋病理診断では、筋ジストロフィーの変化( 筋線維の壊死、再生、結合組織の増加 )に加えてディスファーリン抗体(Dysferlin)を使って生検筋の免疫組織検査を行いディスファーリン欠損と診断され臨床病状(初期症状)にて診断名が遠位型ミオパチー又は肢帯型筋ジストロフィーでは除外診断になるので、研究・臨床試験・治験に参加することや治療を受けることは出来ません。

 

3) 血液検査(CK値など)・心電図・肺活量・CT検査・MRI検査・筋電図検査・骨密度検査・ 筋病理検査(筋生検)での診断名が三好型筋ジストロイ―・肢帯型筋ジストロイ―R2/2B・Dysferlinopathyだとしても除外診断になるので、研究・臨床試験・治験に参加することや治療を受けることは出来ません。

 

4) 筋病理診断では、筋ジストロフィーの変化( 筋線維の壊死、再生、結合組織の増加 )に加えてディスファーリン抗体(Dysferlin)を使って生検筋の免疫組織検査を行いディスファーリン欠損(dysferlin)と診断され臨床病状(初期症状)にて診断名が三好型筋ジストロイ―又は肢帯型筋ジストロイ―R2/2Bと血縁関係のある兄弟姉妹でも疾患名が異なるケースが有ります。血縁関係のある兄弟姉妹ならば、遺伝学的検査でも原因遺伝子・病的バリアント・治療法・治療薬は同じなので検討が必要だと思います。

 

5) 遺伝学的検査にて原因遺伝子であるディスファーリン(dysferlin)同定していなければ確定診断を受けたことにはなりません。確定診断を受けなければ、ディスファーリノパシー(Dysferlinopathy)の研究・臨床試験・治験に参加することや治療を受けることは出来ません。

 

6) 「平成27年度 第1回 厚生科学審議会 疾病対策部会」では「今度は1回目の指定疾患に入っていた30番の遠位型ミオパチーという中に三好型が入っているわけです。これは、昔、研究費をもらうときに遠位型ミオパチーという名前にしないと、難病にまとめられないということで無理に入れたという経緯もあるのですが、これは遺伝子から言っても、もともと筋ジストロフィーと同じものです。」と報告されています。

即ち、三好型を遠位型ミオパチーに含めた件に関して医学的な根拠は無いと言うことです。

 

7) ディスファーリン遺伝子(dysferlin)が原因で発症する筋疾患は「難病患者に対する医療等に関する法律(難病法)」にて筋ジストロフィーと遠位型ミオパチーに区分されたことにより、三好型筋ジストロイ―と肢帯型筋ジストロイ―R2/2Bは公的研究費(難治性疾患政策研究事業・障害者政策総合研究事業・科学研究費助成事業研究費・難治性疾患実用化研究事業・その他の公的研究費)や医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬、先駆的医薬品等指定制度、臨床試験、治験などの申請は個別にしなければなりません。しかし、元々患者数が少ないので個別に臨床試験・治験を行うことは現実的には困難なのが実情です。

 

8) ディスファーリン遺伝子(dysferlin)が原因で発症する筋疾患は「難病患者に対する医療等に関する法律(難病法)」にて筋ジストロフィーと遠位型ミオパチーに区分されたことにより、血縁関係のある兄弟姉妹でも臨床病状(初期症状)にて三好型筋ジストロイ―と肢帯型筋ジストロイ―R2/2Bと疾患名が異なるだけで臨床試験、治験、治療には共に参加出来ず大きな隔たりが生まれてしまいます。

 

9) ディスファーリン遺伝子(dysferlin)が原因で発症する筋疾患は「難病患者に対する医療等に関する法律(難病法)」にて筋ジストロフィーと遠位型ミオパチーに区分されたことにより、第4条第1項に基づいた「難病の患者に対する医療等の総合的な推進を図るための基本的な方針」での十分な難病対策を受けられません。このままでは、正確な患者数の把握、診断基準や重症度分類等に係る臨床情報や指定難病患者データを適切に収集し指定難病患者データベースを有効活用することは不可能です。その為、全てのディスファーリン遺伝子異常の患者さんを対象にした研究の促進や難病対策、早期の治療法や治療薬の確立を望むことは出来ません。

 

10) 2017年、本会の要望が日本医学会医学用語管理委員会にて審議され以下の疾患名が採用されました。しかし、ディスファーリン遺伝子(dysferlin)が原因で発症する筋疾患は「難病患者に対する医療等に関する法律(難病法)」にて、筋ジストロフィーと遠位型ミオパチーに区分されたことにより、医師が記載発行する診断書、電子カルテシステム、医療保険請求システムなどの情報の整合性は取れず迅速かつ正確な事務処理をすることは困難で、患者さんに正しい疾患名や医学情報を伝えることは困難です。

「一般財団法人医療情報システム開発センター 標準病名マスター作業班」

1.ディスファーリノパシー  2.三好型筋ジストロフィー

「診療報酬情報提供サービス 傷病名マスター」

1.ディスファーリノパシー  2.三好型筋ジストロフィー

「日本医学会 医学用語辞典」

1.英語名:Dysferlinopathy   2.日本語名: ディスファーリノパシー

 

 

日本ディスファーリノパシー患者会

日本ディスファーリノパシー患者会では正会員の皆様に、医学情報、研究情報、治験情報などをお伝えして情報を共有しています。2022年は、国内外の創薬研究や遺伝子治療研究と韓国Dysferlinopathy患者会などについてご報告致しました。


2023年度は、海外の患者さんとの交流を深めたいので、英語、韓国語、中国語、イタリア語、スペイン語、トルコ語、アラビア語や他の国 の言葉を話せる方がいれば、ご協力頂きたいと考えています。

 

入会ご希望の方は、こちらのサイトをご覧下さい。

「入会のご案内」

 

私たちの病気は、筋病理診断でDysferlin欠損を確認して遺伝学的検査でDysferlin遺伝子変異を確認した後、確定診断されます。しかし、同じDysferlin遺伝子変異の筋疾患でも病名は臨床病状(初期症状)にて近位筋優位は肢帯型筋ジストロフィーR2/2B(LGMDR2/LGMD2B)に、遠位筋優位は三好型筋ジストロイ―(Miyoshi muscular dystrophy)に診断されます。

更に指定難病では、筋ジストロフィー(Muscular dystrophy)と遠位型ミオパチー(Distal myopathy)に区分されています。また指定難病では、三好型筋ジストロイ―(Miyoshi muscular dystrophy)は遠位型ミオパチー(Distal myopathy)に含まれていますが、筋病理診断や遺伝学的にも筋ジストロフィー(Muscular dystrophy)になります。

このままでは、患者は正しい医学情報を学ぶことは出来ず臨床試験・治験、治療なども個別になりますが、元々患者数も非常に少ない為現実的に見ても個別に行うことは困難です。

当事者である患者が何もしなければ、病名や指定難病の問題を容認していると言うことなります。

 

 

追伸

1) 筋病理診断で三好型は肢帯型筋ジストロフィーR2/2Bと同じ筋ジストロフィーに区分されますが、現在のところ三好型は遠位筋優位のミオパチーの総称である遠位型ミオパチーに含まれています。ですが、仮に三好型を遠位筋優位とするならば遠位筋優位の筋ジストロフィーの総称である遠位型筋ジストロフィーに三好型を含めなければ筋病理学的にも医学的にも無理があります。

 

2) 筋病理診断では、筋ジストロフィーの変化( 筋線維の壊死、再生、結合組織の増加 )に加えてディスファーリン抗体(Dysferlin)を使って生検筋の免疫組織検査を行いディスファーリン欠損と診断され臨床病状(初期症状)にて診断名が遠位型ミオパチー又は肢帯型筋ジストロフィーでは除外診断になるので、研究・臨床試験・治験に参加することや治療を受けることは出来ません。

 

3) 血液検査(CK値など)・心電図・肺活量・CT検査・MRI検査・筋電図検査・骨密度検査・ 筋病理検査(筋生検)での診断名が三好型筋ジストロイ―・肢帯型筋ジストロイ―R2/2B・Dysferlinopathyだとしても除外診断になるので、研究・臨床試験・治験に参加することや治療を受けることは出来ません。

 

4) 筋病理診断では、筋ジストロフィーの変化( 筋線維の壊死、再生、結合組織の増加 )に加えてディスファーリン抗体(Dysferlin)を使って生検筋の免疫組織検査を行いディスファーリン欠損(dysferlin)と診断され臨床病状(初期症状)にて診断名が三好型筋ジストロイ―又は肢帯型筋ジストロイ―R2/2Bと血縁関係のある兄弟姉妹でも疾患名が異なるケースが有ります。血縁関係のある兄弟姉妹ならば、遺伝学的検査でも原因遺伝子・病的バリアント・治療法・治療薬は同じなので検討が必要だと思います。

 

5) 遺伝学的検査にて原因遺伝子であるディスファーリン(dysferlin)同定していなければ確定診断を受けたことにはなりません。確定診断を受けなければ、ディスファーリノパシー(Dysferlinopathy)の研究・臨床試験・治験に参加することや治療を受けることは出来ません。

 

6) 「平成27年度 第1回 厚生科学審議会 疾病対策部会」では「今度は1回目の指定疾患に入っていた30番の遠位型ミオパチーという中に三好型が入っているわけです。これは、昔、研究費をもらうときに遠位型ミオパチーという名前にしないと、難病にまとめられないということで無理に入れたという経緯もあるのですが、これは遺伝子から言っても、もともと筋ジストロフィーと同じものです。」と報告されています。

即ち、三好型を遠位型ミオパチーに含めた件に関して医学的な根拠は無いと言うことです。

 

7) ディスファーリン遺伝子(dysferlin)が原因で発症する筋疾患は「難病患者に対する医療等に関する法律(難病法)」にて筋ジストロフィーと遠位型ミオパチーに区分されたことにより、三好型筋ジストロイ―と肢帯型筋ジストロイ―R2/2Bは公的研究費(難治性疾患政策研究事業・障害者政策総合研究事業・科学研究費助成事業研究費・難治性疾患実用化研究事業・その他の公的研究費)や医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬、先駆的医薬品等指定制度、臨床試験、治験などの申請は個別にしなければなりません。しかし、元々患者数が少ないので個別に臨床試験・治験を行うことは現実的には困難なのが実情です。

 

8) ディスファーリン遺伝子(dysferlin)が原因で発症する筋疾患は「難病患者に対する医療等に関する法律(難病法)」にて筋ジストロフィーと遠位型ミオパチーに区分されたことにより、血縁関係のある兄弟姉妹でも臨床病状(初期症状)にて三好型筋ジストロイ―と肢帯型筋ジストロイ―R2/2Bと疾患名が異なるだけで臨床試験、治験、治療には共に参加出来ず大きな隔たりが生まれてしまいます。

 

9) ディスファーリン遺伝子(dysferlin)が原因で発症する筋疾患は「難病患者に対する医療等に関する法律(難病法)」にて筋ジストロフィーと遠位型ミオパチーに区分されたことにより、第4条第1項に基づいた「難病の患者に対する医療等の総合的な推進を図るための基本的な方針」での十分な難病対策を受けられません。このままでは、正確な患者数の把握、診断基準や重症度分類等に係る臨床情報や指定難病患者データを適切に収集し指定難病患者データベースを有効活用することは不可能です。その為、全てのディスファーリン遺伝子異常の患者さんを対象にした研究の促進や難病対策、早期の治療法や治療薬の確立を望むことは出来ません。

 

10) 2017年、本会の要望が日本医学会医学用語管理委員会にて審議され以下の疾患名が採用されました。しかし、ディスファーリン遺伝子(dysferlin)が原因で発症する筋疾患は「難病患者に対する医療等に関する法律(難病法)」にて、筋ジストロフィーと遠位型ミオパチーに区分されたことにより、医師が記載発行する診断書、電子カルテシステム、医療保険請求システムなどの情報の整合性は取れず迅速かつ正確な事務処理をすることは困難で、患者さんに正しい疾患名や医学情報を伝えることは困難です。

「一般財団法人医療情報システム開発センター 標準病名マスター作業班」

1.ディスファーリノパシー  2.三好型筋ジストロフィー

「診療報酬情報提供サービス 傷病名マスター」

1.ディスファーリノパシー  2.三好型筋ジストロフィー

「日本医学会 医学用語辞典」

1.英語名:Dysferlinopathy   2.日本語名: ディスファーリノパシー

 

 

日本ディスファーリノパシー患者会

GFB Onlusは、イタリアでLGMD R4/LGMD 2E(Beta-sarcoglycanopathy/β-サルコグリカン欠乏症)、

LGMD R5/LGMD 2C、LGMD R3 / LGMD 2D の患者や家族で構成され治療薬の確立を目的に活動している任意団体です。

 

2023/3/24(金曜)に、Dr. Simone Spuler によるLGMD R4/LGMD 2Eの研究報告が開催されます。

開催時間は、日本時間でPM 11:00になります。

参加ご希望の方は、以下のサイトよりご登録をお願いします。

 

「GFB Scientific Webinars for LGMD Patients」

 

言語は全て英語になりますが、大変貴重な期間を過ごせると思います。

是非、ご参加をお待ちしております。

 

 

日本ディスファーリノパシー患者会

2023/2/12 (日) 正会員向けに、海外におけるディスファーリノパシー(Dysferlinopathy)に関する研究についてご報告致しました。今回の報告は、デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)の治療でも知られているエクソンスキッピング療法を用いたディスファーリノパシー(Dysferlinopathy)の新しい治療法の研究になります。

 

日本では、遺伝学的検査を済ませ確定診断を受けていない患者さんは多いと思われます。

臨床試験・治験・治療に参加する為には、遺伝学的検査を済ませ病的バリアントを特定しておかなければなりません。

本会では、以下の内容に関する活動をしています。

1.診断書の確認(遺伝学的検査の未済)

2.遺伝学的検査の現状把握と推進

3.病的バリアント(ミスセンス変異・ナンセンス変異・その他)の同定

 

上記3つの項目を希望する方は、以下の項目にご協力をお願い致します。

入会者には、研究に関する情報の共有・研究講演会や同病の方との歓談会などへの参加が可能になります。

1.「本会への入会」

2.「ディスファーリノパシーについての実態調査(1)(2)」

 

 

追伸

1) 筋病理診断で三好型は肢帯型筋ジストロフィーR2/2Bと同じ筋ジストロフィーに区分されますが、現在のところ三好型は遠位筋優位のミオパチーの総称である遠位型ミオパチーに含まれています。ですが、仮に三好型を遠位筋優位とするならば遠位筋優位の筋ジストロフィーの総称である遠位型筋ジストロフィーに三好型を含めなければ筋病理学的にも医学的にも無理があります。

 

2) 筋病理診断では、筋ジストロフィーの変化( 筋線維の壊死、再生、結合組織の増加 )に加えてディスファーリン抗体(Dysferlin)を使って生検筋の免疫組織検査を行いディスファーリン欠損と診断され臨床病状(初期症状)にて診断名が遠位型ミオパチー又は肢帯型筋ジストロフィーでは除外診断になるので、研究・臨床試験・治験に参加することや治療を受けることは出来ません。

 

3) 血液検査(CK値など)・心電図・肺活量・CT検査・MRI検査・筋電図検査・骨密度検査・ 筋病理検査(筋生検)での診断名が三好型筋ジストロイ―・肢帯型筋ジストロイ―R2/2B・Dysferlinopathyだとしても除外診断になるので、研究・臨床試験・治験に参加することや治療を受けることは出来ません。

 

4) 筋病理診断では、筋ジストロフィーの変化( 筋線維の壊死、再生、結合組織の増加 )に加えてディスファーリン抗体(Dysferlin)を使って生検筋の免疫組織検査を行いディスファーリン欠損(dysferlin)と診断され臨床病状(初期症状)にて診断名が三好型筋ジストロイ―又は肢帯型筋ジストロイ―R2/2Bと血縁関係のある兄弟姉妹でも疾患名が異なるケースが有ります。血縁関係のある兄弟姉妹ならば、遺伝学的検査でも原因遺伝子・病的バリアント・治療法・治療薬は同じなので検討が必要だと思います。

 

5) 遺伝学的検査にて原因遺伝子であるディスファーリン(dysferlin)同定していなければ確定診断を受けたことにはなりません。確定診断を受けなければ、ディスファーリノパシー(Dysferlinopathy)の研究・臨床試験・治験に参加することや治療を受けることは出来ません。

 

6) 「平成27年度 第1回 厚生科学審議会 疾病対策部会」では「今度は1回目の指定疾患に入っていた30番の遠位型ミオパチーという中に三好型が入っているわけです。これは、昔、研究費をもらうときに遠位型ミオパチーという名前にしないと、難病にまとめられないということで無理に入れたという経緯もあるのですが、これは遺伝子から言っても、もともと筋ジストロフィーと同じものです。」と報告されています。

即ち、三好型を遠位型ミオパチーに含めた件に関して医学的な根拠は無いと言うことです。

 

7) ディスファーリン遺伝子(dysferlin)が原因で発症する筋疾患は「難病患者に対する医療等に関する法律(難病法)」にて筋ジストロフィーと遠位型ミオパチーに区分されたことにより、三好型筋ジストロイ―と肢帯型筋ジストロイ―R2/2Bは公的研究費(難治性疾患政策研究事業・障害者政策総合研究事業・科学研究費助成事業研究費・難治性疾患実用化研究事業・その他の公的研究費)や医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬、先駆的医薬品等指定制度、臨床試験、治験などの申請は個別にしなければなりません。しかし、元々患者数が少ないので個別に臨床試験・治験を行うことは現実的には困難なのが実情です。

 

8) ディスファーリン遺伝子(dysferlin)が原因で発症する筋疾患は「難病患者に対する医療等に関する法律(難病法)」にて筋ジストロフィーと遠位型ミオパチーに区分されたことにより、血縁関係のある兄弟姉妹でも臨床病状(初期症状)にて三好型筋ジストロイ―と肢帯型筋ジストロイ―R2/2Bと疾患名が異なるだけで臨床試験、治験、治療には共に参加出来ず大きな隔たりが生まれてしまいます。

 

9) ディスファーリン遺伝子(dysferlin)が原因で発症する筋疾患は「難病患者に対する医療等に関する法律(難病法)」にて筋ジストロフィーと遠位型ミオパチーに区分されたことにより、第4条第1項に基づいた「難病の患者に対する医療等の総合的な推進を図るための基本的な方針」での十分な難病対策を受けられません。このままでは、正確な患者数の把握、診断基準や重症度分類等に係る臨床情報や指定難病患者データを適切に収集し指定難病患者データベースを有効活用することは不可能です。その為、全てのディスファーリン遺伝子異常の患者さんを対象にした研究の促進や難病対策、早期の治療法や治療薬の確立を望むことは出来ません。

 

10) 2017年、本会の要望が日本医学会医学用語管理委員会にて審議され以下の疾患名が採用されました。しかし、ディスファーリン遺伝子(dysferlin)が原因で発症する筋疾患は「難病患者に対する医療等に関する法律(難病法)」にて、筋ジストロフィーと遠位型ミオパチーに区分されたことにより、医師が記載発行する診断書、電子カルテシステム、医療保険請求システムなどの情報の整合性は取れず迅速かつ正確な事務処理をすることは困難で、患者さんに正しい疾患名や医学情報を伝えることは困難です。

「一般財団法人医療情報システム開発センター 標準病名マスター作業班」

1.ディスファーリノパシー  2.三好型筋ジストロフィー

「診療報酬情報提供サービス 傷病名マスター」

1.ディスファーリノパシー  2.三好型筋ジストロフィー

「日本医学会 医学用語辞典」

1.英語名:Dysferlinopathy   2.日本語名: ディスファーリノパシー

 

 

日本ディスファーリノパシー患者会