弟が亡くなって3ヶ月。
父は7年前に亡くなり、私だけが残された。
正直、弟が亡くなってからずっと「私だけが生きていていいのか?」と思い続けていた。
二人は私にもそばにきてほしいんじゃないかと考えていた。
誰にもいえなかったけどつい先日とうとう耐えきれずに夫にポロっといってしまった。「私は生きていてもいいのかな?」って。
夫はびっくりして「何いってるの!?生きてていいに決まってるでしょ」
その言葉をきいて、私はそういってもらいたかったんだ、と思った。
更に続けてありきたりだけど「弟とお父さんの分も長生きしなきゃダメだ」ともいわれた。
ありきたりだけど…生きていく事をあまり考えていなかった私にはとても重い大事な言葉になった。
そうか、そうなんだね。
「じゃあ私はものすごい長生きしなきゃいけないね」と笑う事ができた。
一昨日、包丁で誤って指先を切ってしまった。いっぱい血が出て痛かった。
昨日もまだ痛かったけど、今日になったら傷口は残ってるけど傷みは消えていた。
そういう事なんだ、と思った。
私の体は生きようとしている。私の気持ちなど関係なく。
そう思っていると、弟は「死んだ」のではなく「生きた」んだと思えるようになった。
弟は自分の人生を生ききった。
一般的には短いかもしれないけど、それでも弟は自分の人生を精一杯生ききり、そして終わった。
弟が死んでまだ3ヶ月だけど私は弟にさようならがいえそうだ。
いや、さようならというよりは「ありがとう」の方が合っている。
私の弟に生まれてきてくれてありがとう。
ずっと私の弟でいてくれてありがとう。
あんたはこれからもずっと私の弟だけど、私は私の人生を頑張って生きていくよ。
まだ3ヶ月なのに冷たいかな?でもこの冷たさも含めて「さすがねーちゃん」って思ってくれないかな。
まだまだ先になると思うけどまた会おうね。