iWatchとゲームウオッチ | 道玄坂で働くベンチャー課長だったひと

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Il n'est qu'un luxe veritable, et c'est celui des relations humaines.
Saint-Exupery(真の贅沢というものは、ただ一つしかない。それは人間関係の贅沢だ。
サン=テグジュペリ)
 

AppleがiPodのシリーズでiWatchというのを
発売するようです。




名前の通りWatchなので腕時計です。

腕時計としても使えるということですが、
実際に音楽を聞くとなれば、
イヤホンを接続し、コードがあるので、
腕時計の位置からではコードが邪魔で、
結局、胸ポケットあたりに入れることになります。

実は、時計としても使えるというのは、iWatchが初めてではなく、
似たような名前ですが、ゲームウオッチというのをご存知でしょうか?

ゲームウオッチは任天堂がかつて発売したポータブルゲーム端末で、
横井軍平氏が開発に携わっています。

発売当時はまだ、小型の時計は少なかったので、
おもにゲームウオッチを欲しがるのは子どもで、親にねだるわけですが、
時計としても使えるというのが殺し文句になり、
かなりの台数は販売されました。

横井軍平氏の思想に、枯れた技術の水平思考という有名な考え方があり、
先端技術を追求するよりも、既存の使いふるされた技術を
いろんな組合せによって再利用するというもの。

ゲームだけなら買ってもらい子どもでも、
時計としても使えるというのを口実にして、
ヒット商品となりました。

別に技術的に時計を表示させることは全然難しくないわけですが、
ゲーム端末というゲームをやっているときしか、
またゲームをやる子どもにしか役立たなかったものが、
時計と組み合わさることにより、
ゲームをやらなくなっても、時計として使え、
かつ、子どもも実際ゲームをやっているのだけれども、
親が入ってきた瞬間に時計に切り替えるという
高等技術も駆使できます。
 
時代は変われど、アイデアは変わらないものですね。。