到着日からもろに、ストライキに遭遇しました。
フランスはわりと頻繁にストライキがありますが、
今回は年金問題で、記憶に間違いがなければ、
年金の支給対象年齢が2年間、遅らせるという法案が、
決定されそうになっているということです。
街中でデモをやってもらう分には一向に構わないのですが、
フランスの場合、ストライキに突入すると交通機関がマヒします。

(ストに関する警告)
電車が完全にストップするということはないのですが、
サービス・ミニマム(最小限のサービス)で、電車の本数が激減します。
今回、パリ郊外に滞在していたのですが、
パリから郊外の家へ帰るのも容易ではなく、
駅も多くの人がごった返している状態。

(サンラザール駅で掲示板を見つめる人々)
通常のダイヤではないため、時刻表も役にたたず、
毎日、その日ごとに異なり、駅の電光掲示板を見ながら待機し、
各方面の電車が掲載される度に、そのホームに殺到するという始末で、
発車直前に乗車しようとすると、すでに満員で、
警備員が各ドアにおり、乗車させてくれなかったりします。

(当日の時刻表)
そうすると、次の電車が2時間後だったりと、大目玉をくらいます。
そういう状況なので、車を利用するひとが多いわけですが、
これにもワナがあり、ガソリンを運ぶトラックがストライキになると、
ガソリンスタンドへの供給をストップするため、
日本では考えられませんが、ストライキが長引くと、
ガソリンスタンドにガソリンがない状態になるのです。
その他にも、オペラシオン・デスカルゴ(エスカルゴ作戦)というのがあり、
高速道路などの幹線道路をトラックの集団で、エスカルゴ(かたつむり?)の
ようなゆっくりした速度で、デモをするというものもあります。
これも当然、大渋滞を引き起こすわけで、事前にアナウンスはされますが、
巻き込まれると大変です。
2004年に留学していたときは、1年間パリにいて、
さほどストライキというものを自身の生活において、
意識したことはありませんでしたが、
今回は結局、自分の滞在期間中、ずっとストライキのままでした。
フランスに滞在するときは、ストライキにご注意を!