11月8日(日)、浜松国際ピアノコンクール
に
行ってきました。(ブログ参照
)
朝5時の電車で、乗ること5時間、
10時過ぎに、ようやく浜松駅に到着しました。
開場は1時からだったので、
それまでの時間、隣接している
浜松市楽器博物館を見学。
食事を済ませ、いよいよ開演。
各自持ち時間は20分で、
課題曲を含め、3曲。
国籍は、ばらばらで、ロシア、日本、
中国、オーストリア、ヨーロッパ諸国など。
1日目だけで、17人。
プログラムも購入し、自分なりに1人ずつ、
評価し、コメントを記入していきました。
とりわけ、すごかったのが、
「19 ジョン・フィッシャー」と
「81 アレッサンドロ・タヴェルナ」。
この2人に関しては、優勝候補だと思っています。
フィッシャーは、激しく、勢いがあり、
タヴェルナは、グレン・グールドをほうふつと
させるような、あまり鍵盤を見ず、口ずさみながら、
演奏をするスタイル。
また、技術を抜きにして、
印象強かったのが、
「58 アレクシーア・ムーサ」と
「42 ユリア・コチュバン」です。
2人とも女性で、ギリシャとポーランドですが、
3曲目にショパンのポロネーズ「英雄」を演奏しました。
ムーサの演奏は、情熱的で、
かつてのショパンコンクール時代のアルゲリッチのように激しく、
勢いあまり、演奏途中に、いすが後ろにずれてしまったくらいです。
コチュバンは、ポーランド人で、
ポロネーズそのものであり、全身を震わせながら、
ポーランドの精神を体現しているようでした。
全体的には、審査を通過し、これだけのコンクールに
参加しているほどなので、技術的には、
皆うまいのですが、そこからさらに抜きんでるには、
プラスアルファの何かが必要です。
それは、ある意味、アマとプロの違いかもしれません。
つまり、技術的にはアマとして、ある程度のレベルに達することは
できても、そこからさらに、個性に満ちた演奏するためには、
人間的に深めていく必要があるのでしょうか。
結局、開始が午後1時半で、
終了が夜9時半。つまり、休憩を含め、
8時間どっぷり演奏に浸りました。
帰りは時間の関係上、新幹線を使いましたが、
朝、始発の電車に乗り、終電で帰ってきたような状態でした。。
演奏の模様は、ネット上で生中継されていますし、
終了した演奏も、そのまま視聴することができます。
2、3日目の自分のおすすめの演奏は、
次の通りです。
2日目:
45 ナタリア・クチャエワ
50 ミサエル・メヒア
68 ヴィヤチェスラフ・ロンジン
3日目:
02 イワン・アレクサンドロフ
97 アダム・ジュキェヴィッチ
17 ナザレノ・ファルージオ
12日(木)には、第1次予選審査結果発表があり、
最終は22日(日)です。
予想ではありませんが、上記の人が通れば、
自分の耳もあながち悪くないのかもしれません。
正直、これだけのピアノコンクールが、
話題にもならず、注目されていないのが、
寂しくもあり、残念でもあります。
家で時間のあるときに、ぜひ、
ゆっくり視聴してみてください。
自分の人生の中で、このコンクールが、
最も感動した音楽体験なったのでした。