AR(拡張現実)シリーズです。
以前、AR絵本というのを紹介しました。
後日、TechCrunchの記事で、
すでに実際に海外では、自分のイメージしていたものと異なりますが、
その手のものが発売されており、
大きな売り上げを上げていると報じられていました。
[jp] ARはビジネスになるのか?幼児向けARブックを25万部セールスしたLEOVATIONの方法
http://bit.ly/aPn0Qt
ARは海外の方が大きく進んでいて、日本はどちらかというと後発でしたが、
Nonマーカー型ではセカイカメラが牽引しており、
企画においては、AR三兄弟がおもしろいアイデアを創作しています。
今回は、タイトルの通り、ARブリタニカで、ブリタニカといえば、
最近はあまり見かけることが少なくなりましたが、百科事典の代名詞ともいえる
イギリス発祥で伝統があります。
wikiによると冊子形式の日本語版は2003年以降、発行はされていない模様です。
この手の百科事典というものは、読み物というよりも、
書斎におけるインテリア、オブジェ、教養の印として置いていた面が強く、
実用性を考えると、電子化の流れをうけ、検索してピンポイントで瞬時に結果が、
表示される方が合理的で、場所を選びません。
冊子の日本語版は廃刊になっていますが、
オリジナルの英語版はいまだに販売されており、
詳細はわかりませんが、おそらく、
紙媒体における売上というのは下降傾向にあると予想され、
ブリタニカも例外ではないと思っています。
そういうオブジェ的な意味合いを除くと、
紙である価値というのはほとんどないわけですが、
今回、自分が提案したいのは、ブリタニカに掲載されている各項目に、
ARマーカーを付加するというものです。
そのARマーカーによって表示されるコンテンツは、
ブリタニカ側が用意しなければなりませんが、
おそらくいろんな素材を持っているはずなので、
さほど大変ではないと思います。
ARマーカーを付加することにより、
そのテーマに掲載されている挿絵、写真とともに、
立体的に動き付きでとらえることができます。
それまでは、紙媒体ならではの価値というものは
基本的に存在しなかったわけですが、
ページに印刷されるARマーカーによって、紙でなければ再現できないという
特長、唯一性、付加価値が発生します。
そうしてみると、わざわざ各テーマの文章を読まなくても、
挿絵、写真だけをペラペラとページをめくって眺めたりするように、
ARマーカーだけ読み込ませて、
楽しむという新たなブリタニカの形態が生まれます。
ここでは、百科事典という意味で、ブリタニカの事例を紹介しましたが、
学研や小学館で発行されているようなこども図鑑シリーズでもOKです。
一般的なパターンとして、ドラえもんにおけるのび太くんのように、
おじさんが立派な図鑑を買ってくれても、自らひもとくことはなく、
やっぱりオブジェとして本棚に収まっているわけですが、
ARマーカー付きであれば、こどもの注意も大いに喚起できるでしょうし、
そこから、もっと知りたいという欲求が生まれる可能性があります。
この映像は以前も掲載しましたが、東京国際ブックフェアにおける、
大日本印刷のブースにあったARで、これは熱帯魚ですが、
さきほどの恐竜であったり、魚、動物、昆虫、植物、花、鳥、そして乗り物等、
いくらでも応用させることができます。
こんなARの使い方、いかがだったでしょうか?