AR(拡張現実)絵本 | 道玄坂で働くベンチャー課長だったひと

道玄坂で働くベンチャー課長だったひと

Il n'est qu'un luxe veritable, et c'est celui des relations humaines.
Saint-Exupery(真の贅沢というものは、ただ一つしかない。それは人間関係の贅沢だ。
サン=テグジュペリ)
 

以前、ブログで絵本とiPhoneを組合せた
Phonebookを紹介しました。
 
[PhoneBook (フォンブック)- 次世代型絵本]
http://ameblo.jp/dupondt/entry-10548662915.html

今回はさらに発展させて絵本をAR(拡張現実)を組合せます。
 
まず、こちらの映像を御覧ください。



これは、東京国際ブックフェアのデジタルパブリッシングのコーナーで、
大日本印刷(DNP)が出展していたもので、ARブックといわれるもので、
各ページに水中の絵柄とともに、ARマーカーが記載されているのを確認できます。
 
ARマーカーのおさらいですが、このモニターの上に、WEBカメラが設置されており、
このARマーカーを読み込んで、映像が出現するような仕組みになっており、
手でおおうと、その映像が一瞬にして消滅するのを、自分があえて動作テストをしています。
 
この場合、DNPが作成した1つのソフト・アプリに対し、
複数のARマーカーが存在し、ARマーカーの模様に応じて、
違う情報・情報が出力される仕組みになっているので、
ARブック上の水中の絵柄は、システム上はまったく必要はなく、
ユーザがわかりやすいように、内容を解説してあるのです。
 
それで、このARブックを応用させて、AR絵本というのを、
作ってみることにします。
 
完全に一からオリジナルでつくることもできますが、
より具体性をもたせるために、既存の絵本を元にして、作成します。
 
$道玄坂で働くベンチャー課長
 
この場合、ARマーカーの占める割合が大きくなっていますが、
イメージとしては、ページ上8割は通常通りの絵本で、
ページ下2割が、ARマーカー用になっています。
 
例えば、日本昔ばなしをもとにして作った場合、
「浦島太郎」や「かぐや姫」「さるかに合戦」「一寸法師」などなど。

AR絵本を使えば、実際に浦島太郎が、
竜宮城に入っていく模様や、一寸法師が小さいながらも、
果敢に格闘する様が再現できます。
 
AR絵本といえども、ARだけでは成立せず、
文章と絵柄があって、そこにARが加わることによって、
より立体的で、豊かな世界が展開されます。
 
絵本においては、仕掛け絵本・飛び出す絵本というのがありますが、
あれらは作りが特殊なため、価格も割高になってしまいますが、
このAR絵本であれば、既存の絵本にARマーカーを印刷するだけなので、
印刷コストは通常の絵本と、なんら変わりません。
 
ただ、当然、AR映像のコンテンツ作成費用が発生しますが、
それらは、ある程度部数が販売されれば、十分ペイできます。
 
理想的には、書店にAR絵本シリーズができて、
店頭でもレゴボックスのように、その場でARを再現できるようにしておけば、
反響があることは間違いありません。
 



なお、AR絵本に関しては、技術的には現時点でも、
実現は全然可能で、あとはどこが着手するかです。
 
こんなAR絵本ができれば、こどもの夢が無限に広がりますね。。