ツイッター部長のおそれいりこだし #osoreiri | 道玄坂で働くベンチャー課長だったひと

道玄坂で働くベンチャー課長だったひと

Il n'est qu'un luxe veritable, et c'est celui des relations humaines.
Saint-Exupery(真の贅沢というものは、ただ一つしかない。それは人間関係の贅沢だ。
サン=テグジュペリ)
 

昨日、渋谷・東急本店にオープンしたばかりの
丸善・ジュンク堂に行き、以前から気になっていた、
「ツイッター部長のおそれいりこだし」を購入しました。

最近は教訓から、すぐに読みたい本はAmazonで予約せず、
大手書店で購入するようにしています。

著者はカトキチのツイッター部長こと、末広栄二氏。

以前、粒谷区から派生したツブヤ大学の講座で、
末広さんをゲストに招き、その模様をブログで紹介しましたが、
いまから考えると、よく本人のことを理解せずに書いてしまったと。

[加ト吉 ツイッター部長・末広栄二氏の横顔と冷凍うどん]
http://ameblo.jp/dupondt/entry-10571073909.html

末広さんがカトキチでツイッターを始めたのが、
去年の10月7日なので、もうすぐ1年。

KATOKICHIcoltdというカトキチのアカウントを取得し、
全世界に公開されると恐る恐る第一ツイートをしたものの、
ドラクエでいう「しかしなにもおこらなかった」という状態。

ツイッターを始めたのは、完全な末広さんの独断で、
テッド・タナーがCNNを創業時に、コロンブスの
「海図のない航海へようこそ」という言葉が頭をよぎり、
ツイッターで自社メディアを持ちたいという思いで始められました。

末広さん自身、変わったキャリアの持ち主で、
栃木の高校卒業後、京都の調理師専門学校に進学し、
卒業後、ヨーロッパを旅行した後、アメリカに2年間滞在します。

その時に、映像に魅せられ、のち映像会社を設立するわけですが、
末広さんのフランクさやフラットさは、
おそらくアメリカ滞在中に培われたのではないかと思っています。

自分もツイッターをやっていて難しいのが、
相手との距離感で、いわゆる一般的な社会やビジネスにおいては、
丁寧な表現がいいのですが、ツイッターは友達感覚であったり、
プライベート的な感じで、日本語独特の語尾の変化や、
幼児言葉などが時として必要になります。

広告の仕事を経て、映像会社を設立し、クライアントであった
牛角に入社し、執行役員を勤めますが、その後のシャトレーゼにおいても、
「お店をピカピカに」という店舗経営の原点に立ち帰り、
やはりここでも成果を残し、執行役員になっています。

そうして、現在カトキチ(テーブルマーク)において、
広告予算が限られている中において、ツイッターで自社メディアを持つという
前代未聞の考えを実現するべく、試行錯誤しながら、
牛角での接客業の経験とアメリカ仕込みのオヤジギャクで、
見事、ブランディングに成功しています。

現在にいたるまでには、ブログで紹介されたり、
ラジオ番組のスポンサーになって携ったり、
粒谷区と関わったり、豚組でダダ漏れオフ会等、
さまざまな企画・試みをされていますが、
それらもすべて末広さんありきです。

実は末広さんは都営新宿線沿線から通勤されており、
気になってたずねてみたところ、
自分ととなりの駅であることも発覚しました。

うっかりすると、渡辺謙の風貌をたたえて、
帰りの電車で停車のインターバルを利用して、
自主トレに励んでいるツイッター部長に遭遇していたかもしれません。

いやはや、まったく、おそれいりこだし 。。


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