Good bye my iPhone | 同志社大学ボート部公式ブログ
こんにちは。2回生漕手の清水大樹です
みなさんはスマホ、パソコンといった電子機器との正しい向き合い方ができていますでしょうか。私はiPhoneのリンゴマークが点滅を繰り返すという衝撃の事態に陥ってしまい、手も足も出なくなり、強制デジタルデトックス期間3日目に突入致しました。4年前まではスマホがなくても何も不都合なことはなかったのに今では不安な気持ちでいっぱいです。習慣とは怖いものですね。今までの行いから災いが生じたのでしょうか。 復活する日を刻一刻と願うばかりです。

さて、3日前のスマホが使えていたわたしのLINEにはあるグループLINEがありました。その名も「県民SHOW」。某番組をそのまま切り取った安直な名前ですが。先輩が名付けたので、センスあふれるグループ名だと思っておきましょう。今回は私の活力である存在について紹介いたします。

普段は同志社大学ボート部として活動する私ですが、同志社大学ボート部以外にもボート部としての仲間がいます。県民SHOWもそんな仲間たちのグループの一つです。彼らは、大学も、学年も性別も出身校もバラバラですが、ある共通点があります。それは、
“日本一の湖を有する滋賀県に生まれ、ボートという競技に出会えたこと”
高校時代どうしても勝ちたかった同期、同じ船に乗り苦楽を共にした後輩、大学まで話す機会の少なかった先輩、全国で活躍する高校生など様々です。そんな彼らとは今でもありがたいことに仲良くさせていただいています。彼らは私の心の支えです。

寮生活をする中で大抵の悩みは同期を中心とするチームメイトのおかげで解決します。ただ理想とのギャップや憧れ、チームとしての不安といった、毎日を一緒に過ごしているチームメイトたちには話せない悩みや考えも多く生まれます。どういうわけか滋賀県民の彼らとはちょうどそんなタイミングでみんなで会わないかという話になるのです。そんな時はみんなでご飯に行きたくさんの話をします。楽しかったあの頃の思い出や、それぞれ違う道を歩んでいる現在の話、他では言えない悩みなど話題は尽きません。彼らと過ごすと本当に気が晴れてこれからも頑張ろうと思えるのです。

つい先日も、みんなで食事に行きました。ボートの話はもちろん、彼女がどうこう、部活の人がどうこう、たくさんの話がでました。どこから聞きつけたのか同志社大学や私の現状も知っており、話は盛り上がっていきました。プレッシャーに弱い自分、考えすぎてしまう自分、今ある自分について相談に乗ってもらいました。

彼らは言います。「大樹ならできる、やるしかない」と。

彼らは私なんかより何倍もストイックに努力してきた人間です。そんな彼らに期待されている、同じ舞台に立とうと待っていてくれている、その事実に胸が締め付けられるようでした。それと同時に心の奥で燃える何かがありました。

彼らにそう言われた帰り道、実際どうやればいいのか考えました。どうしたら強くなれるのか考えました。そんな中ブラザーである後輩に言われたある一言を思い出しました。

「大樹さんはボートを楽しんでいるときが一番強い」

ハッとしました。強くならなければいけない。負けてはいけない。最近はそんな考えばかりでボートという競技を楽しめていませんでした。滋賀県民の彼らの言葉とブラザーの一言でやることはただ一つ決まりました。

“楽しむこと”

それが決まればあとは突っ走るだけです。滋賀県とボートが結んでくれた彼らとの出会いは本当に奇跡だと思います。嫌いだった滋賀県も彼らがいたから大好きになれました。彼らはこれから仲間でもあり、ライバルでもある、最高の存在です。彼らがいるからこそ今の自分があるし、これからも高めあっていけるんだと思います。彼らと過ごす楽しい日々を大切にしていきたいです。
そして、同志社大学ボート部であることに誇りを持ってチームメイトのみんなとも楽しんでボートという競技に取り組んでいきたいです。



P.S.
ブログを書き書いている途中でスマホはもう直らないと判明しました。さようならmy iPhone。