大久保幸夫「キャリアデザイン入門」(日経文庫)
自分はかねてより、キャリアを考えたとき、
この不確性の時代において、
明確な自分の将来のキャリアを描くことは、特に若い年代において、
困難ではないかと思っていましたが、
それにフィットするような、キャリアの考え方として、
「筏下り」「山登り」というのがあります。
「筏(いかだ)下り」
・新社会人から30代半ばまで
・ゴールを決めずに短期の目標を全力でクリアしていく
・偶然による仕事や人との出会いを歓迎する
・基礎力養成(対人・対自己・対課題)
「山登り」
・30代半ばからプロになるまで
・ゴールを明確に決めて全エネルギーを集中して、
そのゴールを目指す
・仕事への取り組みは計画的・戦略的に行い、目指す山に
関係ない仕事はしない
・専門力養成(専門知識・専門技術)
また、近年の論文で発表された
「プランド・ハップンスタンス・セオリー」においては、
(Planned Happenstance Theory)
基本的に予期しない偶然の出来事によって、
その8割が形成されるという理論で、
自身にとって、好ましい形で偶然を必然化するためには、
次のような行動・思考パターンが必要とされています。
・好奇心
・こだわり
・柔軟性
・楽観性
・リスクを取る
なお、各業界における第一線で活躍している人を対象に、
キャリアに関するインタビューの結果、
キャリアを自ら切り開く4つの行動パターンに
分類されます。
1 仕事を膨らませる
2 布石を打つ
3 キャリアを進める
4 キャリアを振る
いずれにしても、基本的には、目の前の仕事に全力で取り組み、
「仕事を膨らませる」のが、最も根幹であると思います。
特に自分の場合、好奇心旺盛というか、
目移りが激しいというか、
むやみに畑違いのところで自分の実力を試したいという
傾向があり、いまの仕事に集中するよう自戒しています。
ただ、ベンチャー企業という性質柄、
振り返ってみても、半年後、1年後さえ、
どうなっているかわからない状況。
ただ、課長として経営に近い立場で仕事をしながら、
数字の厳しさを実感する日々です。。
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