私が日を跨いで喧嘩をしたくないのには、私の思春期のトラウマに近い過去があるからなのです。


その昔、初恋の彼と付き合っている前から、ずっと初恋の彼、私、K君は仲良くて彼らはバスケ部、私はテニス部で帰りが一緒になるとみんなでわやわや帰ってました。


卒業した後もK君とは良く遊んでました。

初恋の彼と3人で遊ぶ事もありました。

とても中良い大切な友だちでした。



初恋の彼と別れてからもK君とはたまに会ってました。良く連絡がきてましたので、高校は違っだけど、1ヶ月に数回はあってました。





別れてからしばらくしてK君に

カーニと付き合いたい


と言われました。とてもチャラいキャラだったので、しかも私にとっては友だちだったので断りました。


そんな風にはK君の事見れない。


カーニが歳を取っても、おばあちゃんになってもおれ、待ってるから。俺ずっとカーニのこと好きだったんだよ。


待たなくていいよ。しかも彼女いるじゃん?




おまえと付き合えるならみんな別れるから。



私、そう言うの好きじゃない。

それに私はどうやってもK君の事そういうふうには見れないから、もう2人で会えないし、連絡も電話もして来ないで。



それがK君と話した最後の言葉だった。


K君はその一ヶ月後、バイクの事故で亡くなった。ほぼ即死だったらしい。後からK君のお母さんが、「あの子ヘルメットはしてたから、顔は綺麗なのよ。ほぼ即死だったから苦しまなかったみたい」って言っていた。



私は高校の頃、人生で最も暗黒時代を過ごしていた。高校が嫌いで、地元の友達とはずっと繋がりながら、K君にも良く学校がつまらない話をきいてもらっていた。


本当にキャラがチャラいやつだったから、彼がまさか私を好きだったなんて考えもしなかった。その当時付き合っていた人2人いたし。軽く二股かけてたし。



まさかあれが最後になるなんて思ってなかった。

K君はいつも優しかった。口では私を馬鹿にしておちょくってばかりだったけど、初恋君と別れた時も暗黒の高校時代も会った時はいつでも楽しくハッピーな気持ちにさせてくれた。


あんな突き放すような事を言って別れたけど、あれが最後なんて思ってなかった。



人って簡単に死んじゃうんだ…

おばあちゃんになるまで待ってからって言ってたのに、17歳で死んじゃうんだ


あれが最後だってわかっていたら、あんなぶっきらぼうな言葉で終わらせてはいなかった。

今までのたくさんのありがとうも、ごめんなさいも、そしてどれだけ彼に救われてきたかも。


もちろんK君と付き合う事はなかったと思う。

けど、あんな言葉が最後だなんて。



私はそれ以来、人との別れ際が怖くなった。どこかでこの人とはもう最後かもしれないって。


喧嘩もそう。夫と喧嘩をしても、何日も喧嘩した事はない。

もし今日が最後だったら、と思うと、自分の意地なんかはどうでも良い事に思えるから。


そんな昔の話でした。