2010年、大学卒の就職率が80%の氷河期、
つまり、大学を卒業しても2割が卒業時点で就職先が、
決まっていない状態で、現在大学3年の友人も、
卒業する先輩がみな、就職先が決まっていないといいます。
http://ameblo.jp/feelworks-maekawa/entry-10480630931.html
また、説明会に参加することすら難しく、
サイバーエージェントなど人気企業においては、
説明会予約開始時刻とともに、予約が殺到し、
すぐさま満席になり、ファンクラブのチケット並みであると
藤田社長がツイッターで述べていました。
各大学も就職支援に力をいれ、
自分の大学も、かつて就職課だったのが、
キャリアセンターに変更し、パソコン設備から、
レイアウト、カウンセリングのサポート体制まで一新されました。
自分の就活が参考にならないことはすでに紹介していますが、
しいて改善するとすれば、9月にSE職でIT関連の中小企業に
内定をもらい、就活を止めましたが、いま考えれば、
自分の一生に関わる問題なのだから、横着せず、
継続してさらに上を目指し、やってもよかったと感じます。
また、就活の激化にともない、どんどん早期化し、
「大学生活=就職活動」となりつつあるといわれています。
考え方にもよると思いますが、自分は大学時代4年間というのは、
4年間という時間をお金で買っているわけで、
自分のやりたいことに専念すべきだと思っており、
自分自身、学生時代に次の3つを掲げ達成しました。
1 読書500冊読了
2 フランス留学
3 アイアンマンレース完走(トライアスロン)
これらが企業側から見て魅力的であるかどうかは別にして、
自身にとって貴重な経験になっていることは間違いないですし、
これらを達成したことが自信となり、
いま仕事をする上でもプラスになっていると感じます。
慶応大学は、就職に強い大学されているにもかかわらず、
大学側は就職支援に熱心ではなく、就職課や、
キャリアセンターなどはなく、単に学生総合センターのなかに、
「進路・就職担当」が置かれているだけだといいます。
秘密はゼミ活動にあり、学会や弁論大会、
論文コンテストなど外部との交流を積極的に図り、
ゼミの卒業生も頻繁に出入りし、
社会人である卒業生と接することにより、
異なる世代とコミュニケーションすることを
身につけていくというのです。
たしかに自分が、世界学生トライアスロン選手権に、
語学ボランティアとして参加したときも、
中心者は慶応大学の女性で、語学も堪能で、
非常によく取りまとめを行っていました。
現在、「大学3年の夏はインターンするもの」らしく、
調査では、07年卒では16%の参加に対し、
09年卒で30%超になっており、特に首都圏は盛ん。
自分は06年卒ですが、
インターンしていないどころか、意識すらなく、
大学3年の夏は、のんきにフランス旅行でした。
また、3年次のインターンとは別に、
内定者が大学4年の9月から翌3月にかけて、
スケジュールにあわせ、会社で仕事をしたりしています。
学生側におけるメリットとしては、
卒業前から会社に出入りすることにより、
社会人としての意識作りができ、また、
会社の雰囲気にスムーズにとけ込み、
早い段階から仕事を覚え、4月に入社してから
悩むということがなくなると思いますし、
企業側としても、ミスマッチや内定辞退を防ぎ、
いち早く戦力とすることができます。
ただ反面、個人的にはせっかく大学4年時における
与えられた自由な時間を、今後40年近く社会人として
働くための準備に当ててしまうのは、惜しい気もします。
学生時代をどう過ごすかは、各人の自由ですが、
慶応大学みたく自然な形で、社会人と接触し、
それを刺激に成長していけるようなことができれば、
理想だと思います。
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