月刊誌「ショパン」1月号が、
浜松国際ピアノコンクール(浜コン)特集。
改めて、優勝はチョ・ソンジンで、
若干15歳の韓国人。
最終予選に入る前から、審査員が異口同音に、
審査委員長である中村紘子に、
「このコンクールは大成功だ、すごい才能を見つけることができた」と賞賛し、
中村紘子自身、「久々に聴いた桁外れの才能」と表現しています。
ただ、彼女にとっては、同年3月に、
同ピアノアカデミーにて優勝しているので、
当然、彼の実力、才能は知っていました。
チョ・ソンジンは、小さい頃、いろんな習い事をしており、
ピアノや絵画、テコンドー、陶芸、水泳、ヴァイオリンなどで、
一番好きだったのが、ピアノ。
両親も音楽の専門家ではなく、いろんな習い事を
させることにより、適性を見極めたかったようです。
ファイナリスト6名のうち4名が韓国人であり、
その韓国人のうち3名が同じ先生の弟子。
これからは、ヨーロッパではなく、
韓国に音楽留学する時代になるかもしれないとも。
自分は、ブログでも紹介
しました通り、
1次予選1日目、浜松まで聴きに行きました。
各演奏の後に、すぐにその演奏のCDが焼かれ、
1000円で購入できるのですが、
自分は、イタリア人のタヴェルナのCDを購入し、
今も、毎朝起きて出勤前に、必ず聴いています。
演奏時間は20分程度ですが、
毎朝なので、もう50回以上聴いていますが、
それでも飽きないほど彼の演奏、感性は素晴らしいものがあります。
その証拠に、2次予選に出場した24名のうち、
課題曲で西村氏の作曲を選択したのが23名で、
ただ彼一人、権代氏作曲を選択し、
日本人作品最優秀演奏賞を受賞。
権代氏作曲の「無常の鐘」は、そもそも暗譜用に、
つくっていなかったと本人が語っています。
自分は、1日しか参加できませんでしたが、
非常に充実した体験、記憶として残っています。
もし、全日程参加できていたら、
どれほどか、感性が磨かれていたことかと。
今年は、ショパンイヤーで、
秋にはワルシャワでショパンコンクール
が開催されます。
おそらく浜コン以上のドラマや演奏が、
繰り広げられることでしょう。
アレッサンドロ・タヴェルナが出場していれば、
是非とも注目してみてください。
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