COXとは。 | 同志社大学ボート部公式ブログ

お世話になっております。

同志社大学ボート部4年生、COX開髙礼香です。


みなさんCOXをご存知ですか?

多くの方はボート部と聞くと、ムキムキでゴリゴリの漕手(選手)を思い浮かべると思います。

では、私のしているCOXとは一体なんなのか。

本日は、私が入部してから今に至るまで、

熱中しているCOXについて語りたいと思います。


COXとは大きく3つの役割があります。

舵取り

司令塔

マネジメント



舵取り

COXは日本語で舵手と称されます。

文字の通り、舵を切ります。

ボートは漕手からすると後ろ向きに進むので、選手が漕ぐことに集中できるよう、無駄なく進めるように舵を切っています。

レースではブイが並んでおり、当たると恐ろしい程のタイムロスを生むので、大切な役割です。

しかし、切り方や切り幅によって蛇行してしまったり

船のバランスを崩してしまったりと、艇速にマイナスを与えてしまう要因にもなります。

私も失敗をして迷惑をかけました。(ごめんなさい)

今でもかなり慎重に考えながら舵を切っています。

少しは成長したと思いたいのですが、

難しいものです!


司令塔

COXは船の司令塔、頭脳といわれます。

クルーの中で唯一マイクを使い、

全員に言葉を伝えることができます。 

ボートの試合は2000mのタイムを競います。

距離やタイムを測るのももちろんですが、

戦況から瞬時に戦略を考え、マイクを通して指示を出す役割があります。

仕掛けるタイミングや崩れた時の解決策を素早く判断し、クルーを統率して勝利へと導きます。

競馬のジョッキーを想像していただくと分かりやすいかもしれません。

レースを大きく左右するくらい大きな役割です。

常に冷静に、時に熱く、選手を鼓舞しながら、コールしているのです🔥

私もボート界の武豊と言われるように成長します!笑

レース後や、フィードバックで「ナイスコール」「コール良くなったな」と言われた時は本当に嬉しいものです。自分自身の成長をはかることが難しい部分でもあるので、客観的な意見をいただけることは本当に勉強になります。新たな課題が出た時は言い回しを変えることで、毎モーション挑戦を繰り返せるのでとても楽しいです。


また、ボートは動きを統一することで最も速く進む競技です。ただし、漕手も人なのでズレは生じます。

その際、体力を使って疲れている選手達に代わり、

どこでズレが生じ、どこを直すべきかを瞬時に判断して伝えます。

つまり迅速な課題発見、解決能力が必要なのです。

私は漕いでいないため、この能力を習得することに苦戦しました。まだ足りないと自覚はしているのですが、未経験の私が今に至るまでどのように取り組んできたかを少しだけ書かせていただきます。


まず、上手いクルーと自分のクルーの動画を比較して研究したり、ボートの記事を読んでみたりとボートの知識を多く得ようと努めてきました。


次に、性別や学年の違いに恐れず出来るだけ多くの漕手たちとコミュニケーションを取り、フィードバックを貰うことで沢山の学びを得てきました。

いつも楽しそうにふざけているメンバーも、ボートのことになると人が変わったように熱く語り出します。(ここがボート部の好きなところ

現状課題の悩みを打ち明けてくれたり、感じたこと学んだことを共有してくれたり、先輩方は経験から得た解決方法やアドバイスを教えてくれました。


最後に、監督やコーチ、企業のCOXさん、多くの先輩方や経験者の同期後輩といったより多く知識を持っている方に私の知識では解決できない課題の疑問を投げかけ、教育していただきました。


皆様のおかげで私は成長できます。

本当にありがとうございます。


マネジメント

COXは陸ではサポートとして動きます。

漕手がトレーニーングをする代わりに、

COXは漕手を分析し、課題解決の手助けをします。

また、エルゴの声掛け、フォーム指導、タイム管理、ビデオ撮影、記録管理といった一般的にマネージャーが行うようなサポートもトレーナーと共に行なっています。



3つに分けてCOXの役割を紹介しました。

しかし、これはほんの一部であってCOXの役割は際限なくあります。

これからも+以上の存在になれるよう、

沢山のことに挑戦し、トライアンドエラーを重ねて

強く、頼れる、最高のCOXを目指します。


COXが乗る船は種目に+がついています。

COXである分、+であるために、行動することが大切だと考えています。

艇速のために、クルーのために、漕手のために、サポートのために、支えてくださっている人のために、部のために、勝利のために。


私は、未経験でこの世界に入り、沢山の人と関わることで自分自身を成長させてきました。

私を育ててくれた、支えてくれたこの沢山の人々に

必ず恩返しをしたいです。


インカレまで残り120日という短い日々にはなりますが

入部当初からの日本一の目標を叶えるため

全力で駆け抜けて参ります!

応援よろしくお願いいたします。