機中でふと考えました。
飛行機をドラフティングさせることができないか?
ドラフティングとは、自転車のロードレースで、
頻繁に行われることで、前の走者の後ろにピッタリつくことによって、
空気抵抗を大幅に軽減でき、エネルギーをセーブしながら走行できます。
そのドラフティングの原理を飛行機にも適用させてしまおうという
大胆な試みです。
スピードにも異なりますが、スピードが速ければ速いほど、
空気抵抗が増大するので、一般的に30%から50%、
エネルギーをセーブできるといいます。
自転車の場合は、集団の編隊を組んで走りますが、
当然、グループの先頭を走る選手は、もろに空気抵抗を
受けながら走るため、人一倍消耗が激しく、
先頭をグループ内で交代しながら走ります。
これを飛行機に適用させるとどうなるか?
とりあえず単純化するために2機の飛行機にします。
イメージとしては2機が前後で縦に並んで飛行している状態です。
後ろの飛行機は、空気抵抗が少ない分、
フルスロットルにしなくても、前の飛行機と
同じスピードで飛行することが原理的に可能です。
ただ、飛行機の場合、自転車と異なり、
空気抵抗で揚力を得ているので、
「空気抵抗が軽減=揚力軽減」になり、
気圧の低いエアポケットで飛行機が突然、急降下するように、
後ろの飛行機も気圧が低いので、一時的に落下することになります。
飛行機のドラフティングで最も懸念されるのは、
飛行機同士の接触事故ですが、
飛行機の操縦もかなり自動化されてきており、
自動車のアイサイトみたく、渋滞時に前の車に自動的に
追随してくれるというような仕組みを飛行機にも組込むようにすれば、
まったく実現不可能ではないと思います。
燃料費は相変わらず高騰しており、ボーイング社も、
より燃料が少なくて済むようなモデルを開発したりしていますが、
それでも節約には限界があります。
自分のイメージとしては、ヨーロッパ方面など、
同じ方面に行く飛行機であれば、東欧ぐらいまで、
一緒に編隊を組みながら飛行し、そこから、
各目的地に別れるというのがいいと思っています。
燃料費が半分で済むのであれば、かなりコスト削減できますし、
サーチャージもなくなります。
就航する便は、航空会社によりスケジュールがあるので、
各社が協力しないと実現しないと思います。
今後、燃料費が安くなることもなく、
飛行機に関しては、代替燃料も難しいでしょうから、
奇抜なアイデアではありますが、ドラフティングを
実現できるような方向で技術開発というのも、
ありなのではないかと思いますが、いかがでしょうか。。