まさかポール・サイモンが新しいアルバムをリリースするとは思わなかった。
ポールは今年精力的にツアー(Homeward Bound Tour)を続けていた(今年9月に終了)が、
もう今後ライブはやらないと、事実上の引退宣言をしたからである。
もう年齢も年齢だしな(77歳)。
新しいアルバムをリリースすることもないだろうと、思っていた。
だが、In the Blue Lightというタイトルで、今年9月に
過去のソロ曲10曲を集めて再録音したアルバムをリリースしたのである。
(収録曲)
1.One Man's Ceiling Is Another Man's Floor
2.Love
3.Can't Run But
4.How the Heart Approaches What it Yearns
5.Pigs, Sheep, and Wolves
6.Rene and Georgette Magritte with Their Dog After the War
7.The Teacher
8.Darling Lorraine
9.Some Folks' Lives Roll Easy
10.Questions for the Angels
有名な曲はほとんどない。
ポールによると、アレンジをやり直したり、ハーモニーの構造を見直したり、
曖昧だった歌詞を書き換えたりしたそうだ。
録音に携わったのは、ツアーでサポートしてきたミュージシャンたちが多い。
プロデューサーには、S&G時代からのポールの盟友、ロイ・ハリーを迎えている。
Rene and Georgette Magritte with Their Dog After the War
(犬を連れたルネとジョルジェット)
ポールの最高傑作の一つだと思う。
長い間愛聴している。
どんなアレンジになったのか興味深々だった。
バックメンバーはHomeward Bound Tourと同じで、チェンバー・アンサンブル・セクステット(y MUSIC)。
元々内省的な曲を、さらに内省化したようなアレンジで、オリジナルと甲乙つけがたい深みを感じる。
Original Recording(1983)
Rene and Georgette Magritte
ポールはマグリットの1枚の写真にインスパイアされてこの曲を作ったらしい。
それ以上は明らかにされていないが、おそらくこの写真ではないだろうか?
ルネ・マグリットはベルギーのシューリアリズム系の画家である。
(ジョルジェットはルネの奥様の名前)
下の絵のいずれかを目にした方も多いと思う。
ピレネの城
哲学者のランプ



