日向・はまぐり碁石の里 | 道玄坂で働くベンチャー課長だったひと

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Il n'est qu'un luxe veritable, et c'est celui des relations humaines.
Saint-Exupery(真の贅沢というものは、ただ一つしかない。それは人間関係の贅沢だ。
サン=テグジュペリ)
 

宮崎県日向市は、碁石の名産地として有名。
 
友人の結婚式で、宮崎市に行き、
時間があった際、どこか観光に行く場所はないかと、
思いついたのが日向市。
 
日向市は空港のある宮崎市から遠く、
電車だけでも、丸1時間。
 
今回は、友人の結婚式参加ということもあり、
大した計画もたてず、いきあたりばったり。
 
日向市駅から碁石の里まで、タクシーで10分ほど、
料金にして1000円くらい。
 
到着してみると碁石のテーマパーク的なのを
イメージしていたのですが、実際は、
一般的な物産店、おみやげ店に付随して
碁石店の老舗、黒木碁石店があるのみ。
 
黒木碁石店は、物品の販売と展示、
碁石加工の行程をガラス越しに
見学できるようになっています。
 
行ったのが日曜とあってか、
機会は作動しておらず、2人の女性が黙々と
碁石の選別作業を行っていました。
 
これがその模様です。








実際の作業を目の当たりにするのは新鮮で、
キズものを除外しているようでした。
 
そして、碁石を個別に収納できる専用ケースと
碁石の厚みをはかる道具。
 
いろんな色紙が展示してあり、そのなかにソニーの創業者、
井深大氏のもののありました。
 
一通り見学を終え、かつてはまぐりを採取していた
といわれるお倉が浜海岸へ。 
 
ちなみに現在はメキシコ産のはまぐりが主流で、
お倉が浜ではほとんど採れないとのこと。
 
はまぐり碁石の里、徒歩10分ほど、
松の防風林を抜けると、広々として海岸が開けました。
 
海岸の砂はきめ細やかで、遠浅で、
波打ち際から100メートルほどの
スペースがあります。
 
こうして砂浜を後にして、
再度、タクシーで日向市駅へ。
 
車中、将棋の駒の生産で有名な山形県天童市は、
ホテルから観光まで、一大産業として成立していますが、
反面、碁石の生産で有名な日向市は、
観光として成立しておらず、自分自身、
期待が大きすぎたのかもしれませんが、
産業の衰退を感じずにはいられませんでした。 
 
囲碁の持つ魅力、ポテンシャルの高さに対し、
いまひとつ産業として結びついていないのが残念でした。
 
将来的に漠然とですが、囲碁の普及と産業の発展に、
寄与していければいいと感じた旅なのでした。

(写真はこちらをご参照ください)
http://www.flickr.com/photos/49264719@N06/sets/72157623927816720/detail/