中学受験記 | 道玄坂で働くベンチャー課長だったひと

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Il n'est qu'un luxe veritable, et c'est celui des relations humaines.
Saint-Exupery(真の贅沢というものは、ただ一つしかない。それは人間関係の贅沢だ。
サン=テグジュペリ)
 

2月1日。
 
毎年この日になると思い出します。
 
1994年2月1日、中学受験初日でした。
 
人生の転換期というのは、大げさかもしれませんが、
分岐点であったのは確かです。

 

当日、本命としている学校の受験会場である教室へ。
 
受験番号は「12」で、寮希望者は若い番号を
割り当てられ、願書到着順。
 
ちなみに受験番号「1」は、北海道・浜頓別から来た受験生で、
後に彼も合格しましたが、皆彼をライバル視していました。

 
中学受験は、2月1日~3日の3日間。
 
受験者は小学6年生ですが、学校を休んで受験に行きます。
 
自分も当日、学校を休んで3日間受験に行きました。
 
1校本命で、2校すべりどめ。
 
結果的には、全て合格し、特別偏差値の高いというわけでもありませんでしたが、
すべりどめの1校は、特待枠でした。
 
その後、一貫校だったこともあり、その後、
大学卒業まで受験というものを経験せずにきました。
  
なので、センター試験を受けたことがなく、
まったくその雰囲気や仕組みを理解してません。
  
2月1日、試験科目は、国語、算数、社会、理科で各60分。
 
9時にスタートした国語ですが、
緊張していたのか文章を読んでも頭に入らず、
気がついたら、20分が経過していました。
 
それも仕方ないことで、2年間の勉強、塾生活が、
その試験に集約されているわけです。 
 
それから、急いで解き、例年通り末尾に作文問題があり、
おそらく20点ぐらいの枠があるのですが、
面倒であるのを理由に、まったく書かずに提出しました。
 
3つ子の魂といいますか、その時より偏屈だったようです。
 
ただ算数は得意で、国語を挽回しようと集中し、
開始15分で全問終え、3回見直しして、満点を確信。
 
理科、社会に関しては、そこそこ。
 
午後は、グループ面接があり、
寮を希望だったので、その確認。
 
嫌いな食べ物は?との面接官の問いに、
他の人はピーマンとかを答えていましたが、 
自分がそのとき答えたのが、「とろろ」。
 
とろろ好きな小学生というのもいないと思いますが、
小学生の口から「とろろ」という発言に、面接官は苦笑い。
 
この2月1日前後は、雪降ることが多く、
その翌年は雪でした。
 
小学生の場合、親に言われて受験することも
多々ありますが、進学塾に通ってると、
レベルが違いすぎて、学校の授業はかなり退屈。
   
ちなみに自分が受験したきっかけは3つ。
 
1つ目は、2つ上の兄が中学受験していたので、
受験という仕組みがあることを知ったこと。
 
2つ目は、地元の中学が評判悪く、
行きたくなかったこと。
 
3つ目は、どうせなら親元を離れ、
寮生活をしたかったこと。

 

そんな、シチョウアタリの中学受験なのでした。。 
  
「面接で とろろと言って 合格す」シチョウアタリ