AR(拡張現実)シリーズです。
ノンマーカー型として有名なのは、セカイカメラで「ばくはつカブーン!」や
セカイカメラ上で展開される世界初・拡張現実RPG「セカイユウシャ(sekai hero)」など、
話題を席巻しています。
いままでは、マーカー型を紹介してきましたが、
今回は、ノンマーカー型のアイデアです。
以前、ブログでもセカイカメラに似た、
「robotvision」を紹介をしました。
[ARでみる渋谷 ( robotvision )]
http://ameblo.jp/dupondt/entry-10546255174.html
使ったことがない方には、イメージがつきにくいので、
こちら映像をご覧ください。
セカイカメラの難点は、iPhoneをかざすことにあり、
周囲に誰もいなければ問題ないのですが、
人がいる場合、その人を撮影しているようで、
勘違いされやすく、また、街中でiPhoneをかざしているのは、
通常と異なり、周囲の気をひいてしまします。
セカイカメラは、エアタグを利用し、空中にタグが浮遊しており、
位置情報(GPS)と関連づけています。
今回の自分のアイデアは、視点を空中ではなく、
地下に目を向けます。
地下には、配線であったり、水道管であったり、
いろいろありますが、その中に地下鉄もあります。
特に東京の地下鉄は、線の数が多く、縦横無尽に入り組んでいるといわれており、
通常、新しい線ほど、深くなる傾向があり、
大江戸線はその典型で、大江戸線の新宿駅はたしか、
エレベーターに乗ったとき、地下7階にホームがあった記憶がありますが、
核シェルターになるほど?ともいわれています。
ともあれ、その地下鉄を東京の街中でiPhoneを地面に向けることによって、
その線路の上に位置していれば、その線路がARとして見える仕組みになっています。
また、電車が通過しているタイミングであれば、その電車(地下鉄)が走っている模様が、
AR上で表示されます。
果たして、そういったことは可能なのでしょうか?
自分は可能であると思っています。
「FlightTrack」というアプリがあり、これは世界の飛行機の運行状況をマップ上で
追跡できるというもの。
この仕組みを地下鉄に応用すればいいわけで、飛行機の場合、自動操縦もあり、
GPSで正確な位置を管制塔や航空会社は把握しているわけですが、
地下鉄の場合、電波を発しているわけではないので、GPSはありません。
しかしながら、電車が何時何分に、どの駅に到着したり、発車したりというのは、
ダイヤと実際の運行状況をもとに、鉄道会社は把握しているわけで、
その情報を共有してもらえれば、いいわけです。
また、そこまで現実に近づけなくとも、時刻表は公開されているわけですから、
シミュレーションソフトと組み合わせて、
何時何分にこの駅の間を通過する(予定)というのが、わかればいいわけです。
AR上で表示される映像は、リアルタイムで走っている電車ではなく、
あらかじめ撮影した映像を組みあせていますが、
東京メトロであれば、銀座線、丸ノ内線、日比谷線、東西線、
千代田線、有楽町線、半蔵門線、南北線あり、
都営地下鉄であれば、浅草線、三田線、新宿線、大江戸線があります。
もちろん、それぞれ路線ごとに電車が異なるので、
ARの映像もそれを反映し、より突き詰めれば、
ダイヤごとに電車の型、号も決まっていることがあるので、
それもちゃんと微妙な違いかもしれませんが、反映されるようにします。
例えば、外苑前あたりを246号沿いに歩いていれば、
半蔵門線と銀座線が地下を走っているので、歩きながら、
iPhoneを地面に向けていると、その線路や電車が交互に通過しているのが、
ARとして表示され、音もあればなおリアルで、近づくごとに段々、
音が大きくなり、車両分、通過する音、遠ざかっていく音など。
今回の事例は、位置情報を利用したノンマーカー型ARで、
空中に向けていたものを地下に視点を当て、
飛行機のフライト管理をヒントに、地下鉄の運行状況を応用させ、
また、実際に街中を歩きながら楽しめるものになっています。
どこまで作り込むかにもよりますが、
技術的にそれぞれは確立されているので、
それを統括して、組み合わせれば可能なはずです。
世の中、いろんな鉄道マニアがおり、
乗り鉄、撮り鉄、録り鉄などがいますが、
AR鉄(エアテツ)なんてのも誕生しそうです。
こんなAR地下鉄、いかがだったでしょうか。。