ユーロ2008を通じ、審判の視点からとらえたドキュメンタリー。
http://www.webdice.jp/referee/

サッカーのルールについて、あまり知らないひともいるので、
中高6年間落ちぶれサッカー部員だった自分が簡単にご案内します。
(「陰気なサッカー人生」)
サッカーの試合では基本的に主審1人、副審(線審)2人で、
場合によっては、ベンチの間あたりに第4の審判員が入ることもあります。
主審はホイッスルを握っていて、最終的な判断はすべて主審が行います。
副審は、線審(ライマン)とも呼ばれ、主にオフサイド判定や、
ボールがラインを切ったときの判断、また主審の死角をサポートします。

配置としては、主審が対角線上、副審がそれぞれ右上と左下の線上。
審判員には資格があり、下は4級からですが、サッカー部にいると、
何人かは練習試合や公式戦の審判をやるため、
これらを資格を取得することになります。
JFA登録審判資格
http://www.jfa.or.jp/coach_referee/referee/index.html
この映画では、ユーロ2008で、ハワード・ウェブ(Howard Webb)、
ロベルト・ロセッティ(Roberto Rosetti)等の主審がクローズアップされています。
この映画を観て、つくづく思うのは、審判は批判され、槍玉に挙げられることはあっても、
基本的に賞賛されることはないということです。
いかに公平に、ミスジャッジなく、中立的にゲームの進行をするか。
何でもない試合であればともかく、ワールドカップやユーロ大会などは、
選手、サポーターも過激になり、選手・監督はそれぞれ何千万という自国の国民の
プレッシャーを受けながら、ゲームに望んでいるわけです。
レベルが上がるほど、ゲームのスピードも上がり、ファールの判断が困難になり、
選手自身も審判の死角でファール行為をしたり、また、ファールを装い、
フリーキックやPKを得ようとします。
審判同士、連絡を取るために無線をつけた状態で、ピッチに立っていますが、
映画では、その無線でのやりとりが聴くことができます。
各チーム11人、合わせて22人が凄まじいスピードで同時に動いていて、
主審1人で判断するのは不可能で、かなりの部分を副審や第4審判に
頼っているのが分かります。
国際マッチで、選手もプレッシャーを感じれば、同然、審判をプレッシャーを
感じるわけで、ミスジャッジをすれば、非難、ブーイングは当然のこと、
政治家や首相までが言及することがあると、ポーランド戦を通じ、
ハワード・ウェブが追及されていました。
なお、映画上、ユーロ2008における1試合の審判報酬は、
「3000」(ユーロ?)を会話がされていました。
元審判員である上川徹氏が語る誤審問題などを語っています。
(W杯主審が語る日本の判定基準、そして誤審問題)
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/japan/column/200705/at00013292.html
上川徹氏・公開記念トークショー(アップリンク)
http://www.ustream.tv/recorded/7112965
サッカー好きの人は必見の映画です!