Eve Eve
バタムと閉める常識のドア
坂道を息を切らしながら登ってゆく
シャンパンとケーキを手にホテルへと急ぐ
今夜は前哨戦
ゲートに向かって列をなす
二人は明日別々のカップルを形成する
精子の量は明日の夜より
今夜のほうがだんぜん多い(に決まっている)
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Eve(Noelより改題)
影を見て確かめる
眩い光や風の柔らかさや
想いの暖かさ
そしてそれは
緩やかに密やかに
育ちゆくものかもしれない
気がつけばたぶん
ふたりはそこに居る
同じ押韻の響きと調性のなかで
手のひらからさらさらと
零れ落ちる白砂のように
不安な思いは土に還してゆく
光のなかに手を翳す
その先端にある階(きざはし)は
ふたりを輝かしき未来へと誘う
君は君の 僕は僕の
ふたりはふたりのもの
そして均衡は保たれる

