立花式読書論 | 道玄坂で働くベンチャー課長だったひと

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Il n'est qu'un luxe veritable, et c'est celui des relations humaines.
Saint-Exupery(真の贅沢というものは、ただ一つしかない。それは人間関係の贅沢だ。
サン=テグジュペリ)
 

自分が学生時代、大きく触発を受け、参考にしたのが、
立花隆『ぼくはこんな本を読んできた』です。


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実践に役立つ14ヶ条


1 金を惜しまず本を買え。 
2 1つのテーマについて、1冊で満足せず、必ず類書を何冊か求めよ。
3 選択の失敗を恐れるな。
4 自分の水準に合わないものは、無理して読むな。
5 読みさしでも、一応終わりまで操ってみよ。
6 速読術を身につけよ。
7 本を読みながらノートを取るな。
8 人の意見やブックガイドのたぐいに惑わされるな。
9 注釈を読みとばすな。
10 本を読むときは、懐疑心を忘れるな。
11 オヤと思う個所は、必ず著者の情報源を追求せよ
12 疑いを持ったら、オリジナル・データにあたれ
13 翻訳は誤訳、悪訳がきわめて多い。
14 大学で得た知識など、いかほどのものでもない。


 社会人になってから獲得し、蓄積していく知識の量と質、
特に、20代、30代のそれが、その人のその後の人生に
とって決定的に重要である。若いときは、
何をさしおいても本を読む時間をつくれ。


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この14ヶ条は、いま読んでみても、
新鮮であり、共感。
 
「勉強したこと」と「本を書くこと」について、
インプットとアウトプットの比率は、少なくとも、
100対1くらいであると彼。
 
自分もこのブログを書く場合、
なるべく多くのインプット、体験を入れていますが、
それでも最大で、5対1ぐらいでしょうか。
 
彼は東大文学部仏文科卒ですが、学生時代は、
専ら欧米文学を読み、卒業後、文藝春秋に入社し、
文学からノンフィクションに切り換えたといいます。
 
自分に関しても同様で、学生時代までは、
文学等が中心でしたが、社会人になってからは、
文学をあまり読まなくなりました。
 
自分と立花隆が、唯一共通しているのが、
ロシアの哲学者、ベルジャーエフ に、一目おいている点で、 
人文・哲学を専攻していた人でも、
知らない人がいるほどマイナーではありますが、
あらゆる思想、哲学者の中でも、群を抜いています。
 
立花隆は、ネコビルという、
どんな重さにも耐えうる頑強な書斎ビルを、
建築しましたが、学生時代は、リンゴ箱を
部屋に積み上げていたがゆえに、床が抜けたといいます。



シチョウアタリな日々

 
自分も、今までのを累積すると、1000冊は越え、引っ越す度に、
人に上げたり、ブックオフで売ったり、
捨てたり、親戚の家に預けたり等々してます。
 
いまも、買ってつまらなかった本は、
即ゴミ箱で、逆にそうでもしないと、
本が増える一方になってしまいます。
 
本棚は、東急ハンズで購入したルミナスという、
スチール製・組立式パイプ本棚で、
かなりの冊数を収納できます。
 
また、それと別にも、段ボールにも本を入れ、
壁に積んであるのですが、先日、突然荷崩れし、
間一髪で、寝ているところを、危うく顔面、
段ボールで、つぶされるところでした。
 
そんな、シチョウアタリの読書の日々でした。。


ぼくはこんな本を読んできた―立花式読書論、読書術、書斎論 (文春文庫)/立花 隆
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