サイバーエージェントのし・か・け | 道玄坂で働くベンチャー課長だったひと

道玄坂で働くベンチャー課長だったひと

Il n'est qu'un luxe veritable, et c'est celui des relations humaines.
Saint-Exupery(真の贅沢というものは、ただ一つしかない。それは人間関係の贅沢だ。
サン=テグジュペリ)
 

自分の会社とサイバーエージェントとは、
同じ渋谷マークシティのフロア違いで、
業務面でも一部代理店として、お世話になっています。
 
サイバーエージェントは、退職率が30%越えている時期があり、
それから人事制度を見直すようになったといいますが、
30%というと、証券業界並み。
 
ちなみに自分の会社も退職率はわかりませんが、
人の入れ替わりが激しく、自分は中途で2年ですが、
役員を除けば、自分が中途で最長になりつつあり、
それだけ要求が高く、会社自体の変化も激しい状態。
 
中途は即戦力となる反面、企業文化になじみにくく、
新卒と、上下関係がぎくしゃくしてしまうことがあります。
 
そういう点から、サイバーエージェントは、
「人材の採用、育成、活性化」をモットーに
早期より新卒採用を開始。
 
自分の会社も新卒が多く、2010年が8名、11年は15名予定ですが、 
ただ、自分の会社とサイバーエージェントが、
決定的に違うのは、会社の規模・社員数で、
サイバーエージェントが計2000名なのに対し、
自分の会社は、30名程度。
 
サイバーエージェントにおける営業は厳しく、
通称「ツメ会」といわれ、それにより人間関係も、
悪化していってしまったといいます。
 
社員の定着を妨げた理由として、3つ上げています。
 
1 ビジョンや価値観の浸透が弱かったこと
2 社員同士のつながりが希薄だったこと
3 個人への認知や自己肯定感が不足していたこと
 
それらを解消するために、半プライベート的な企画を
どんどん押し進め、社員同士の結束や不満のタネ、
人材の発掘などをしていったのです。
 
結局、どんな人事企画をしたところで、
社員に浸透し、参画してもらえなければ、
意味のないことで、単にサイバーエージェントで
やっていることを自分の会社に適用しても、
他人の仮衣装で、うまくいかないと思います。
 
その証拠に、サイバーエージェントでは、
社長、役員、社員がアメブロを通してお互いの情報を
交換したりしてますが、自分の会社も、
実は全員、アメブロのアカウントを持っており、
自分もそれがきっかけで始めましたが、
定期的に更新しているのは、社長、アキバ課長、自分の3名のみで、
会社としては、一切機能していません。。
 
実際、自分の会社はベンチャーということもあり、
人事がかなり貧弱ですが、今後、社員の増加、成長、
メンタルケアを考えると、きちんと人事も
整えなければならないと感じているきょうこの頃です。
 
「人事部は 舞台裏の PC部門」シチョウアタリ


※PC: プロフィット・センター(稼ぎ頭)



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