こどもの日「久保新二×飯島洋一 北陸戦争」イベントまであと10日を切って

この度、きたるゴールデンウィーク5月5日(月・祝)こどもの日に「久保新二×飯島洋一 北陸戦争」というイベントを地元の石川県金沢市で興すことになってしまいました。映画を観てトークで大爆笑…そんな単純明快なイベント…になる…と願っています(笑)。
自分はこれまで「映画は観るもの」「映画イベントは参加するもの」のスタンスで生きてまいりましたので、分からないことだらけ、不安で一杯…ではあるのですが、久保新二さんと飯島洋一さんの映画にはいつだって得も知れぬパワーが漲っており、久保新二さんの映画界・芸能界にまつわる赤裸裸トークはゲスで下品で不謹慎で馬鹿馬鹿しくて…とにかくメチャクチャでサイコー!…ということは十二分に存じ上げておりますので、イベントの内容としては久保さん、飯島さんの主演作を一本づつ上映、残りは基本トークのみ「後はどうにでもなれ!」のスタンスでいいんじゃないか?大船に乗ったつもりでドーンと構えていればいいんじゃないか?と思うようにしています。それでもやっぱりドキドキするぅ。

難しいのはこのイベントの宣伝活動です。自分がいかに怪優・久保新二、飯島洋一のスゴさを分かっていたとしても、客観的に考えて、お二方のことをまったく知らない方からすれば、これ、いったい何のイベントなのか?どんな人物がやってくるのか?なんてことはサッパリ分からない=興味を持てないと思うのです。分からないものを分からないまま宣伝だけガツガツやれても「だから知らないって!」とケムたがられちゃうかもしれないバランス感覚といいますか。でも、とりあえず(ひょんなキッカケであれ何であれ)足を運んでいただけたならば「日本にもこんなトンでもない俳優さんがいたんだなぁ」というメモリーを脳髄に植え付けることが出来るであろうと固く信じております(「出た、オタク特有の思い込みだよ」とか思わないでくださいね・笑)。

久保新二 生前祭フェスタ(2010)にて、若松孝二監督から祝(?)辞

久保新二さんと快楽亭ブラック師匠、清麿さん、ロス疑惑・三浦和義さん

飯島洋一さんとデヴィッド・ボウイさん
僕はガキの頃から現在に至るまで、ありとあらゆる映画を観てきたつもりですが、久保さんのようなイカれた役者さんは(世界規模で考えても)他に知りません。後にも先にも久保新二本人、只一人だと思います。いや、久保新二から(部分的に)影響を受けたとおぼしき役者さん、コメディアン等はちょこちょこ見た事があるとはいえるので、久保さんの演技には或る種の既見感を覚える面もあるにはあるのだけれど、このオリジネーターの破壊力は、そのコピーなどでは到底叶わないくらい凄まじいモノなのです。

驚く事にこの俳優『久保新二』のことを知る人間が現在では極少数になってしまっているという事実(例えば久保さんの40年来の友人である歌舞伎町の名物新聞配達員・新宿タイガーさんはウィキペディアに載っているというのに久保さんは載っていない!笑)。全盛期には70年末期、人気に翳りの出てきた日活(日活ロマンポルノ)を山本晋也監督「未亡人下宿』シリーズ(日活の買い取り作品)の怪演で(1人で)下支えしていたといっても過言ではないくらいの絶大な人気を博してた役者さんが、である。そして久保さんの周りにいた人間や後輩は次々とブレイクしていった、にもかかわらず。

新宿タイガーさんと
その理由は(個人的には)思うところもあるのだけれど…。せっかくなのでイベントの時にはそういう突っ込んだお話までさせて頂ければいいなぁ、などと考えています。一方、迎え撃つ(みたいなカタチになっていますけど実際は肩組み合って金沢にやってこられると思います・笑)飯島洋一さん。この俳優さんも本当に狂っ…いや素晴らしい俳優さんであり、そして俳優活動だけではなく、映画の作り手として70年代の終わりから80年代のはじめにかけ、石井聰亙(現在・石井岳龍)監督などと共闘、また好敵手として当時の自主映画界をリード、または引っ掻き回していたという功績は計り知れません。

驚くべき事にこの『飯島洋一』のことを知る映画ファンの数もまたその功績に反比例して極少数であるという事実!久保さんもそうなのですが、この飯島さんの100分の1の魅力もないような役者、映画人がのうのうと生きて、のうのうと人気を博している現在の日本映画界に僕は不信感感じまくりです。…嗚呼、なんだかこうやって書いているとモティベーションが上がってまいりました。今回のイベントはなんだか楽しくなりそう!しかしこのイベント、どうして東京や大阪のような大都市開催ではなくこんな片田舎で(笑)?また、恐ろしいことに久保さん、飯島さんも当イベントに向けて(オリンピックの選手じゃないけど)テンションをピークに持っていこうとしているフシがあります。も、もっとお気軽にやりましょうよぉぉ。

…兎に角成り立ちから何まで、意味不明な面が多いイベントではございますが、基本「呑みながら、また呑まなくても、ゲストと一緒にワイワイ大騒ぎしながら楽しむイベント」を目指していますので、皆様お気軽な気持ちでどうぞよろしくお願いいたします。ちなみに久保さんは近年、脳梗塞で何度か倒れられており「俺はもう長くねぇ」「せっかくだから死ぬまで楽しく生きてやる」と常々おっしゃられています。「生きている久保新二(「生きてゐる小平次」かっつーの)」に会えるのはもしかすると今回が最初で最後かもしれませんよ!(「お気軽な気持ちで」で参加できんがな)

久保新二さん(国土館・尾崎くん)金沢来襲イメージ
「貴方が望むにしろ望まないにしろ、イベントを終えた頃には居合わせた全員何故か久保新二・飯島洋一博士」(笑)目指して頑張りまーす!
イベント予告編
上映作品:

アクマストキングIII 特攻任侠自衛隊 (1977)
ATTACK★GANG ARMY
上映時間:83分
製作:飯島洋一
監督:土方鉄人
脚本:長谷川健治郎 、 小島光二 、 飯島洋一
音楽・演奏:休みの国
主題曲:悪魔巣取金愚
出演:飯島洋一、山岸勉、三橋修、佐藤重臣、和沢昌治、藤沢典明、土方鉄人、小泉作一

未亡人下宿 ただのり (1978)
上映時間:67分
監督:山本晋也
脚本:渡辺護、福永二郎
出演:橘雪子、久保新二、桜マミ、宮崎あすか、鶴岡修、下元史郎、日野繭子、与那城ライラ、北沢万里子、岩手太郎、境勝郎、港雄一、たこ八郎
日時:5月5日(祝)
開場:18:30
開演:19:00
会場:葡萄夜
金沢市竪町83-2
料金(ワンドリンク付き): 前売2,000円 (当日券あり2,500円)
チケット取扱い店:
シネモンド、金沢駅前シネマ、レコード ビーチ・パーティー、花岡花屋、葡萄夜、うまいぞいや哲
お問い合わせ(ここから予約していただければ当日前売り料金で入場できます)
E-mail:hokurikusensou@inter7.jp(会場・葡萄夜への直接連絡はご遠慮ください)


飯島洋一
70年~80年代初頭にかけ日本自主映画の金字塔『特攻任侠自衛隊』『戦争の犬たち』等を製作し、当時の自主映画ムーヴメントを牽引したプロデューサー兼主演俳優。とくに『戦争の犬たち』は35ミリフィルムで撮影され、戦闘シーンなどのハデさなどから「史上最大の自主映画」と呼ばれている。その他にも、石井聰亙(現在・石井岳龍)、若松孝二、石井輝男、大島渚監督作品などに出演。2006年の主演作「任侠秘録人間狩り」(杉作J太郎監督)にはライムスター宇多丸、増子直純(怒髪天)、ロマンポルシェ、根本敬、蛭子能収、いしかわじゅん、吉田豪、ギンティ小林、ダースレイダーなど錚々たる面子が伝説の怪優・飯島の元に結集した。現・ポッド出版会長。趣味:映画ポスター蒐集(膨大)。
久保新二
劇団ひまわり出身(同期:楳図かずお他)。バイト先のうり専バーであの日景忠男氏にもうひとつの童貞を奪われたりしたのち、昭和39年、若松孝二監督「血は太陽よりも赤い」で主演デビュー。本作を皮切りに、以降800本以上ものピンク映画に出演。演技面においては脚本無視の暴走アドリブ演技を得意とし、アフレコ現場においてもアドリブを連発。アドリブでアドリブを塗り固め、出来上がったモノはもはや何が何だかよく分からないというその圧倒的でメチャクチャなスタイルは、まるでエリック・アイドルとマイケル・ホイと広川太一郎、ついでにジョン・ベルーシを1人で演じているかのようである。また、アホから一転突然の暴力、フイの暴力といった要素には黒沢清監督や北野武監督の作品に通じるものも感じられる。そして、「現存するすべてのギャグ演技は久保新二から生まれた」といっても過言ではないギャグレパートリー(幼稚園児並み~深すぎてよく分からないもの含む)の数々は、時代を超えて観る者を圧倒する。日本最高・最狂の喜劇役者、それが久保新二なのである。現在も現役俳優として大暴れ中。

よろしくねっ
友松直之「最近、蝶々は…」(2014年5月公開)

最近、蝶々は… (2014公開)
脚本・監督:友松直之
原作:内田春菊
撮影:田宮健彦
編集:西村絵美
録音:井手一郎
助監督:大西裕
音楽:シトー
特殊造型:石野大雅、ゼライ直井
特殊効果:近藤佳徳
CG合成:新里猛
出演:後藤理沙、内田春菊、徳本裕矢、黒木歩、川又シュウキ、希咲あや、金子弘幸、朝霧涼、あん、稲葉凌一、若林美保、衣緒菜、倖田李梨、文月、冨田じゅん、青山真希、ホリケン。
ここ数年の友松直之監督作品。「飼育される女」「白衣のご奉仕」「人妻 ~許されない関係~」「尼寺 姦淫姉妹」「介護士調教」「イノセント・ノワール」「マッチ売りの殺人少女」…と、ごっそり観れてなかったので久しぶりの友松成分の補給だぞぇ。
と思ったらプギャー!!!!!!!
結論から先に書きますとこれ、低予算ながらもんのすごいアイデアと、それを視覚的に表現しようというガッツと愛に満ち溢れたストロング・スタイルのホラー映画となっています。その残酷描写などは、観ていて「ワーイワーイ楽しいぞー、もっとやれー」となっちゃうような往年のスラッシャー若しくはスプラッター映画的な(愉しい)描写と、「げぇっ、うぐぐ…もう勘弁」となってしまうなうな…例えば「ギニーピッグ」や「オールナイトロング」シリーズ的な、観ていて気が滅入ってくるグッタリ描写が一緒くたになっているとでも云いましょうか。これは「日本のホラー映画、ましてやエロ系の低予算映画(いや制作費とか知りませんけどw)なんてどうせ…」などと高を括ってスルーしてしまうと勿体ないことになっちゃいますよ!というか、後藤理沙ファン、内田春菊ファン、友松直之ファン以前に"ホラー映画ファン"ならまず観ておくべき、押さえておくべき逸品だと僕は思います。だってホラー心、ホラー記憶に残る印象的な残酷描写が、この映画にはてんこ盛りなのですから…。

そいうワケで
【以下、本作における印象的なゴア描写説明。ゴアバレ注意】
その1)何の罪もない可愛らしいナース(衣緒菜さん)が飛び交う蝶蝶を見て「かわいいねー」などと言っていたらトチ狂った患者のヨボヨボ爺さんに松葉杖で頭蓋をグシャグシャにされる。

※直接的な頭蓋粉砕描写は映らないまでも、90~2000年代のホラー映画(特にJホラー)的な"想像させる美学"あり(とりあえずおミソは軽く飛び散りますw)。惨殺祭りのスタートとして不穏なムード抜群、秀逸なシーンでありました。
その2)おちんちん(ふにゃちん)を思いっきり握られてそのままゴッソリ引っこ抜かれる(痛い…こりゃ痛すぎるでぇぇ)。
※さすがにおちんちん本体はハッキリとは映らない…けれど、しっかりと"おちんちんを引っこ抜いている感"が表現されていてグギギ…素晴らしい。医学的に「実際おちんちんを股間からムギューっと引っこ抜いてみたらどうなってしまうのか?」…そんなことなどは勿論知る由もないのだけれど、とにかく「こうなるのかもしれん…」という説得力は十二分にある。ていうかこんなの見たくなかったよ(笑)。そして引き抜かれたおちんちんは…それはまぁ、どうでもいいや(オエッってなっちゃうのでw)。
その3)絞殺してすでにトドメを刺しきっている遺骸(黒木歩さんの見事な死にっぷり!)から、わざわざ首を引っこ抜く。

※これは意外に珍しいシーンのような…。サービスっちゃーサービスシーンなんでしょうけど、もう死んじゃってる死体から暫くの間合いを置いて(改めて?)首根っこ引っこ抜く意味なんてあるのだろうか?"首を引っこ抜いてぶっ殺す"もしくは"ぶっ殺して、それから間髪いれずに首を引っこ抜く"ならいざ知らず。ヘンなタイム感。なんだか面白い感触を得られたシーン、ではある。そもそも黒木さんは絞殺で息絶えるまでに時間を置いて2度首を絞められているのである。首絞め+首絞め+首抜き=1度に3回殺されているような印象(笑)。
その4)それら遺体の解体ショー。

※これはヒドい(笑)。一般公開映画の「冷たい熱帯魚」や「凶悪」が見せる事ができなかった描写を喜々として描いているような…。
その5)後ろ首の付け根あたりから刃物を突き刺し、その刃物の先が口から飛び出す。←これだけならいわゆる「墓地裏の家」なんだけど

その刃物を引っこ抜く時に「ヒャンッ」と捻りを加えるとあら不思議、身体が駒のようにくるくると360度回転しながら口から噴射した血飛沫を撒き散らす(希咲あやさん、不思議な魅力を放っている女優さんだなァ)。

※なんと楽しい発想なんだろう。結局これって「墓地裏の家」と「フューリー」の合わせ技なのか?(笑)。
【以上、本作における印象的なゴア描写説明でした】
こうやって書くと、「なんてド派手なスプラッター・ホラーなんだ?」という印象を持たれるかもしれませんが(そりゃそうだろw)、これらはストーリーの途中から巻き起こる展開であり、途中までは都市伝説を巡るオカルト映画といった趣を感じさせる作品となっているところも本作のキモだと思います。前半は音楽担当のシトーさんの手による、クラウディオ・シモネッティ(ゴブリン)ばり、ジョン・カーペンターばりの旋律が不気味なムードを盛り上げていてとても良い感じなのです。


その前半はヒロイン・後藤理沙が寝て起きると身に覚えのない精液がアソコから溢れてきて…「やだ、ナニこれ」「もう眠りたくない」…まさに「目を覚ませナンシー!眠ると奴がやってくる!」状態。

そこへ女性誌にインチキくさいオカルト記事を書いている記者・徳本裕矢がカラんできて…。
で、僕が本作を観て残酷描写の次に目が行ったのがこの徳本裕矢さん。ある意味友松組の一員ともいえる徳本さんでありますが、はやく友松組から逃れて大メジャーで活動したほうがいいのでは(笑)?と思えるほど雰囲気のあるイイ男優さんですよね。それは「かんなの水魚」や「華麗なるエロ神家の一族」の時から朧げに感じていたことなのですが…(って「エロ神家」素顔ほとんど出てこんがなw)、今回確信に変わりました。というワケで、さぁ、みんなで
徳本裕矢を応援しよう!

感想は以上です(エエ~!!!)


井口奈己監督「ニシノユキヒコの恋と冒険」(2014)について書く術がない

本日より公開「ニシノユキヒコの恋と冒険」(井口奈己監督)、先日より公開の「スノーピアサー」(ポン・ジュノ監督)を鑑賞して帰ってまいりました。ポン・ジュノ凄い。ハリウッド進出第1作でここまで無茶するか?もう、尊敬に値することこの上なしです。パク・チャヌク監督のハリウッド進出第1作もかなりのものでしたし、韓国映画の突出した才能にはハリウッド進出の気負いとか、そういうのがないのか?凄い、凄い。
しかし、今日はそれにも増して「ニシノユキヒコの恋と冒険」にとてつもなく衝撃を受けてしまいました。感動です。今、まさにそのことについて何か書こうとしているのですが、その衝撃について、”何がどう衝撃だったのか”をうまく書くことが出来ない自分の馬鹿さ加減に別の意味で衝撃を受けています(笑)。
今日観た「スノーピアサー」・・・衝撃的でした(めちゃくちゃすぎて)。唐突ですが2年ほど前に観た富田勝也監督の「サウダーヂ」、本当に衝撃的でした。10年に1度級の最高の映画です。しかし、そのどちらも”想像の域を超えている映画だったか?”というとそうではなく、まことに図々しい書き方をするならば、”共感”に近いものを感じたといえます。それは、映画の作り方…にです。それが「ニシノユキヒコの恋と冒険」になると、少なくとも自分がこれまで観てきた映画とはまったく構造が異なった映画にしか見えないのです。…徐々に書いてることが不毛&ダサくなってまいりましたので、さらに恥ずかしいことを書くならば、井口奈己監督は”長廻しの監督”と言われています。(この後さらにダサいこと書きますよぉ)長廻しの映画監督といえば、相米慎二監督やアンドレイ・タルコフスキー監督などの名前が挙がると思うのですが(あっちゃ~)、相米監督やタルコフスキー監督の長廻しは、これまた図々しいのですが”共感”できる…理解できるのです(いえ、今でこそ理解出来るとはいえ、最初に「翔んだカップル」や「ストーカー」を観た時などには「なんじゃコリャ!?」と思ったものですから、もしかすると「ニシノ~」がまさにそういう自分にとっての「今まで観たことがないものに出逢った!」状態なのかもしれません。でも僕、もう40も半ばですよ?(笑))…。井口監督の長廻しはそのどちらとも異なっていると思います。何より、この井口監督を長廻し云々で語るってのも何だかおもしろくありません。映画全体を通して…とにかく…これまで観たことがないような映画になっている…テンポにしろ、編集にしろ、ドーンと置いたカメラの構図にしろ…映画全部ひっくるめていろいろと…。なんだか、「映画」というものをこんなふうに”扱う”監督さんがこの世にいたんだ??と驚かされたというか…(ただ、ひとつだけ、「これは観たことがあるかも?」と思えたシーンがありました。竹之内豊と本田翼が背中からズッコケたあと、二人が寝そべっている上半身を捕らえたショットに切り替わるところ。ほんと、これくらいですw)。いやほんと、返す返すもなんと書けばよいのか本当に分からない(もう、我ながら書くの諦めちゃいなよw)。きっと井口監督の頭の中で、映画を一本撮るにあたってその映画の完成形、完成予想図というものがある…として、それはきっと他の監督さんたちが浮かべるであろう映画のカタチやフォーマットからは完全に逸脱しているものと思われます。そしてそれが、(奇をてらうように)何かを狙ってやっているのではなく、自然とそういうことになっているのであろうということは…完成した映画からヒシヒシと伝わってきます。簡単に言うと、ようはそれが個性なんだと思います(本当に簡単だなw)が、他に類を見ない貴重な個性だと、僕は感じました(日本国内だけではなく、世界規模で)。じゃー、それだとよっぽどとっつきにくい映画なのか?頭でっかちな映画なのか?そこまで個性が出ているとそれが鼻についちゃうんじゃ?と思われるかもしれませんが、これが驚くことに、そういう観たこともないような、自分の理解を超えるような異質な映画(もうええちゅうねんw)であるにもかかわらず、映画自体から受ける印象はヒッジョーにピュアなものなのであり、単純に「あ、いいなァ」と。「このままずっと観ていたいなァ」と。この辺のカラクリも本当に謎で、観ている間はとくにそういうことなんて思わないのですが、今となってはどうしてここまで(一般的な)映画の枠からハミ出た作りの映画(だからもうええちゅうねんw)であるのに、そこから受ける印象は”胸キュン”のひとことで片付けられるんじゃないか(笑)?ってほどピュアピュアなのでしょう…。(役者さん、特に女優さんの演技も素晴らしかったですからね。特に尾野真千子、木村文乃、すっばらしかったです。そして中村ゆいかちゃんは可愛いかったぁぁー!!!ルックスも声も…。これから間違いなく頭角を現してくる女優さんなのではないでしょうか)いやぁ…長々と書いてますけど、全然話がまとまっておりません。というかまったく前進していません(笑)。
ではでは無理矢理まとめます!…こんなマトモではない映画なのに、テレビなどで顔をよく見かける有名人が大挙して出演している…。映画の構造が理解不能であるにもかかわらず、映画一本ピッと筋が通った素晴らしい映画となっている…。あ…さきほど”長廻し云々で比較することがダサい”と書いた相米監督やタルコフスキー監督と、そういった意味では共通点あります…ね(笑)。
そんな井口監督には、これからもっとバカスカ映画を撮ってもらいたいものです。だって他では観れないカッコいい映画なのですから。
追伸:ここまで書いてるともはやバレバレかと思いますが僕、実は井口監督の映画、初めて観ました。もちろん「人のセックスを笑うな」とか、気になってはいたのですが…。今度観てみます。果たしてまた、度肝を抜かれてしまうのか?「何でコレ観てなかったんやぁぁー」と悔やむことになるのか?
友松直之監督と久保新二さんの友情

「久保さんの代わりに友松監督が逮捕されちゃったことありましたよね?」「あの時はたまたま…ツイてなかったよねぇ」「でも、フミキ監督みたいなもんで、友松監督(ネタになるって)喜んでいると思いますよw」「友松の自主映画にも出演したし、あいつの(商業映画)デビューのキッカケも作ってやったんだから」「つい最近までティッシュ配りとかしてさぁ、大変だよ」「本当のところは井口のこととか羨ましく思ってると思うよ?」「友松監督が街で歩けなくなった野上(正義)さんを見かけておんぶして歩いた時に、野上さんが失禁してしまう話(「(友松直之監督が年中着ている迷彩ジャケットについて)野戦服であり戦場で砂塵だらけ硝煙まみれになってこその野良着だ。我々であれば、スタジオのハウスダストやら撮影用の血糊やらといったことになるが、とにかくもとのデザインが染みだらけなのだから、そこに小便の染みがひとつ追加されようがどうということはない」)はホロリときますよね」「そうなんだよな、いいとこあんだよ」「何で久保さんは『レイプゾンビ』シリーズのような、友松監督にとっての「ここぞ!」という作品には呼ばれないんですかね?」「それは、俺が現場であーでもないこーでもないと文句言ったり口出ししたりするから、嫌なんだよ(笑)」「ところで、友松監督の『禁じられた旋律』(2011)の久保さん、いいですよね。やさしいお爺ちゃんからヴァンパイアまで。インターナショナル版だと、盛大に久保さんの首がチョンパされて血飛沫をぶちまけるんですよね!」「そうそう、、、」「…え?」「ちょっと待って…」
「なんでヂョーはそれ(海外版)持ってて俺んとこには送ってこないんだよ!ばかやろう!友松に送れって言っとけよ!」(笑)
おわり

(すぐ)帰ってきた久保新二さん、金沢の夜

一昨日の火曜日、金沢に滞在中の久保新二さんからメールが。

「おはようございます。今日の夜わ、「哲」に行こうかと思います。金沢もいよいよお別れですので、最後のあがきだし・・。」
「最後のあがき」とか書かれちゃうと、心配になっちゃうじゃないですか!
数時間後

「いま片町でラブラブしてるわ。6時頃、哲に行きます。遊んで(ハートのデコメ付き・笑)」
ラブラブ…。なんだ、マスマスのってます状態じゃないですか!(笑)
※後で聞いたら『ブラブラって書いたつもりだったんだけど…』ですってw
数時間後

「いま、哲で食事しています。店に入ったら、未亡人下宿を哲ちゃんが観てました。」
おいおい、世界中どこ探してもないぞ!口裏合わせたわけでもないのに「未亡人下宿」観てたら尾崎君本人が入ってくる店って(笑)!
…
仕事を終え、僕も哲に駆けつけました。駐車場でERちゃんが「ヂョーさーん!今からお鍋買ってきます。割らしちゃったんで」…と。「あぁー久保さん割ったんだぁ」…「よぉーし」…
「尾崎君!お鍋割ったらダメじゃない!」と橘雪子さんのモノマネ(のつもり)しながら哲の暖簾をくぐると久保さんはおらず、そこにはおば…お姉さんが…いや、ファンデーション、ルージュ、口紅、マスカラで女に変身した久保さんだった(笑)。橘雪子さんのモノマネで軽くジャブを繰り出したつもりが特大のストレートでKOされた気分だじぇ…。そこまでするか!久保新二という男!というか、何故女装(笑)。(ちなみにお鍋を割ったのは久保さんではなかったみたい?じゃ誰?オカマがオナベ割ったんか?いやオカマは久保さんかw)
…
お店では既に「未亡人下宿」が流れており…一本終わると、当たり前のように哲さんがまた別の「未亡人下宿」を…。ヤメロ!そのあ・うんの呼吸!(笑)いきつけのバーのマスターが常連さんの注文聞かなくてもスッと「いつものやつ」を出す感じっていうの?(笑)
結局三本「未亡人下宿」を鑑賞(それだけでも異常だっつーの!w)した後、今度は池島ゆたか監督「その男、エロにつき アデュ~!久保新二伝」(2011)を。久保さんの半生を笑いとエロと涙で綴る、素晴らしい作品である…あるのだけれど、久保さん…

村西とおるさんが映ったら村西とおるさん本人(AVとグラビアアイドルのイベント真っ最中)に電話したり

新宿タイガーさんが映ったら「ああ、タイガー?今ねぇ」とか、いちいち電話するのやめてください!頭がおかしくなりそうです。特にタイガーさんはいちお喋らない設定なんですから!(笑)
続けて、特典映像の「久保新二 生前祭フェスタ」の映像を観て「若松孝二監督だ!」「世界の滝田洋二郎だ!」「ヨヨチューだ!」などとひとしきり盛り上がり…。今日も沢山観たなぁ…。満腹じゃけぇ…。しかし哲さんさらに別の「未亡人下宿」を再生開始(笑)。あんた、中毒なんか!w
しかしこれが、哲さんの偶然のナイスプレー、ナイスチョイスというか…「新・未亡人下宿 奥の間貸します」(1975)…泣ける話で…。最初皆して「バカだ!」「キチガイだ!」「意味不明だ!」などと騒いでたのに、ラストはシーン…。…久保さんは泣いてるし(笑)(いや笑いごっちゃない)…。なんだか…最後を飾るに相応しい作品でした。
僕たちはここ数日、「未亡人下宿」を観ながら「こんな下宿いいなぁー」「俺下宿住もうかな(もう遅いわ!w)」などと羨ましがっていたのですが、もしかすると「うまいぞいや哲」というお店自体がその瞬間、「未亡人下宿」(の・ようなもの)になっていたのではないでしょうか。ホモプレイはありませんでしたけどネ(笑)。
時を超える笑い。久保新二さん、金沢の夜
当ブログ(のようなもの)の2010年11月22日の投稿「オイッス!そしてアデュ~!久保新二さん」において、僕は「今、会ってみたい(主演級の)男優さんは千葉真一、原田芳雄、久保新二の3人でしょうか。もちろん今のキブンでは久保さんに一番会ってみたいです!」と書いていたのですが、このたび、念願叶って、なんと久保さんのほうからお誘いいただいて、地元金沢にてキング・オブ・ピンク=久保新二さんとお会いすることが出来ました。
ギャーッ!ザマーミロ!!!夢って叶うんだぜ!!!!カーッ、ペッペッ
…
そして久保さんと一緒に、いつも僕のことをいろんな意味で可愛がってくださっているプログレ・ジャーロ・ホラー・マカロニ・アニメ割烹「うまいぞいや哲」に向かうことに。「哲の常連の皆さんと一緒に『未亡人下宿』観ながらワイワイ騒げたらいいですね!」とか話しながら哲の暖簾をくぐると、久保新二さんと僕以外、若い女の子、着物を召したマダム、観光客のお姉さん…女性客しかいないでやんのー!(笑)「さすがにこりゃ未亡人下宿ってムードじゃねぇぞ」…と脂汗流してたところ暫くして、綺麗に客層が入れ替わり、いつもの変態常連軍団が集まってきてくれたので、いよいよ未亡人下宿上映開始だァァ!!!!と勢い付いてたら今度はマスターの哲さんが「うーん、めんどくっせぇなぁ」的なぶっきらぼうテンションでディスクをデッキに突っ込んで…(笑)と、とりあえず(めげないぞぅ!)、上映開始!
…
…

結局哲さんが一番バカウケしてたがなw
上映も爆笑の渦の中無事終了し、久保さんが「やー、それでさぁ」と話すか話さないかのタイミングで、哲さん黙って勝手に別の未亡人下宿を再生開始(笑)、もう一本続けて観る事に。そんなに気に入ったんかw
と、いろいろあり、また久保さんの貴重なお話も放送コード振り切れてるのでここでは何も書けやしませんけど(笑)沢山聞かせていただき、めちゃくちゃ楽しい時間を過ごさせていただきました。
自分としては、憧れの俳優さんに、しかも地元でこうやってお会いすることができ、胸がいっぱい、感無量この上なき時を過ごさせていただいたわけですが、次の日(今日)久保さんからお電話があり、出たところ「ヂョー、今何やってんの?俺ヒマでさぁ」…って、めっちゃ普通のノリですやん!憧れの人なのに!(笑)
それも含めて、久保新二さんは僕の思っていたとおりの破天荒で、下品で、面白くて、カッコイイ、そして気持ちのデッカい俳優さんでした。本当にありがとうございました!

ギャーッ!ザマーミロ!!!夢って叶うんだぜ!!!!カーッ、ペッペッ
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そして久保さんと一緒に、いつも僕のことをいろんな意味で可愛がってくださっているプログレ・ジャーロ・ホラー・マカロニ・アニメ割烹「うまいぞいや哲」に向かうことに。「哲の常連の皆さんと一緒に『未亡人下宿』観ながらワイワイ騒げたらいいですね!」とか話しながら哲の暖簾をくぐると、久保新二さんと僕以外、若い女の子、着物を召したマダム、観光客のお姉さん…女性客しかいないでやんのー!(笑)「さすがにこりゃ未亡人下宿ってムードじゃねぇぞ」…と脂汗流してたところ暫くして、綺麗に客層が入れ替わり、いつもの変態常連軍団が集まってきてくれたので、いよいよ未亡人下宿上映開始だァァ!!!!と勢い付いてたら今度はマスターの哲さんが「うーん、めんどくっせぇなぁ」的なぶっきらぼうテンションでディスクをデッキに突っ込んで…(笑)と、とりあえず(めげないぞぅ!)、上映開始!
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結局哲さんが一番バカウケしてたがなw
上映も爆笑の渦の中無事終了し、久保さんが「やー、それでさぁ」と話すか話さないかのタイミングで、哲さん黙って勝手に別の未亡人下宿を再生開始(笑)、もう一本続けて観る事に。そんなに気に入ったんかw
と、いろいろあり、また久保さんの貴重なお話も放送コード振り切れてるのでここでは何も書けやしませんけど(笑)沢山聞かせていただき、めちゃくちゃ楽しい時間を過ごさせていただきました。
自分としては、憧れの俳優さんに、しかも地元でこうやってお会いすることができ、胸がいっぱい、感無量この上なき時を過ごさせていただいたわけですが、次の日(今日)久保さんからお電話があり、出たところ「ヂョー、今何やってんの?俺ヒマでさぁ」…って、めっちゃ普通のノリですやん!憧れの人なのに!(笑)
それも含めて、久保新二さんは僕の思っていたとおりの破天荒で、下品で、面白くて、カッコイイ、そして気持ちのデッカい俳優さんでした。本当にありがとうございました!

エドガー・G・ウルマー「Thunder Over Texas(テキサスの雷鳴)」(1934)

Thunder Over Texas (1934)
監督:ジョン・ワーナー(エドガー·G·ウルマー)
出演:グイン "ビッグボーイ"ウィリアムズ、マリオン·シリング、ヘレン·ウェストコット
ものがたり:鉄道路線利権にカラむ重要な図面を狙われ、悪徳銀行家・保安官たちに殺された男の車の中から気絶した幼い娘が。「この幼女、俺育てる」とお持ち帰りのテッドは、この幼女ティニーとさっそく意気投合(お父さん、安心してや!)。ティニーはテッドの面白おかしいボンクラ仲間たち、またテッドと急接近中の女教師ヘレンたちと楽しい時を過ごします。しかし、「例の重要図面、娘が持ってるんじゃねぇの~?」と勘ぐった悪漢の魔の手がついにティニーに迫り…。
エドガー・G・ウルマー1934年の作「Thunder Over Texas(テキサスの雷鳴)」について、何か参考にしよう(「パクろう」じゃありませんよ!)とネット検索かけてみたところ、日本人の方が本作について書いた感想がほとんど見当たらない。google検索で一番上にヒットした、この感想によると「ロリコンウエスタン」らしいです。
DVDが届いたので再生すると、開始4分くらいで「確かにこりゃロリコンだ」と納得してしまいました(笑)。

イメージとしては、1930~50年辺りのアメリカの古き良きホームドラマみたいなのに登場するような「パパ」なんかだと、こういうおさな子(特に幼女)を愛でる描写というのは…ある程度はしっくりくる(それが気持ち悪く見えるのは置いといて)のですが、テキサス州生まれで、同じくテキサス育ちでテキサス州知事も勤めたジョージ・W・ブッシュ元テキサス大統領にそっくりという、まさにテキサス度120%の "ビッグボーイ"(身長188cm)が、西部劇の世界の中でそういうことやってるの見ると…確かに異質なものを感じます…。例えば日本の時代劇で浪人とか侍の主人公がこんなだったらなんかイヤだなぁ…みたいな(笑)。

クラッシュした車の中にいた幼女ティニーと即効で意気投合するテッド

時にはヤキモチを焼かれてみたり~の

チュッチュしてみたり~の
しかしまぁ、このグイン "ビッグボーイ"ウィリアムズ演じる主人公テッドは、幼女や女にはめっぽう弱い(骨抜きと言っていい)のだけど、野郎に対してはすぐカッとなってブン殴ったり、飛びかかったりするような荒くれであるので、Texasい男の一定基準(偏見含む)は満たしていると思います。

さて、ではこの映画が果たして面白い映画だったのかどうだったのか?というと、手放しで面白い映画だとはいえない感じです。とくに、クライマックスの主人公たちVS悪漢のヤリトリ、銃撃戦やら馬チェイス(馬に乗ってあちこち走っているだけ?)が誰が誰と撃ち合っていて誰が馬に乗って何処を走って何処に、どの順番に駆けつけているのかが分かりにくくてどうしようもありません(笑)。

そのグダグダ描写の中、大事な仲間キャラが2人ほど(そこそこ印象深く)死んだはずなのに、事件解決後の主人公は幼女と女教師、両手に花でチュッチュッチューみたいにデレるだけで同志の死は何処いった?状態であるし、とにかくいろいろと散漫な印象を与えます。「ロリコンウエスタン」としては評価できますが(何の評価だよw)、西部劇としては不完全燃焼と言わざるを得ません。

ビッグボーイにべちょべちょに溺愛される幼女ティニーを演じたヘレン・ウェスコットであるが、彼女はやがて成長し、ビッグボーイ涙目(知らんがなw)、美しいオトナの女となり、いくつかの映画に出演後、人気TV俳優となった。ちなみにお父さんは同じく俳優のゴードン・ウェスコット

幼女だけやない!オトナの女も好きなんやでぇ!スケープゴート…もとい女教師を演じたマリオン・シリング
ちなみに本作と前作(とされる)「黒猫」(1934)でエドガー・G・ウルマーの人生は大きく狂ってしまいます。「黒猫」「テキサスの雷鳴」でスクリプターを手がけたシャーリー・キャッスルとエドガー・G・ウルマーは恋愛関係になり、のちに結婚します。しかしシャーリーさんは当時、マックス・アレキサンダーという人の奥さんだったので、この恋愛は略奪愛でありました。このマックス・アレキサンダーは「テキサスの雷鳴」を製作したユニヴァーサル傘下の低予算映画会社ビーコンピクチャーズの社長であり、兄のアーサー・アレキサンダーも同作のプロデューサー、さらにはこのアレキサンダー兄弟は、ユニヴァーサル・ピクチャーズの設立者であり社長のカール・レムリの甥だったりもします。つまり、1930年前後にかけてドイツからハリウッドに移住してきたアレキサンダー義兄弟やウルマーといったドイツの同胞に温かい手を差し伸べた…はずのカール・レムリ社長の顔に、『このNTR事件』はおもいっきり泥を塗った格好となり、その逆鱗に触れウルマーはハリウッドを追放されてしまうわけです(なのでこの「テキサスの雷鳴」も本名ではなく「ジョン・ワーナー」名義でクレジットされているのでしょう)。

レムリは大撮影所の社長としては珍しいぐらい人柄のよい人物だったという…それなのに怒らせたらいかんw
ちなみに、そこまでして結婚したこのシャーリー・ウルマーさんは、その後旦那さんの作品はもちろんのこと、数々の人気TVドラマのスクリプターを勤め、夫を支えてゆく(?)こととなります。ひとくちに人気TVドラマといっても、本当に洒落にならないくらいの人気ドラマばっかり。「ローンレンジャー」「バットマン」「特別狙撃隊S.W.A.T.」「大草原の小さな家」etc...素晴らしいデス。

このハリウッド追放劇があったればこそ、ウルマーは『アメリカン・インディペンデント映画の先駆け』『B級カルト映画の帝王』と呼ばれるようになるわけですので、本人にとってはさぞ辛い出来事であったことでしょうけれど、我々にとっては歓迎に値する出来事であったのではないでしょうか。写真は2/28発売の「エドガー・G・ウルマー DVD-BOX」。みんな是非買いましょう!
唐突に
↓(注意!)以下、映画のオチ(悪漢との闘い、その決着)についての重要なネタバレがあります。
…とは言ってもたいしたことじゃないのですが(笑)

「ばーんばーん」「おい、ちょ、ま…それはオモチャじゃないんだぞ!危ないから置きなさい!」

「このぉイタズラっ娘がぁ!お尻ぺーんぺーん!」「きゃっきゃウフフ」
↓

オチに繋がるのかよw
おわり
ウルマー、シャフタン、ワイルダー、シオドマク兄弟「日曜日の人々」(1929)

きたるエドガー・G・ウルマー祭の狼煙上げのひとつとして、あんまり深く考えずにBlu-ray(クライテリオン版輸入BD)を購入した「日曜日の人々」(1929)があまりにも良すぎた。ドキドキしています。

これ、ただ単に当時の(ドイツの)人々の(日曜日の)日常のヒトコマを撮っただけ…みたいな映画なのかと思ってたら全然違ってました。ただ、本作にはそういった側面もちゃんとあり、というか大いにあり、そちらで用いられた撮影技法・演出手法こそが映画史的には重要なポイントであるのかもしれません。そこら辺に関しては、こちらの平井克尚さんによるこの異常に充実したTEXTをご覧下さい(勝手にリンク貼ってすみません)。自分としては、単にこの映画に…感銘を受けてしまった…胸がキュンキュンしてしまった…書きたいことはそれに尽きるのですけど(笑)せっかくなので何かしら書いてみます。

この「日曜日の人々」は、ヌーヴェルヴァーグに影響を与えた映画とされているそうです。が、1929年に製作された映画という時点でもう、こっちの圧勝といえましょう(そういうこっちゃなくw)。「映画」といえば、演者さんが身構えてしまってのオーバーアクトが常だった…であろう(偏見)当時でこの出演者陣の自然体は凄いです(とくにメインの女の子2名)。非役者さんである女の子を起用しているということで、当然といえば当然なのですけれど、やはりこのようなとても古い…100年近くも前の映画でこういう、或る意味奇跡の瞬間を捉えた映画であるということがまた、さらに胸をトキめかせます。

そして個人的には、本作の(ちょっとした)ストーリー展開…ほんと他愛もない男女の心情の揺れ動き…その描かれ方自体がもう胸キュンでした。バカンス映画サイコー!

そういう瑞々しい要素にばかりとかく目が行きがちな(アホの)自分でありますが、ひとつ、”ヌーヴェルヴァーグに影響云々”という要素を度外視で目を見張った、”映画的に素晴らしすぎる!”と感じたシーンがありました。どういったシーンなのかというと、男女がキス(キスに至るまでのヤリトリがまたグッときます)をし、男がそのまま女の子に覆い被さります。

そこからカメラが左のほうにパンしつつ少し上昇し森(林?)の木々を捉え、今度は下降してゆき、ゴミの投棄場(のようなもの)を映します…。「なんだこりゃ?」「ロマンチックなシーンが台無しだよ!(笑)」とベタに(心の中で)突っ込んでいると、今度はカメラが右にパンしてゆきまた上昇、木々を若干じっくりめに捉え、下降し、再び男女を捉えると、いつの間にかキスは終わっており、男のほうは突っ立って煙草を吹かし、女の子のほうは横たわったまま、目を閉じている(寝ているようにも見える)…といったシーン。かっちょええー!!ワンカットマジック(ワンカット中に遊び2つもぶっ込んでる)!!

ちなみに本作の撮影は「ハスラー」「顔のない眼」のユージン・シャフタン、撮影助手はフレッド・ジネマン(後にハリウッドの大監督)、さらには脚本に駆け出し時分のビリー・ワイルダー(後にハリウッドの大監督)、カート・シオドマク(後に数々のSF・ホラー小説(「ドノヴァンの脳髄」「ハウザーの記憶」)やハリウッド映画の原作や脚本(「世紀の謎 空飛ぶ円盤地球を襲撃す」「狼男」etc ... )を手がける)というゴッツい面子。カートの兄、ロバート・シオドマク(後にハリウッドでフィルム・ノワールの佳作を連打…すいません、よく存じておりません)と本作の共同監督をつとめたエドガー・G・ウルマー(後にハリウッドで数々の低予算映画を撮り、『B級カルト映画の帝王』とまでいわれるようになる)も含め、後にハリウッドに渡りA級(超A級)・B級映画を量産して行くことになるドイツの映画人が作り上げた映画がヌーヴェルバーグに影響を与えた…みたいな話になっちゃってるのが面白いです(因にそもそも本作はソビエト映画の「カメラを持った男」(1929)に刺激されて作られた映画であるということです。そういえば先日、「ボリシェヴィキの国におけるウェスト氏の異常な冒険」という1924年のソビエト映画を観たのですが、そこには今使われているような映画の撮り方のほとんどが揃ってしまっているような勢いでしたもの。凄過ぎますソビエト映画)。ということで、本作はヌーヴェルヴァーグとかそういうことを頭から外してこの瑞々しさをガッチリ受け止めるが吉かと!(めちゃくちゃヌーヴェルバーグ連呼しておいてこの〆)

追伸:さて本Blu-rayなのですが、本作に出演している女の子(当時19歳)、Brigitte Borchertさん(もちろんすごいおばあちゃん!)のインタビューを含む特典映像も胸熱でした。このブリジットばあちゃん、「(共演した)男性に好意を抱いていたけど、彼にはちゃんとした彼女がいて…」みたいな、遥か昔の下世話青春エピソードをポンポン語るキュートさが堪りません。

在りし日のBrigitte Borchertさん
2013年度 マイ・ベスト
2013年度はピンク映画不作だったかなぁ~…と思いながら選定していたらその逆でかなりの豊作でしたw
■外国映画2013年度不肖私めのベストテン

10位:嘆きのピエタ(キム・ギドク)

9位:パシフィック・リム(ギレルモ・デル・トロ)

8位:オン・ザ・ロード(ウォルター・サレス)

7位:ゼロ・グラビティ(アルフォンソ・キュアロン)

6位:パッション(ブライアン・デ・パルマ)

5位:スター・トレック イントゥ・ダークネス(J・J・エイブラムス)

4位:シュガー・ラッシュ(リッチ・ムーア)

3位:マン・オブ・スティール(ザック・スナイダー)

2位:エリジウム(ニール・ブロムカンプ)

1位:ジャンゴ 繋がれざる者(クエンティン・タランティーノ)
■ピンク映画2013年度不肖私めのベストテン

10位:むっちり家政婦 吸いつきご奉仕(渡邊元嗣)

9位:異父姉妹 だらしない下半身(荒木太郎)

8位:美熟女 好きもの色情狂(竹洞哲也)

7位:人妻女医 性奴隷の悦び(友松直之)

6位:人妻エロ道中 激しく乗せて(田中康文)

5位:エッチな体温 白衣みだれ抜き(池島ゆたか)

4位:スナック桃子 同衾の宿(山内大輔)

3位:黒い団地妻 妊娠したい入居者(山内大輔)

2位:人妻セカンドバージン 私を襲って下さい(城定秀夫)

1位:家庭教師 いんび誘惑レッスン(国沢☆実)
■日本映画2013年度不肖私めのベストテン

10位:藁の楯(三池崇史)

9位:燃える仏像人間(宇治茶)

8位:リアル ~完全なる首長竜の日~(黒沢清)

7位:凶悪(白石和彌)

6位:共喰い(青山真治)

5位:ももいろそらを(小林啓一)

4位:風立ちぬ(宮崎駿)

3位:地獄でなぜ悪い(園子温)

2位:劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編]叛逆の物語(新房昭之)

1位:チェンライの娘(富田克也)
■アニメ2013年度不肖私めのベストテン

10位:進撃の巨人(荒木哲郎)

9位:波打際のむろみさん(吉原達矢)

8位:Free!(内海紘子)

7位:銀河機攻隊 マジェスティックプリンス(元永慶太郎)

6位:のんのんびより(川面真也)

5位:有頂天家族(吉原正行)

4位:〈物語〉シリーズ セカンドシーズン(板村智幸)(総監督:新房昭之)

3位:帰宅部活動記録(佐藤光)

2位:ゆゆ式(かおり)

1位:夜桜四重奏 ~ハナノウタ~(りょーちも)
以上です、キャップ!!
■外国映画2013年度不肖私めのベストテン

10位:嘆きのピエタ(キム・ギドク)

9位:パシフィック・リム(ギレルモ・デル・トロ)

8位:オン・ザ・ロード(ウォルター・サレス)

7位:ゼロ・グラビティ(アルフォンソ・キュアロン)

6位:パッション(ブライアン・デ・パルマ)

5位:スター・トレック イントゥ・ダークネス(J・J・エイブラムス)

4位:シュガー・ラッシュ(リッチ・ムーア)

3位:マン・オブ・スティール(ザック・スナイダー)

2位:エリジウム(ニール・ブロムカンプ)

1位:ジャンゴ 繋がれざる者(クエンティン・タランティーノ)
■ピンク映画2013年度不肖私めのベストテン

10位:むっちり家政婦 吸いつきご奉仕(渡邊元嗣)

9位:異父姉妹 だらしない下半身(荒木太郎)

8位:美熟女 好きもの色情狂(竹洞哲也)

7位:人妻女医 性奴隷の悦び(友松直之)

6位:人妻エロ道中 激しく乗せて(田中康文)

5位:エッチな体温 白衣みだれ抜き(池島ゆたか)

4位:スナック桃子 同衾の宿(山内大輔)

3位:黒い団地妻 妊娠したい入居者(山内大輔)

2位:人妻セカンドバージン 私を襲って下さい(城定秀夫)

1位:家庭教師 いんび誘惑レッスン(国沢☆実)
■日本映画2013年度不肖私めのベストテン

10位:藁の楯(三池崇史)

9位:燃える仏像人間(宇治茶)

8位:リアル ~完全なる首長竜の日~(黒沢清)

7位:凶悪(白石和彌)

6位:共喰い(青山真治)

5位:ももいろそらを(小林啓一)

4位:風立ちぬ(宮崎駿)

3位:地獄でなぜ悪い(園子温)

2位:劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編]叛逆の物語(新房昭之)

1位:チェンライの娘(富田克也)
■アニメ2013年度不肖私めのベストテン

10位:進撃の巨人(荒木哲郎)

9位:波打際のむろみさん(吉原達矢)

8位:Free!(内海紘子)

7位:銀河機攻隊 マジェスティックプリンス(元永慶太郎)

6位:のんのんびより(川面真也)

5位:有頂天家族(吉原正行)

4位:〈物語〉シリーズ セカンドシーズン(板村智幸)(総監督:新房昭之)

3位:帰宅部活動記録(佐藤光)

2位:ゆゆ式(かおり)

1位:夜桜四重奏 ~ハナノウタ~(りょーちも)
以上です、キャップ!!
金井勝「無人列島」(1969)
■2009年12月2日の日記より

無人列島 (1969)
監督:金井勝
出演:串田和美、佐沢博、竹田都
金井勝さんの自主制作DVD-BOXが出てるってことを最近(あくまで2009年頃のお話)知りました。1973年の作「王国」がとても観たいです。お目当ては"鳥博士"という役で出演している大和屋竺!
このページの中ごろを御覧ください。大和屋さんカッコイイでしょう?
だがしかし、アタリ・ハズレも大いにあろうアングラ~前衛自主映画の世界。いきなりボックスに2万円をポーンと払って購入ッてなワケにはいきません。貧乏だし。
そんなとき、いつもお世話になっている映画師匠のおひとりから金井作品2本ビデオからピコったものを頂いていたのを思い出しました。よーし、これ観て面白かったらDVD-BOX購入検討してみよう。ちなみに限定500セットらしい。余裕があるのか?ないのか?

自主映画といっても35mmだとキレイだなぁ・・・尼さん、笑ってるヨ

尼さん、ぶっぱなしてます。ところで登場する女性みんなけっこう綺麗…。

わ!坂本長利さんだ!!何やってんすかこんなとこでw

・・・

国会議事堂の前で大立ち回り

そのまま日本刀を振りかざして突入(笑)
===================================================
<感想>
面白いといえば面白いのですが…まだこれだけじゃ未知数だなぁ~(笑)。いいところもあれば、ちょっと気恥ずかしく感じるところもありますし。でも尼さんとか面白いしなぁ~・・・。
追伸:
なんだかんだで↑あれから5、6年経ってますけどまだDVD-BOX買えてません(笑)。「王国」だけはDVDで欲しいという気持ちは相変わらずなのでありますが。

無人列島 (1969)
監督:金井勝
出演:串田和美、佐沢博、竹田都
金井勝さんの自主制作DVD-BOXが出てるってことを最近(あくまで2009年頃のお話)知りました。1973年の作「王国」がとても観たいです。お目当ては"鳥博士"という役で出演している大和屋竺!
このページの中ごろを御覧ください。大和屋さんカッコイイでしょう?
だがしかし、アタリ・ハズレも大いにあろうアングラ~前衛自主映画の世界。いきなりボックスに2万円をポーンと払って購入ッてなワケにはいきません。貧乏だし。
そんなとき、いつもお世話になっている映画師匠のおひとりから金井作品2本ビデオからピコったものを頂いていたのを思い出しました。よーし、これ観て面白かったらDVD-BOX購入検討してみよう。ちなみに限定500セットらしい。余裕があるのか?ないのか?

自主映画といっても35mmだとキレイだなぁ・・・尼さん、笑ってるヨ

尼さん、ぶっぱなしてます。ところで登場する女性みんなけっこう綺麗…。

わ!坂本長利さんだ!!何やってんすかこんなとこでw

・・・

国会議事堂の前で大立ち回り

そのまま日本刀を振りかざして突入(笑)
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<感想>
面白いといえば面白いのですが…まだこれだけじゃ未知数だなぁ~(笑)。いいところもあれば、ちょっと気恥ずかしく感じるところもありますし。でも尼さんとか面白いしなぁ~・・・。
追伸:
なんだかんだで↑あれから5、6年経ってますけどまだDVD-BOX買えてません(笑)。「王国」だけはDVDで欲しいという気持ちは相変わらずなのでありますが。