Led Zeppelinのライブアルバム(Madison Square Garden 1973)だが、実はZEPの映画のサントラ盤(1976年リリース)。映画は日本でも公開されたが、一部の映画館のみの限定公開だった。映画館では観ていないが、後ほどレンタル・ビデオで視聴した。たんにライブを撮ったものではなく、いかにもJimmyらしい演出が施されている。メンバー各人のイメージに合わせた寸劇(幻想シーン)を挟みながら、ライブの様子を映し出していく…といった方法論だった。
The Song Remains the Same(狂熱のライヴ)のアルバムジャケット
Rock and Roll
The Song Remains the Same~Rain Song
聖なる館に入っているオリジナル通り、2曲を繋いでメドレー風に演奏している。RobertがThe Song Remains the Sameのエンディングでシャウトしたあと、間髪入れず、Rain Songのイントロのコードがギターから紡がれる。この瞬間は鳥肌が立つほど気持ちがいい。ユーミンではないが、優しさに包み込まれたような至福感がある。
曲の途中で、馬に乗ったRobertの幻想シーンが出てくる。城に幽閉されたお姫様を助けるというベタなストーリーである。たしかにこの頃のRobertは、白馬の王子様が似合っている。(白馬ではなく黒馬だったが)亡くなった親父が昔、このシーンを見て、「このにーちゃん、乗馬がうまい」と言っていた。親父は若い頃、乗馬をしていたので解るのだという。親父に褒められても、Robertは嬉しくもなんともないだろうけどwでも、あれがRobertなのか影武者なのかは解らない。当時のアトランティック・レコードの社長、アーメット・アーティガンは動画を観ながら言った。「この馬に乗った男はいったい誰なんだ?」
Stairway to Heaven
間奏のリードギターのアドリブがやけに長いため、演奏時間は10分を越えている。弾きまくりのJimmyもたまにはいいかもしれない。
Dazed and Confused
原曲の演奏時間を遥かに越える約28分。Jimmyがヴァイオリンの弓を使ってギターを弾くシーンがあるが、初期のライブからずっとやっている定番の「見世物」である。
演奏途中にJimmyの幻想シーンが挟まれている。這いつくばりながら崖を登るJimmy。中腹で待っていたのは、Ⅳの内ジャケットに書かれていたランタンを持った賢者だった。賢者はタロット・カードに出てくるキャラのひとりだ。賢者は、老人の顔(Jimmyの変装)からJimmyの顔になり、さらに遡って子供の顔になり、胎児の姿が映し出されるが、やがて、逆再生して老人の顔に戻っていく。人(Jimmy)の一生を見せて、何を表現しているのかはよく解らない。
Since I've been Loving You
この曲は映画には入っているが、なぜかレコードではカットされている。なかなかの名曲、名演で、この時の演奏をコピーしてライブで披露している日本人ギタリストも多い。
昔からJimmy Freekのギタリストは多いが、何もかもそっくりにコピーしないと気が済まない人たちばかりだ。演奏はもちろんのこと、ギターはレスポール、ストラップは弾きにくいだろうに思いっきり下げる、長髪のパーマネント・ヘア、衣装は、このライブ時のものが定番の一つだ。黒の上下、でっかい星のマーク、龍かだかケシの花だかの刺繍…すごい!同じ雰囲気の銀ラメっぽい衣裳もよく着てた。絵柄はいろんなパターンがあるが、通称ドラゴン・スーツと呼ばれている。だが、この格好が似合うのは、若き日の長身で細身の二枚目、Jimmy Pageだけである。
