
娘:小6/小1から不登校/AS診断あり/裁縫大好き/中学受験撤収
夫:省エネモードのリーマン
11月から書き始めて、やっとアップ。
これまでの中学受験のことを振り返ると、言葉にするのが難しくて、なかなか進まなかった。
やっと私の気持ちに区切りがついて、書けた感じ。
そして長い・・・
不登校から抜け出すために、自分が行きたい中学校に行く、という気持ちでがんばってきた受験勉強。
小5の秋に、人生に疲れて、塾に通えなくなって、しばらく勉強しなかった。
塾に通わないけど、解約する話を持ち出すこともできなかった。
「受験どうする?」、と聞くこともできない状態だった。
年が明けて初詣に行くと、絵馬に「〇〇中学に合格する」、と書いていたので、そこで娘の気持ちを確認した。
第一志望にしてきたところだ。
夫が、オンラインで受験勉強ができるところを探してきて、娘にどうか聞いてみると、「それならやる」となった。
塾は解約して、中学受験の区切りの2月から、オンラインで勉強を再開した。
ひとりで勉強するのは大変だろうと思い、家庭教師も契約した。
3月から、先生は、週一で来てくれることになった。
土曜にテストがあるオンラインコースだったので、そのテストの予習や復習を先生に見てもらった。
*
小6になって、5月ごろから、様子が変わってきた。
先生が家に来て、私が玄関にお出迎えに向かうと、娘は自分の部屋に行って、勉強机があるリビングに出てこない。
不登校を経験している私としては、無理やり「部屋から出なさい!勉強しなさい!」とは言わず、私が、先生からフィードバックを受けたり、雑談したりしていた。
2~3週間、そんなことが続いたので、これは、何かあるな、と感じた。
先生の授業は受けなくても、土曜のテストは、何とか受けていたかな。
もう、私が先生と雑談しても、間が持たないので、前日にキャンセルのメールをする日々がここからスタートした。
「勉強に疲れた」
と言っていた。
疲れたなら、休憩しよう、と言うことになった。
先生のご提案は、今の勉強は、どの志望校にも対応できる内容になっているので、志望校によっては、必要のない範囲も勉強している。
志望校に合わせた学習に切り替えることもできる、とのことだった。
*
7月の中旬、ふと、娘がつぶやいた。
「今のメンタルで、○○(第一志望の中学校)は無理だ。●●(第二志望)にする。勉強しなきゃ。」
娘が言い出すのを待ったのが、よかったのかどうか。
●●なら、模試でA判定が出続けていたから、堅いな、と私は思った。
それにしても、小学生で、自分のメンタルと向き合ってるのって、壮絶だ。
勉強していない間も、ずっと受験のことを考えていたんだと思う。
そして、8月から、勉強を再開することになった。
8,9,10,11,12,1月。
2月1日まで、ちょうどあと半年と言うタイミング。
*
先生のアドバイスで、8月から、志望校の過去問に取り組み始めた。
私は、問題文や解答用紙をコピーして、裏方に徹する。
「ミスドで勉強する」
と言うので、朝8時ぐらいから、ミスドで過去問に取り組む日もあった。
ほんとにがんばった。
えらいよ。
えらすぎる。
*
9月になって、勉強が辛そうな様子になってきた。
「勉強しないといけないのは分かってるけど、
そっかー。
OK。
受験勉強が手につかなくなったのは、これで4回目。
1回目:
小3の時に通い始めたN塾は、「学校みたいな感じがする」と言って、通えなくなった。
2回目:
小5の秋、人生に疲れてY塾に通えなくなった。
3回目:
小6の5月、「勉強に疲れた」と言って、勉強が手につかなくなった。
もうやめよう、と思った。
もう十分がんばった。
これは、親がストップをかけるタイミングだと思った。
(夫は、そうは思わない感じだったと思う。)
でも、娘の様子を見ていて、「もうやめよう」と声をかけることができず、毎週、前日に家庭教師の先生にキャンセルの連絡を入れる日々が続いた。
9月末、かかりつけの児童精神科に行く用事があって、最近の出来事と、困りごとを事前に書き出した。
こんなことを言っていた。
「受験をやるかどうか分からない」
「勉強をやる気が起きない」
「勉強、大っ嫌い」
そして、娘は宣言した。
「勉強しない」
*
10月末になって、娘がつぶやいた。
「受験は諦めた」
うん。
OK。
結局、本人が撤退宣言をするところまで待ってしまった。
家庭教師の先生の解約をしたいので、娘にこう言ってみた。
「また、お願いしたいときに、お願いしよう」
娘も承諾してくれた。
5,6,7,9,10月と、ずっとキャンセルしてきたけど、やっと解約した。
締め日に間に合わず、11月まで月謝を払うことに。
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時系列が、前後するけど、10月なかば、解約を伝える前に、先生にメールでこんなことを仰って頂いていた。
「偏差値帯を下げれば12月や1月から頑張る形でも受かるところは
えっっっ!?
もはや、偏差値って何?って感じ。
これまで、がんばって、苦しい時もありながら積み上げた学力が、通用するところはあるのか。
娘ががんばったことが、認めてもらえた気がした。
悔いなく、中学受験を撤退することができた。(私は)
*
今、娘は、裁縫が大好きで、高校は、服飾系の高専に行きたいみたい。
高校は、娘が探した。
すごすぎる。
えらいよ。
学校の勉強は全くしないけど、自分で本を読んだり、ネットで調べたりして、裁縫を学んでる。
裁縫のことで頭がいっぱいで、脳内はとても忙しい様子。