塾生活の日々(中学受験) | 道玄坂で働くベンチャー課長だったひと

道玄坂で働くベンチャー課長だったひと

Il n'est qu'un luxe veritable, et c'est celui des relations humaines.
Saint-Exupery(真の贅沢というものは、ただ一つしかない。それは人間関係の贅沢だ。
サン=テグジュペリ)
 

小学生の頃、中学受験のため、塾に通っていました。
 
小5の時は、大手進学塾でしたが、雰囲気に馴染めず、
小6では神奈川県下、中堅進学塾に通いました。
 
塾は週5日、火木金土日で、平日は3時間、
土曜は午後半日、日曜は9時5時。
 
日曜に関しては、横須賀からわざわざ電車に乗って、
横浜まで弁当持ちで通っていました。
 
塾が終わった後も、家で復習し、
夜9時から11時までみっちり勉強。
 
冬は寒さに凍えながら、ひとり部屋で、
もくもくと勉強していたのを覚えています。
 
自分が小6時通っていた塾は、それは特徴ある塾でした。
 
まず、塾長を始め、講師全員が競馬好きで、
デスクには常に競馬新聞がおいてあります。
 
特に土曜は、中学受験の自分のクラス(生徒2人)だけで、自由きまま。
 
授業を中断して、テレビで競馬中継(特にGⅠは重要)。
  
競馬新聞の読み方も、小学生にしてマスターし、
天候、芝の状態、騎手、先行差し、何頭立て、
馬の調子、ベストラップ、直線の長さなどなど。
 
当時は、ヒシアマゾンが活躍していました。 
  
土曜に授業のない講師が馬券場に行き、
携帯がない当時は、公衆電話から塾に電話をかけ、
塾にいる講師は、買ってほしい馬券をその場で伝えます。 


たまに大穴が当たったりすると、
お菓子を買ってきていいとおこづかいをくれ、
その時、コンビニで買ってきたのが、
なぜか、馬肉の缶詰(?)だったのを覚えています。 
 
その馬券のお金も、車で通っているのに、
電車として交通費を申請し、浮かせているので、
マイナスにはならないとか。
 
また、理科担当の若い講師は、不良上がりで、背が高く、
スラッとしているのですが、フルコンタクト経験者で、
フルコンはプロテクターをつけますが、
あごが弱点らしく、あごを打つと脳が揺れ、
試合で相手を植物人間にしたことがあったり、 
また、わざと車に飛び込んで、運転手が救急車を呼びに
行ってる間に、仲間と車をボコボコに破壊したりなど、
そんな話ばかりしてた気がします。
 
勉強に関しては、夏期講習や冬期講習、

朝から晩まで勉強漬けで、土曜の午後も、
日曜もまる1日、塾にいるわけですから、
小6時はほとんど遊んだ記憶がなく、塾の日々。
 
ただ塾長はクセのある人でしたが、人情味に厚く、
自分が志望校に合格したときは、誰よりも喜んでくれました。
 
そんな塾も、その塾長が翌年転任し、
気がつけばその場から、なくなっていました。
 
中学受験といえども、世間の人が驚くほど勉強し、
当時から勉強で寝るのが遅く、睡眠不足で、
目の下のクマが、1年中消えることがありませんでした。
 
自分は本格的に勉強したのは、1年間でしたが、
経験則からも、それで十分だと思います。
 
小3とか小4の時点で塾に通い始めると、
遊ぶ時間も圧倒的になくなりますし、
子どもの精神的にもあまりよくない気がしました。
 
「丸をした 赤鉛筆は 馬番表」シチョウアタリ